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6色展開のポップなポータブルHDD『My Passport』が4TBで2万円台

2016年12月19日 17時00分更新

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 最近のモバイルPCはSSD搭載が主流となり、アクセス速度は速い反面、容量はHDDに比べて少なめ。このため、たとえば大量の写真データなどをPC内に保存しておくと、あっという間にいっぱいになってしまう。解決策としては外付けHDD、もしくはOneDriveやGoogle ドライブといったクラウドの活用が挙げられるが、データがテラバイト級で必要になると、コストパフォーマンス的にも外付けHDDを選択する人が多いことだろう。

 筆者も同様な状況で悩んでいた。現在使っているノートPC『VAIO Pro 11』は128GBのSSDで、OSとアプリで70GB以上埋まってしまっており、実質50GB弱しか余裕がない。一時は取材現場で写真撮影したデータを必要なだけ吸い出し、作業が終了したら、自宅でデータを外付けHDDへ吸い出す作業を繰り返していた。こんなときにポータブルHDDを導入し、普段の取材で持ち運ぶようにすれば、一手間減らせるというわけだ。ということで今回チョイスしたのが、ウェスタンデジタル(WD)の『My Passport』というポータブルHDDだ。

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↑WDの『My Passport』。パッと見はポータブルHDDには見えないデザイン。

 まず目を引くのが、その個性的なデザイン。「単なる日用品にしたくはない」として外部デザイナーに依頼したようで、一見するとポータブルHDDには見えないポップな筐体を採用している。本体カラーを6色用意しており、好みに応じて選択できるのが嬉しい。

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↑レッド、ブルー、オレンジ、イエロー、ホワイト、ブラックの6色を用意。容量は1TBから4TBまで4モデルある。

 加えてデザインへのこだわりを感じられるのが、付属のUSB 3.0ケーブルのカラーが本体色と揃えている点。本体はカラフルでも、ケーブルまで色を合わせる製品はなかなかない。このあたりに、WDの本気度がうかがえる。

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↑付属のUSBケーブルが本体と同色というこだわりよう。

 容量は1TBから4TBまでの4モデルを用意。ボディーは81.5(W)×21.5(D)×110(H)mmと手のひらサイズ(1TBモデルは厚さが16.3mm)で、重さは250g(1TBモデルは170g)となる。スマートフォンよりは重いものの、持ち運ぶのに苦になるほどでもない。

 My PassportをPCに接続すると、初期状態では付属ソフトのインストーラーが用意されている。収録されているのは自動バックウップを行なう『WD Backup』、パスワードロックと256ビットAESハードウェア暗号化によりデータを保護する『WD Security』、HDDの状態やフォーマットができる『WD Drive Utilities』の3本。また、ユーザーマニュアルは付属せず、ウェブサイトへのリンクが収録されている。

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↑初期状態では、付属ソフトウェアのインストーラーが収録されている。

 『WD Backup』は、My Passportのほか、Dropboxへのバックアップ可能なソフトで、指定したフォルダーを一括してバックアップできる。時間ごと、日ごとなど定期的に自動実行もされ、My Passportをバックアップドライブとして活用したいときは有用だ。

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↑『WD Backup』は、バックアップするフォルダーを指定すると、即バックアップを実行する。あとは定期的に自動バックアップされる。

 『WD Security』は、パスワードを設定するとロックがかかり、接続時にパスワードの入力を求められる。Windowsの場合、認証用と保存データ用が別ドライブとして認識され、ロックを解除しないと保存データ用ドライブはマウントされない仕組みとなっている。いつも利用するPC用にロック解除を省略する設定もあるので、起動とシャットダウンを頻繁に行なう人は設定しておくと面倒な手間が省ける。

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↑『WD Security』は、バスワードを指定するとロックと暗号化が施される。
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↑パスワードロックがかかると、まずは認証用のドライブが起動し、パスワードの入力を求める。

 『WD Drive Utilities』は、HDDの状態が確認できたり、不良セクターのチェックや修復ができたりするので便利。また、スリープやLEDランプのオン/オフも設定できる。

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↑『WD Drive Utilities』では、HDDの状態などがチェックできる。

 4TBモデルをCrystalDiskMark 5.2.0でベンチマークしたところ、シーケンシャルリードが120MB/s程度、ライトが110MB/s程度(データサイズ1GiBの場合)とUSB3.0接続のHDDとしては平均的なスピード。測定するデータサイズを50MiB、1GiB、32GiBに変えて測定してみたが、ファイルサイズが小さいほうがリードの値が良い結果になった。RAWデータなど画像ファイルへアクセスするときは多少速いかもしれない。

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↑CrystalDiskMark 5.2.0でのベンチマーク結果。測定するデータサイズによって結果が変化した。
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 実際にファイル転送の時間を計測したところ、1.8GBの動画は19.03秒と約94.6MB/s、50枚のRAWファイル1.55GBぶんの場合は16.01秒と約96.8MB/sという結果だった。撮影したRAWデータが100枚あっても30秒強程度で転送できるのだから十分だろう。なお、テストマシンはCPUがCore i5-4460(3.20GHz)、メモリーが16GB、ストレージがM.2接続(SATA3)のSSD 128GBという構成だ。

 実売価格は、1TBモデルが1万1000円前後、2TBが1万5000円前後、3TBが2万1000円前後、4TBが2万4000円前後。2年間保証がついており、故障の際も安心できる。個人的にはコスパの良い4TBモデルがオススメだ。クラウド上にデータをアップするより手元に保存しておきたい、ノートPCのストレージ容量が逼迫していて外付けHDDを探している方はぜひ。

■関連サイト
『My Passport』製品ページ

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