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なぜ人気?バカ売れしている「年賀状素材集」の秘密

2016年12月07日 11時00分更新

2017年年賀状素材集 賀春.com

 もう年賀状の季節、プリンターのインクカートリッジと年賀状素材集を買わなければならない。素材集なんて似たようなもんだろうといつも適当に買っていたが、意外なことにオリコン週間“本”ランキングBOOK(総合)部門売上部数第1位の年賀状素材集は5年連続変わらない。『世界一かんたん定番年賀状 2017』だ。

 素材は4000点以上とたしかに多いが、1万点以上の素材をそろえた素材集もある。人気キャラクターを使っているわけでもないのになぜ売れるのか。

「世界一かんたん定番年賀状 2017」。同シリーズはオリコン週間“本”ランキングBOOK(総合)部門売上部数5年連続第1位

 理由は安くて簡単だから。価格は税抜398円、使い方はパソコンにCDを入れてテンプレを選んで印刷して終わり。実演販売士マウンテン山田さんがYouTubeの実演動画で説明しているが、インストール不要なので「インストール」がどういう意味かわからない人でも使えるもの。


 「いやそれはさすがになめすぎでは」と思ったが、振り返れば最近新しいソフトをインストールした記憶がない。あまりパソコンを使わない人ならなおさらだろうし、「インストール」という行事が頭から飛んでいる可能性はある。それに1回しか使わないソフトをインストールするのもなんだかなあという気もする。

 素材集なのだから素材が決め手かと思いきや、やはり普通のソフトと同じように「安くて簡単」が強いのだ。感心したし欲しくなった。

 年賀状素材集サイトの賀春.comによれば、他に「にゃんにゃん年賀状2017」、伊藤若冲の絵がデザインされた年賀状が入っている「世界一かんたん和の年賀状」などが人気らしい。かわいいのはもちろんだが、よく知らないイラストやデザインをイチから選んだり加工するのは面倒くさい、無難に有名どころの日本画か猫にしとこ……という需要もあるのでは。

 ちなみにプリンターで印刷するのも面倒くさいという人にはネットプリントも人気とのこと。年賀状の投函は12月25日まで、準備は忘れないうちに。


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