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Steamウインターセールで25%オフ! 時を操るTPS「Quantum Break」:Steam

2016年12月26日 18時00分更新

 Steamウインターセールが始まりまったが、欲しいゲームはあっただろうか?それとも、買いすぎて財布が既に空と言う方もいらっしゃるかもしれない。(セールは2017年1月3日3時まで。チェックを忘れずに!)

 さて、そんなウインターセールでも値引きされているお勧めのゲームを紹介しよう。

これは映画か、ゲームか?

 第42回として紹介するゲームはTPSアクション「Quantum Break」だ。もともとはマイクロソフトストア専売だったが、Steamでも販売されるようになったタイトルだ。

 本作品は一般的なサードパーソンシューター、所謂TPSと言われる作品だが、ジャンル初心者や経験者でもわけ隔てなくプレイできるようになっている。操作自体もキーボードとマウスのクラシックスタイルでも、コントローラーを使ってもプレイ体験に変わりはないのでプレイしやすい方法を「選択」してほしい。

撃ち合いが苦手でも照準のアシストをコントローラーでもマウスでも選択できるので大丈夫

主人公ジャック、CGでも実写パートと最早遜色が無い

 本作品は、主人公である『ジャック・ジョイス』を中心に話が展開する。海外に離れていたが、古い友人で物理学者である『ポール・セリーン』からジャックの兄、ウィリアムを、ある理由で説得してほしいと頼まれる。

 細かい話は省かせてもらうが、そのウィリアムが話の途中に乱入したことで歯車が動き出すのである。兄が乱入した影響で、ジャックは時間を操る能力を得る。この時間操作能力により、手練れを相手でも一方的な戦闘を繰り広げることができるようになる。

タイムストップ能力を使えば、離れた相手の周囲の時間を止めることで一方的に銃弾を撃ち込める。何度も連打はできないがチャージも早いのでガンガン使っていこう

 周囲の時を止める以外にも、瞬間移動の様に即座に物陰に移動できるタイムドッジや、上記のタイムストップの様に自分の周りの時間を硬直させることで銃弾をはじき返すタイムシールドと呼ばれる能力も使用できる。これらの能力を駆使し、巻き起こされた災害を修復していくのが、本作のストーリーでもある。

 さらに本作品は、その後の展開が大きく変化するアドベンチャーゲームとしての要素ももち合わせている。ストーリーは幕間の度に実写によるドラマパートがあり、ゲーム本編での行動次第ではドラマパートの内容も行動に応じて変化する。

マップ上には実写パートでの展開を変化させる要素――「リップル」を探すのも、このゲームの楽しみのひとつだ。画面写真では表示していないが近くであることをした影響で、この後の実写パートの展開が一部変化している

実写パートはキャストを含めて非常にしっかりと作られている。全てのパートを合わせると大作映画を見るのと何も変わらない

「じゃあ、これは映画なのか?」と問う人もいるだろう。安心してほしい、これはれっきとしたゲームだ。映画作品をゲーム化したのではなく、ゲームから映画を作る・・・いやプレイする映画と言っても差し障りはないだろう。大きな決断の場面ではプレイヤーは「選択」を迫られる。その決断は展開に大きな影響を与え、「決断」をしたプレイヤーに結果を突きつける。

選択結果はこのように表示されるため、選択後の結果を見るのも中身はどうあれ楽しいものだ

 もし、未来にも過去にも行けるタイムマシンがあったとすればどうするか?日本では漫画「ドラえもん」でお馴染みのタイムマシンだが、漫画内でも時間の改変と言うテーマが何度も語られることがある。起こした責任に対して、その変化を感じることができるのは、その改変した本人だけであり、影響を受けた人間はその影響にすら気づかないのだ。

 本作品における選択とは正にそのような部分であり、選ばれなかった結果は選択をした本人以外には気づかれることなく時間の波に消えていく。

新世代の一歩先行くグラフィック

 TPS作品としては、「マックスペイン」や「F.E.A.R.」等の過去に発売された作品の系譜と言える。これらの作品はスローモーでの演出とゲーム性の歩みを進めたものであった。

 そして、「Quantum Break」における時間操作能力は、それらの傑作作品の演出を踏襲し、更にゲーム性を広げたものである。スローモーションでの演出における手本を世に知らしめたのは言うまでもなく1999年に公開された映画「マトリックス」だ。周囲を囲うように階段状にカメラを配置し、連射撮影した写真を繋げることで視点を旋回させつつ対象を際立たせるシーンを作成できる。この技法を同映画の有名シーンになぞらえて「バレットショット」と呼ばれることが多い。

 更に、その技法を発展させたものがこちらの動画(YouTube)である。「Carousel」と言う名前が示すように回転木馬のように静止した世界を漂う。

 そう、「Quantum Break」はその世界をインタラクティブにプレイできる。次世代グラフィックに恥じないその見た目と、静止した世界を自由に行動できるのはまさに一見の価値がある。

 ただし、記事執筆段階ではSteam版は目玉であったDirectX12に現在対応していない。しかしそれでもこのグラフィッククオリティは他作品に追随を許すものではない。

オーソドックスなのに経験したことがないゲーム性

 率直に言えばTPS作品としてはオーソドックスなありふれた作品である。ただ、これは撃ち合いだけを見た場合に言う感想だ。時間操作と言うファクターを手にして一方的な戦いを始めた時に、経験したことのない次世代シューティングゲームへと脱皮するのだ。

遮蔽物に近づいた場合、自動的に隠れられる。ピンチの場合は隠れるのも戦術だ

時間操作を利用した謎解き要素も存在する。直ぐに閉じてしまうシャッター、ならば……?

  圧倒的な力を手に圧倒的な数の部隊を蹂躙する。この快感こそが本作品のシューター部分の魅力と言い切って良いだろう。大いなる力には責任が伴うとも言うが・・・その先はプレイヤーの目で確かめてみてほしい。

Quantum Breakの推奨動作環境は?

 最低要求でもGTX760、推奨スペックともなるとGTX970と高い環境が要求される。本記事中のスクリーンショットは1920×1200ドットで全て最高設定で撮影されている。だが、パーティクル(細かい粒子や破片)の多い場面ではGTX1080でも20fps近くまでフレームレートが落ちる場面があるため、ハイエンド環境を強く薦めたい。また、インストール時には50G近い空き容量が必要なことも念頭に置いておこう。

『Quantum Break』
●Remedy Entertainment
●2985円(2016年9月30日リリース) ※価格は記事掲載時点、セール中のものです
対応OS Windows
ジャンル アクション、時間支配、物語、サードパーソン
© 2016 Microsoft. All rights reserved

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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