週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

LTE回線につながるもAPN設定のナゾ残る…

世界初LTE回線搭載スマートウォッチLG Watch Urbane 2nd Edition実機レビュー:週間リスキー

2016年04月13日 13時00分更新

※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーとやんちゃデジタルKidsたちがテクノロジーとサブカルチャーの交差点からお届けする、たいへんマニアックなコーナーとなっております。初見の方はご注意ください。

 2015年10月、世界で初めて単体でLTE通信が可能なスマートウォッチとして大注目のなか発売した「LG Watch Urbane 2nd Edition」。残念ながら翌月、構造上の欠陥が原因で販売停止になってしまいましたが、約4ヵ月の時を経て華麗にリボーンなされました! 諦めない姿勢、大切です。

 技適ナシではありますが日本でも入手可能で、アキバでは5万円台半ば~6万円台半ば。EXPANSYSジャパンでの4月13日現在の価格は4万7395円ですから諸々込みで5万チョイ。円高の影響で通販のほうが少々お求めやすくなっております。

 とりあえず何も考えずポチることでお馴染みリスキー局長アックン・オッペンハイマーの手元に実機が届いてますので、例によって早出しレビューをドピュっとお届けします。

ボックス。カラバリは4種あるようですが、日本にやってきているのは黒だけっぽいです

本体はステンレス製でたいへん高級感あります。重量は約92.8グラム。もちろん防塵・防水仕様

  CPUはSnapdragon 400(1.2GHz)、メモリー768MB、4GB eMMC搭載のハイエンド仕様。気圧や心拍検出センサーなども搭載しています。バッテリー容量は570mAh。

ディスプレーは円形の1.38インチ。解像度480×480ドットの有機ELでたいへん美しい表示

バンドは(たぶん)交換不可。私は比較的痩せっぽちではありますが、それでも骨太なほう。なのに一番奥の穴でも緩いから女性はコレ無理ですな(ちなみにアッチのサイズはXLです)

サムスンのGear S2 Classicと比較するとひと回り大きいです

裏側。心拍センサーと充電用接点があります

充電はマグネット式の専用ケーブルで行ないます

このようなカタチでピタッとくっつきます

はて、コレは何でしょう…

裏蓋を外す工具でした。右に回します

ナノSIMカードスロットが露出しました

 とりあえずコッソリ電源を入れてみましょうかね。

OSはAndroid6ベースのAndroid Wear1.5。そのまま日本語を選択可能です

設定に、これまで見てきたAndroid Wearには見当たらなかった項目がございます

強制的に3Gオンリーにもできます

 対応ネットワークはFDD-LTEのバンド1、3そして3G(HSDPA)の2100MHz。さて、APN設定はどうやるのでしょうか……。

試しにドコモのSIMを挿してみたところ…

 ドコモSIMの場合、3G回線のAPNがIIJmio(iijmio.jp)、OCNモバイルONE(3g-d-2.ocn.ne.jp)の2つ、LTE回線のAPNがOCNモバイルONE(lte-d.ocn.ne.jp)、b-mobaile 4G カメレオンSIM(bmobile.ne.jp)、mopera U(mopera.net)の3つ、計5つのプリセットが読み込まれました。では、それ以外はどうするのか……。どうも、どうしようもないみたいなんですよね……。

moperaのSIMは入れるだけで通話、SMSもオーケーでした。APNは選ばないとダメみたい

 SIMのステータスは見られるのですが…

くまなく探しましたが、APN設定はない模様。プリセットにあるSIMをチョイスするほかなさそうです

 さて、SIMが入って何がいいかってアータ。 BluetoothやWi-Fiに頼らなくてもメールの受信や通話ができるのです。あと、Googleマップなどの動作はペアリング状態より圧倒的にサクサクですね。

LTE回線の恩恵で内蔵アプリで通信を必要とするモノの動作は、ペアリングで動くより断然快適です

この機種の機能なのかOSの新機能かわかりませんが、マップなど特定アプリの使用中に画面表示がタイムアウトしても、2階調の省電モードで表示し続けてくれる。コレ、地味に便利です

時計単体での着信の様子。でも、なかなか時計で通話できませんよね石ノ森世代とはいえ

設定でスマホの番号と時計の番号を共有できます。これはペアリング状態に限りますが…

スマホへかかってきた番号をウォッチに転送もできます。こちらはペアリング解除状態でも可能。ただ…

私の環境ではうまく設定されませんでした。Why?

 単体でLTE回線につながるAndroid Wearとしては、現時点ではほかに選択肢はございませんが、リボーンされたLG Watch Urbane 2nd Editionは十分な品質を保っていますし、新しいモノ好きな方には自信をもってオススメいたします。

 いじょ。APNや通話転送などナゾを残したまま、膜を閉じることについて「別に何とも思わない」と、アックン・オッペンハイマーは述べています。

●関連サイト
EXPANSYS JAPAN「LG Watch Urbane 2nd Edition LTE LG-W200」 icon

※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事