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TBSのベンチャーとのコミュニケーション術

2016年08月08日 06時30分更新

大手企業によるスタートアップ企業への支援が加速している。直接的な投資や協業だけでなく、ピッチイベントの開催、イベントへの協賛、インキュベーションプログラム、アクセラレータープログラムの実施など。大手企業は何を狙い、スタートアップ企業へと近づくのか。

TBS 第2回(全4回)

 経営陣への提案から、わずか3、4ヵ月程でCVCを設立し、その後3年ほどの間に9社に出資し2社が上場するなど精力的なベンチャー支援を展開するTBS。第2回目はベンチャーとの関わりかたについて、仕掛け人である次世代ビジネス企画室投資戦略部の片岡正光担当部長の“仕事人生”を振り返りつつ話を訊いた。

TBSの第1回目から読む

入社3年目、経営層まで動かす一大プロジェクトに取り組む

 1992年、大学卒業後に東京放送(現・東京放送 ホールディングス)に入社した片岡氏が最初に配属されたのは、イベント事業を手がける部署だった。そこで片岡氏は、自らのアイデアを積極的に上層部へとぶつけながら、新入社員の時から多くのやりがいのある仕事に恵まれた。代表的なものが、ライブハウス“赤坂BLITZ”である。今や都内のスタンディング型ライブハウスの草分け的存在となっている赤坂BLITZは、まだ入社3年目だった片岡氏が社内に提案して実現にまで結びつけたものだったのだ。

「もともとアイデアを出すのは好きだったのですが、若い人間が『こういう企画にチャレンジしたい』と言い出した時に、先輩から経営層までが積極的に応援してくれるような社風が根付いていたのが大きかったですね。赤坂BLITZにしても、旧社屋の土地をどうやって再活用するかという課題を受けて提案したのですが、当時の役員から上司、仲間たちが本当によく応援してくれてました。ある役員には何度も相談に乗ってもらっただけでなく、新入社員に毛の生えたような当時の私と一緒になって、あちこちへと動きまわってくれました」と、片岡氏は振り返る。

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