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mineoがより快適に利用できる新コースを9月開始、モニターも募集

2016年05月31日 21時00分更新

 ケイ・オプティコムは、モバイルサービス「mineo」の「2016年度 新サービス発表会」を開催。より快適な通信環境で利用できる「プレミアムコース」などを発表した。

ユーザーコミュニティーを大事にするmineo。新サービスの詳細もモニターからのフィードバックで決定する予定

独自の帯域で快適に利用可能な「プレミアムコース」
詳細はモニターのフィードバックで決定予定

 まず注目はプレミアムコース。MVNOのモバイルサービスは、ドコモやauなどの主要キャリアから、帯域単位で回線を借り受けて、同じサービスのユーザーで共有することで提供している。そのため、昼休みなど混雑時間帯はどうしてもキャリアより速度が低下する傾向がある。

 プレミアムコースは、通常サービス用とは別に、専用の帯域を限定されたユーザー向けに用意することで、より快適に通信できるというものだ。正式サービスは9月開始予定。同社モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏が「特急券」と表現したように、通常料金にプラスするオプションの形になりそうだ。また申し込みが集中した場合は、ユーザー数を限定する可能性もあるとのこと。

プレミアムコースは専用の帯域が用意される

 となると、気になるのはどのくらいの料金で、どのくらい快適になるかだろう。当然これは確保する帯域とユーザー数から決まってくるが、どこでバランスを取るかは、6月から開始するモニターからのフィードバックで決めていくとする。モニターはmineoのコミュニティーサイト「マイネ王」上で募集し、抽選で選ばれたDプラン(ドコモプラン)/Aプラン(auプラン)それぞれ100名ずつが利用できる。

モニターは6月と7月の2回、抽選で決定する

 プレミアムコースは当面はシステムの関係上、1ヵ月単位での利用になるが、いずれは1日単位や時間単位で、チケットを提供できるような形にしたいとの構想も公表された。

コミュニティーからの声でサービスを改善
新規獲得には通話パックやリアル店舗での販売強化

 新サービスの詳細決定に、自社のコミュニティーサイトと連携することからもわかるように、ユーザーコミュニティーとのつながりを大事にするのが、mineoの1つの大きな方針となっている。

「マイネ王」を中心としたコミュニティーとの関係は事業の中核にあるという

 たとえば、すでに開始されている「アイデアラボ」では、新サービスや改善案などをファンから募集し、すでに100件以上が寄せられているという。また、「レビュー」コーナーも用意されており、mineoのリアルな評価や端末選びのポイントなどが、新規ユーザーにとって参考になる形で集まっている。さらにmineoユーザーが広く参加できる「大規模オフ会」も7月末に開催予定だ。

新サービスのアイデアを募集やユーザーの率直なレビューもサイト上でそのまま展開する

 既存ユーザーはもちろん重要だが、新規ユーザーの獲得も重要。そこで、より広い層に訴えかけられるサービスも開始する。1つ目は6月に通話パックを導入。プランは最大30分の通話が可能な「通話定額30」と最大60分の「通話定額60」の2つ。料金は840円と1680円(いずれも税抜)。ともに通話時にアプリなどは必要ない。

3Gケータイ時代の無料通話分のイメージに近い

 他のMVNOでは「1回5分までの通話は定額」といったプランも用意されているが、津田氏はそれでは「時間を気にして通話しないといけない」とし、mineoユーザーの通話状況を見ると「(月に)30分以内が6割、60分以内が9割」と十分なものであると説明した。

 またリアル店舗での販売も強化し、ヨドバシカメラの6店舗で即日渡しが可能になる予定。また直営店は現在は大阪・梅田の「グランフロント大阪店」1店舗のみだが、春商戦時は大変混雑するほどに好評だったとのことで、来年初頭にも東京・渋谷にも開店予定である。

 そのほか、スマホの操作方法のサポート、有害サイトフィルタリング、クラウドへのバックアップ機能、ユーザーが購入した端末にも適用される端末補償なども開始予定。さらに6月1日~7月31日まで音声通話付きSIMで、3ヵ月間、月800円を割り引くキャンペーンも展開する。

リアル店舗での販売も強化。各種サービスも充実させることで、より幅広いユーザー層への食い込みを狙う


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