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14nmで最大44コア/88スレッド動作の超CPU、Xeon E5-2600 v4が登場

2016年04月01日 01時30分更新

Xeon E5-2600 v4のサンプル。

 どもどもジサトライッペイです。ついにインテルは2ソケット向けのサーバー用CPU、Xeon E5-2600 v4ファミリー(開発コードネーム:Broadwell-EP)を発表しました。Broadwell世代に移行し、プロセスルールは14nmに微細化され、最上位モデルのコア数はなんと22コアになりました。ハイパースレッディングで22コア/44スレッド動作なので、2CPUで運用すれば44コア/88スレッド動作の怪物マシンを自作することも夢ではありません。なお、ソケットは従来のXeon E5-2600 v3ファミリー(開発コードネーム:Haswell-EP)と同じで、LGA2011-3ソケットに対応します。

Xeon E5-2600 v4のサンプルの裏側。

 SKUもHaswell-EPと同様、複数用意され、ダイのデザインも3種類あります。なお、最多コアモデルに採用しているダイデザインの最大コア数は24コアとのことなので、今後もしかしたら今回発表されたモデルよりもコア数の多いモデルが出るかもしれません。

CPUのほか、新しいSSDも発表されました。

 なお、今回の発表はインテルが米国サンフランシスコで行なうサーバー向けイベント「Cloud Day」にあわせたもので、Xeonのほか、データセンター向けのSSDも新モデルが出ました。インテルの利益を大きく支えているサーバーやデータセンター向けの製品を強烈にアピールすることで、更なるシェアを獲得するのが狙いですね。

Xeon E5-2600 v4はv3から最大44%の性能アップとアピール。

 インテルによれば、2ソケット運用時でXeon E5-2697 v4とその前のモデルにあたるXeon E5-2697 v3比で最大44%の性能向上を果たしているとのこと。また、1コアあたりの暗号化の性能はXeon E5-2699 v4とXeon E5-2697 v3比で最大で約70%増としています。

Xeon E5-2600 v3とXeon E5-2600 v4の仕様比較。

今回発表されたXeon E5-2600 v4ファミリーのSKUリスト

 仕様を見てみると、Xeon E5-2600 v4はL3キャッシュも最大55MBとHaswell-EPよりも10MB増加し、対応メモリーは3DS LRDIMM、機能としてはDDR4 Write CRCが追加されています。最大動作速度もDDR4-2400にアップ。なお、TDPは最大となるワークステーション用のSKUでも160WとHaswell-EPと同じです。プロセスルールの微細化による恩恵で、TDPを抑えつつコア数を増やしたという恰好になっています。

Intel SSD DC D3700/D3600はスケールアップ用。Intel SSD DC P3520/P3320はスケールアウト用。

  新たに発表したSSDはサーバーの性能を強化するスケールアップ用にInte SSD DC D3700とD3600、サーバーの台数を増やすスケールアウト用にIntel SSD DC P3520とP3320がラインアップします。

Intel SSD DC D3700/D3600の主なスペック。

Intel SSD DC P3520/P3320の主なスペック。

 Intel SSD DC D3700/D3600はインテルとしては初となるデュアルポート仕様のNVMe対応2.5インチSSD(15㎜厚)になります。シーケンシャルリードでは最大毎秒2100MBと高速です。一方で、Intel SSD DC P3520/P3320はインテルとして初の3D NANDを採用したモデルで、×4接続のHHHL型と2.5インチ型を用意しています。

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