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買い替え候補筆頭?WiFiやスマホから印刷できるプリンター『PIXUS TS8030』を試す

2016年10月09日 09時00分更新

TS8030
↑『PIXUS TS8030』。実売価格は3万3300円前後。

 年賀状印刷など、年末に向けて活躍の機会が増えてくるのが家庭用プリンター。プリンターはもう何年も同じものを使っている、なんて人もいるかもしれないが、最近の製品は無線印刷や筐体の小型化など、非常に便利になっているので、5年以上前のモデルを使っているなら買い替えをすすめたい。オススメは、9月にフルモデルチェンジを果たしたキヤノンのインクジェットプリンター『PIXUS TS8030』(以下、TS8030)だ。

TS8030
↑従来モデルから設置面積を25%縮小したコンパクトな筐体が特徴。

 TS8030は『PIXUS』シリーズのハイスペックモデル。最上位機種『TS9030』のひとつ下のモデルとなるが、有線LANポートの有無やタッチパネルの大きさは異なるものの、印刷スピードやランニングコストなど、基本的な機能はほぼ変わらない。

 サイズは372(W)×324(D)×139(H)mmで、重量は約6.5kg。2015年発売の従来機『MG7730』に比べ、設置面積がおよそ25%縮小しており、省スペースで設置できるようになった。頻繁に箱にしまいこむような製品ではないので、これだけのコンパクト化を果たしたのは特筆すべきポイントだろう。製品のカラーバリエーションはブラック、ホワイト、レッド、ブラウンの4色と豊富で、自宅やオフィスの雰囲気に合わせて選びやすい。

TS8030
↑4.3インチのタッチパネルを搭載。バックライトの光量もあり、見やすい。
TS8030
TS8030
↑印刷時は液晶パネルを上げ、排紙トレイを引き出す必要がある。
TS8030
↑初期設定時はインクタンクの入れ方などをディスプレーに図解で表示してくれる。

 4.3インチと大きめのTFT液晶タッチパネルを採用。アイコン表示もわかりやすく、初期設定の際はインクタンクの入れ方がディスプレーに表示されるなど、初心者でも設定や印刷の操作で迷うことはなさそうだ。パネルは可動式で、使用時は上に傾けるため、低い場所に置いても快適に操作できる。

TS8030
↑インクは6色で、ランニングコストを抑えられる大容量タイプも利用できる。

 インクは6色で、CMYおよびグレー、ブラックの染料インク5種に加え、文字印刷用に顔料インクのブラックを採用したハイブリッドタイプ。インクタンクは標準タイプに加え、大容量タイプにも対応しており、ランニングコストを下げられるのはありがたい。1枚当たりのコストは、あくまで参考値だが、L判カラー写真では大容量インクタンク使用で15.1円、標準タイプ使用で約20円となる。約25%と小さくない差が出るため、大容量タイプを購入しておきたいところだ。

TS8030
↑給紙トレイを背面と前面の計2ヵ所備えており、用紙の使い分けが可能。

 高機能モデルらしく、給紙トレイを背面と前面の計2ヵ所備えており、A4用紙は前面に、写真用のL判用紙は背面に差しておくといった使い分けが可能。対応ソフトがあれば自動両面プリントもでき、手動の両面プリントに比べて作業時間が大幅に短くなるため、これからの季節、年賀状を多く印刷するという人にもオススメできる。実際の印刷時間は、L判フルカラー写真1枚で30秒ほど、A4モノクロ文書なら5~6秒程度で終わるので、速度的にストレスを感じることもなさそうだ。

 最近はプリンターの機能としてすっかりメジャーになってきた無線印刷にも、もちろん対応する。あらかじめWi-Fiで接続設定をしておけば、複数人でプリンターを共有する家庭などでは非常に便利に扱えるだろう。そういう使い方だと、「印刷のために一度プリンターの電源をつけにいかなきゃ」なんて微妙に面倒な状況も考えられるが、TS8030はプリント時に自動で電源をオンにしてくれるため、そんな心配も無用。大家族でもコレ1台で快適にプリントできる。

TS8030
↑無線印刷にも対応。スマートフォンアプリを使えばスマホ内に保存してある写真データを直接印刷できる。
TS8030
↑プリンターとの接続もアプリで行なう。画像を選ぶだけでカンタンに印刷できるので、プリンターの利用頻度も上がるだろう。
TS8030

 こちらも最近のトレンドだが、スマートフォンからの直接印刷も可能だ。使い方は、専用アプリ『Canon PRINT Inkjet』をインストール後、スマホに保存してある写真を選択し、用紙選択後にプリントボタンを押すだけと非常にカンタン。さらにAndroid 4.0以降のNFC対応スマホであれば、スマホをプリンター本体にかざすだけで選んだ写真をプリントする“PIXUSタッチ”を利用できる。スマホの写真はデータでしか残していない人も多いと思うが、やはり実際に手に取れると満足感はあるので、ぜひ試してみてほしい。

 実売価格は3万3300円前後と、ハイスペックモデルだけあって、現在のプリンターの相場から考えると安くはない。しかしプリンターはそう買い替えるものではないので、自動両面プリントやWi-Fi対応など、機能的に申し分ない機種を買っておくほうが結果的に長く便利に使えるだろう。

■関連サイト
『PIXUS TS8030』製品ページ

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