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太陽光に近いLED照明 家で写真が撮りやすそうだ

2016年09月14日 06時00分更新

日立アプライアンスのLEDシーリングライト。放熱部、LED光源、レンズ、カバーの4層からなる

 猫。料理。子供。カメラがあると家の中には撮っておきたくなる場面がたくさんあることに気づかされる。家の照明が自然光に近い色味になっていれば、ホワイトバランスを意識せずに写真が撮れてよさそうだ。

 日立アプライアンス「まなびのあかり」は、子供部屋用のLEDシーリングライトに搭載した機能。白色と電球色に赤色と青色の照明を加え、自然光の再現と明るさにこだわった。文字が読みやすく色鮮やかに見えるのが売りだ。

 同機能搭載シーリングライトの想定価格は、適用畳数6畳までの「LEC-AH602FM」が2万円前後、8畳までの「LEC-AH802FM」が2万5000円前後。

 LEDシーリングライトにやや不足しがちだった「青緑」「赤色」成分を補い、自然光に近づけた。光が照らした物体がどれだけ自然な色に見えるかを示す平均演色評価数はRa92。美術館などではRa90以上が推奨されているとか。

 実際「全灯」「まなびのあかり」それぞれのモードでホワイトバランスを調整せずに写真を撮ってみると、「全灯」がやや青みがかっていたのに対し、「まなび」では自然に見える色に近づけられているのがわかった。

青みがかった「全灯」

自然光に近い「まなびのあかり」

 高齢者向けの機能「ラク見え」を搭載する機種もある。人は年をとると水晶体黄変によって青色が見えづらくなり、世界が黄色く見えるようになる。照明に青緑の色成分を加えることで、やはり文字などを見やすくする仕組みだ。

LEDの色数が違う。「全灯」(左)「まなびのあかり」(中)「ラク見え」(右)

「まなびのあかり」は青緑色と赤色、「ラク見え」は青緑色を補っている

 実は東芝ライテックが2013年に発売したLEDシーリングライト「高演色 キレイ色<-kireiro->」シリーズも、平均演色評価数Ra90という高い演色性を売りにしていた。某通販サイトでも「この価格帯で演色性は素晴らしいの一言」と好評だ。

 日立と東芝の差は明るさだ。適用畳数8畳までの製品で比べると東芝は3850ルーメン、日立は4299ルーメン。日立はなにかと量にこだわるところがあり、適用畳数基準で最大の光量を発揮できるという。

 ただ、「まなびのあかり」はまだ子供部屋用の適用畳数6~8畳までの小さな照明しか採用していない。リビングでも使える高演色・大光量モデルは同シリーズの売れ行き次第で考えたいと担当者は言っていた。できればすべての部屋で自然光を再現したいのでリビング用も検討してほしい。




盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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