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日本マイクロソフト、エム・データ、大阪大学の共同研究を12月21日から実施

AI「りんな」と一緒にテレビを見て感情を共有? MSが「芸能人聖地巡礼」機能を提供

2016年12月12日 20時19分更新

 日本マイクロソフト、エム・データ、大阪大学は12月12日、日本マイクロソフトの女子高生 AI(人工知能)「りんな」と、エム・データがテレビ放送の放送実績を独自にテキスト化したデータベース「TVメタデータ」を活用して人工知能がどのように人間と感情を共有できるかを実証する産学連携の共同研究を12月21日から実施すると発表した。

 日本マイクロソフトは12月21日から、LINE上のユーザーがりんなとテレビ番組やCMに関する雑談を楽しむことができる機能を提供する。芸能人がテレビで紹介したおすすめスポット情報を提供する「芸能人聖地巡礼」などの新能力をユーザーに提供する。これは、過去に放送されたテレビ番組やCM、出演した俳優・芸能人・タレントの情報をTVメタデータで横断的に取り込むことで実現した。

 大阪大学では、大学院情報科学研究科 マルチメディア工学専攻ビッグデータ工学講座の荒瀬 由紀准教授が中心となり、ユーザーの感情を分類し、TVメタデータを元にユーザーがテレビ番組や芸能人に対して抱く感情を人工知能がどのように把握できるかについて研究する。

 また、マイクロソフトの産学連携プログラム「CORE連携研究プロジェクト」の一環として、マイクロソフトリサーチと連携し、ユーザーの感情に対しての人工知能の適切な返答や感情において、共有についての研究・分析を実施する。

 研究成果は、日本マイクロソフトがりんなの会話能力に随時反映していくほか、分析結果の詳細を2017年以降、論文として発表する予定。

構文解析して得られる構文木において、各フレーズのsentimentを推定する。深層学習を用い、ボトムアップにsentimentが構文木上を伝播していくモデルだ

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