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スタートアップのスピードと成長力が住友不動産に与えた影響

2016年02月22日 06時30分更新

 大手企業によるスタートアップ企業への支援が加速している。直接的な投資や協業だけでなく、ピッチイベントの開催、イベントへの協賛、インキュベーションプログラム、アクセラレータープログラムの実施など。大手企業は何を狙い、スタートアップ企業へと近づくのか。

住友不動産 第3回(全4回)

 スタートアップから大企業と企業の枠を超えた人々が一同に会し、旬のテーマをもとに議論を繰り広げるのが、住友不動産が主催する“SHINJUKU SUMMIT(新宿サミット)”だ。その活動をとおして、大手の住友不動産自身もスタートアップから影響を受けたものがあるという。

 今回もサミット担当者である住友不動産ビル営業部の井上英賢氏に、スタートアップ支援に対する個人的な思いなどについて訊いた。

スタートアップ支援の魅力はスピード感と成長力

 井上氏は、オフィスビルの法人営業をメイン業務とする傍ら、ベンチャー企業をはじめとしたスタートアップ界隈の人々との交流と支援活動に携わっている。当然ながら本業も忙しく、日々タイトなスケジュールをこなさねばならないが、そうした中にあってスタートアップ支援に熱心に打ち込む理由は、「スタートアップのスピード感と成長から受ける刺激」だという。

 井上氏は言う。「シード段階にあるアイデアをどう実現していくのかなど、ゼロのものをイチにする過程に携われるのが最大の醍醐味ではないでしょうか。これはオフィスビルの営業でははなかなか経験できない貴重な体験です。そして、こんな事業をやりたいな、といったところから始めて、ならば誰にどんな話を聞きに行けばいいのか、という段階になると、人脈が大きくものをいいます。そこで我々の持つネットワークをベンチャーに活用していただくわけですが、逆にそうすることで自分も成長させてもらっているのだなと強く感じますね」

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