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MT LINKの活用で経費精算や請求書発行が簡単に

オープンAPI加速!MoneytreeがFinTechスタートアップ2社と協業

2016年02月25日 17時00分更新

マネーツリーのオープンAPI「MT LINK」が、経費精算や請求管理の他社システムと連携

 マネーツリーは2月25日、FinTech系スタートアップである、クラウドキャスト社とメイクリープス社との協業を発表した。クラウドキャストは「Staple」(ステイプル)と呼ばれるクラウド型経費精算サービス、メイクリープスは社名と同じ「Make Leaps」と呼ばれる請求書の発行や郵送などをクラウドで管理できるサービスを提供している。マネーツリーが開発したオープンAPI「MT LINK」を両社が利用することで、経費精算や請求書管理などがよりスムーズに処理できるようになる。

クラウド型経費精算サービスの「Staple」

 具体的には、MT LINKの導入によって、両社のサービスで個人もしくは法人の複数の銀行口座やクレジットカードなどをひとまとめに管理でき、資産や負債を串刺しで一覧可能になる。これまでは手入力、もしくは別データを参照しながらだった作業を、自社サービス内で完結できるようになるわけだ。

クラウド型請求管理サービスの「Make Leaps」

 MT LINKなどのオープンAPIは、他社のウェブサービスやアプリに当該APIを組み込むだけで、元のサービスやアプリのプログラムを大幅改変することなく、別の機能を組み込める技術。特にFinTech系のオープンAPIは、IBMが自社で持つセキュアなPaaSである「Bluemix」と組み合わせて提供しており、低コストでセキュアな環境を構築できることから、スタートアップ企業から特に注目を集めている。

MT LINKをアプリやサービスに導入すれば、銀行口座やクレジットカード、ポイントカードなどの残高や取引記録をまとめて管理できる

 マネーツリーは先日、みずほ銀行のオンラインバンク「みずほダイレクト」に「一生通帳」と呼ばれる機能として、MT LINK(Moneytree)が組み込まれることを発表したほか、会計ソフト大手の弥生会計、会計業界大手のTKC、印刷会社大手の大日本印刷などともMT LINKの利用について提供しており、今回の2社を加えて提携企業は計9社となった。MT LINKだけでなく、FinTech系のオープンAPIの活用は今年さらに増えていく勢いだ。

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