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B2Cベンチャーのプレゼンテーションプラットフォーム“sprout #15”

企業や研究室に眠る優れた技術素材にデザインで命を吹き込むトリナス

2016年11月14日 08時00分更新

 東京・渋谷から発信するB2Cベンチャーのプレゼンイベント“sprout #15”が2016年11月2日に開催された。

会場となったのは田中千代ファッションカレッジ、sproutは渋谷内のイベント会場やコワーキングスペースなどを利用して開催される

 年内最後となる第15回の優勝は、中小企業や研究機関に眠るおもしろいユニークな素材、知財を活用し、デザインを組み合わせることで新製品を生み出している、2014年設立のモノづくりベンチャー企業のTRINUS(トリナス)だ。

優勝トロフィーは前回の優勝者から引き継がれていく、第14回優勝のTeNKYU菅代表(右)からトリナスの佐藤代表へ

価値ある技術素材とデザインを結び付けて製品化

 トリナスは“技術とデザインの化学反応による驚きを”をテーマに、技術ある素材とデザイナーをつないで、製品をつくり販売するプラットフォームを展開。過去には高機能な抗菌技術をもつ素材とジュエリーデザイナーがコラボして、水を清潔に保つ花瓶『PLANTS JEWEL(プランツジュエル)』を開発。

 現在、桜など日本の伝統的な花の形状をした『花色鉛筆』を開発して、販売を開始した。廃棄古紙が主原料の成形材料と、若手の文具デザイナーがコラボした作品で、削りかすが花びらのようになるユニークな製品だ。トリナスのサイト上には特徴的な素材が並び、クラウドソーシングでデザイナーから製品アイデアを募集、優れたアイデアとコラボさせてクラウドファンディングで製品化に結び付ける。

160万枚のインテリア写真を共有

 IBM特別賞に選ばれたのは、Tunnel(トンネル)が運営する部屋のインテリア写真を共有するソーシャルネットワーキングサービス『RoomClip(ルームクリップ)』だ。インテリアのアイデアを写真で共有できるサービスで、何気ないリビングにも何かしら工夫したところがあるという。

 2012年のリリース後、こつこつとユーザーを集め、現在は月間200万人が利用。すでに160万枚のインテリア写真が投稿されている。たとえばリビングでは月間1万枚以上が投稿されている。家電や家具のメーカー製品を生かした写真の募集など広告モデルでのビジネスのほか、160万枚の写真データをIBMのWatsonで活用するさらなる展開が期待されている。

 そのほか、人口知能と対話できる英語学習アプリ『SpeakBuddy』、環境や社会への意識が高いエシカルファッションをコンセプトにしたデザイン展開をしているブランド“インヒールズ”、月額3900円でクラブ行き放題のアプリ『LIVE3S』が登場した。

■関連サイト
sprout

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