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アスキーの「進捗どうですか?」と聞く係、ニシマキがおススメ

睡眠状態が丸裸になる「Fitbit Charge HR」で忙しい春を乗り切れ

2016年03月23日 11時00分更新

 春は疲れやすい季節だ。就職や異動、あるいは学校に入学して、新しい環境に飛び込む。引越ししてひとりで、初々しくふたりで、やっぱり戻ってひとりで、生活を始めることもあるだろう。新生活というのは慣れていればすぐ終わるようなことも、やたらと手間がかかるもので疲弊してしまう。1人暮らしを始める人は寂しさにも耐えなければならない。おススメの対処法は深酒である。

 また、この時期は宴会も多い。歓迎会に送別会、卒業式の飲み会に入学式のお祝い、花見もある。周りが楽しそうに飲んでいるから、かこつけて理由はないけど飲む人もいるだろう。私のことである。とにかく連日夜遅くまで起きている機会が多い。

 精神的にも体力的にもタフさが求められる季節だから、当然のことながら体調管理には気を付けたい。運動やよい食事で体力をつけることも大事だが、疲れを取るために「休む」ことも重要。つまりはよい睡眠を取ることが、春を乗り切る鍵だといいたい。

 よい睡眠とはなんだろうか、いまだに万人にとって適正な睡眠時間というものはなく、また寝ているときの状態によっても質の良し悪しに影響が出るらしい。

 なら計測して自分にとってよい睡眠を見つけてみようじゃないか。というわけで長くなったがおススメするのが活動量計「Fitbit Charge HR」だ。

価格は1万7171円。私が持っているのはブラックですが、タンジェリン、プラム、ブルーとカラバリもある。最近春にピッタリなティールも追加された

ガジェットとして抜かりない仕上がり

 Fitbit Charge HRは光学式の心拍計、加速度センサー、高度計を内蔵し、歩いた歩数や距離、睡眠時間、消費カロリー、心拍数、上った階段の階数、運動の記録を計測できる。

 リストバンド型のデバイスで、こちらから設定をいちいち変えることなく、ログが取得されていく。取得したログはBluetooth経由でスマートフォンに送られ、専用アプリで閲覧する。この手の製品としては当たり前ではあるが、特に意識することなくログが貯まり、使いこなされていく感じがいい。

 またメモリーを内蔵しており、1分おきの詳細なデータを7日分、1日ごとの合計データを30日分本体に記録できる。なので運動時にスマホを一緒に持っていく必要はない。

 サイズはSとLで、Sサイズは手首の周囲137~157mm、Lは157~193mmとなっている。OLEDディスプレーが搭載されており、ボタン操作ひとつで時刻、歩数、距離などを表示できる。表示項目はアプリ側で設定も可能だ。

 バッテリーは公称で最長5日間持続。感覚だと3~4日くらいで充電が必要になる。充電は1~2時間ほど。

重さは実測で26g

OLEDは視認性がよく、日射しが多少強くても読みとれる

OLEDの裏側はLEDと受光センサーが付いており、この部分を腕に密着させることで心拍を計測する

 少々残念なのは完全防水ではないこと。競合製品でも完全防水は少ないとはいえ、ウェアラブルデバイスは常に身に付けてこそ真価を発揮するもの。できればシャワー時も付けていたいが、Fitbitのウェブサイトで明確にNGであることが書かれている。汗や雨、水しぶきには耐えることができる。

 もうひとつ難点としては装着のしづらさ。時計のように子穴が付いていて、腕に合わせてサイズを調整できるのはいいのだが、素材のせいか遊革にあたる部分がバンドを固定しづらく、一旦腕から外すと再度付けるのが面倒に感じるほど。

 バンドを留めるのに、いまの方法じゃないといけない理由は見当たらないので、このあたりは改善してほしいところ。

このような遊革があるのだが、慣れるまでうまく付けられない

ちゃんと付けるとこんな感じに。装着感自体は悪くはないが、汗をかいたりすると不快感が出そう

 製品の外観、スペックはほかのリストバンド型活動量計とあまり差はない。いいかえれば抜かりない仕上がりになっている。だが、冒頭でも述べたが、この製品のオススメしたい点は睡眠計測において。身に付けているだけで、自分がいかに寝ていないかがわかり、びっくりすることになる。

iOSアプリでサマリーを表示。歩数や心拍数はリアルタイムで更新される

歩数のサマリー。上がグラフで下はその日の歩数となっている。ほかのログも上と下の表示はほぼ同じ

こちらは心拍数。年齢に合わせて心拍ゾーンが3つに分けられ、赤に近づくほどピーク(最大心拍数の85%)に近くなっていき、低いときは青に近づく

食事・水分もログとして残せる。が、めんどくさいのでそこまではやっていない。のどが乾いているはずなのは仕方ない

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