週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

究極のカンニングアプリ登場か「PhotoMath」使ってみる

2015年12月08日 13時00分更新

 にゃああああああ! 数学の問題をカメラで撮るだけで答えがわかるだと!

 そりゃテンション爆上がりだ。無料アプリ「PhotoMath」(iOS/Android)は、スマートフォンのカメラで数学の問題を撮ると答えが手順つきで表示されるらしい。なんという優秀なカンニング……いや勉強用アプリであることか。

PhotoMath
価格無料 作者MicroBlink Ltd.
バージョン1.3.2 ファイル容量46.4 MB
対応デバイスiPhone、iPad、および iPod touch に対応 対応OSiOS 7.0 以降

 しかしどこまで解けるものか。良質な問題文を載せている中学・学習サイトさんの問題文をお借りして、いくつか例題をチェックしてみる。

 まずは単純な掛け算・割り算。問題なし。タイムラグもほとんどなし。次に単純な方程式。問題なし。分数が入っても問題なし。これはいけるか!

 つづいて因数分解。ax2-3aの答えをa(x2-3)からさらにルートを使って分解したり、そこまでやらんでもええよ的な答え、あるいはただ展開しただけの答えが出てくる。雲行きが怪しくなってきた。

 そして数学には意外に思えるほど文章問題が多い。こうなるとお手上げだ。基本的には英数字しか読めず、数字の代入などもできない。関数問題だったり、確率問題だったり、証明問題だったり、文章問題にはまったく歯が立たない。

 最近、人工知能で問題を解かせようという研究は平文の問題文を認識させるような方向に発展していたりするが、PhotoMathアプリはまだ普通にOCR(文字認識)で英数字の文字列を読みとり、計算するだけのよう。

 そういうわけで、アプリを使ってテストの点数を飛躍的にアップさせるのは難しそう。そもそもカンニングしてはいかんのだけど。

 しかし最後に困ったことが。普通に問題集を解いて勉強しているときには、答えはもちろんわかりやすい解説がついているはずなので、逆にアプリを使う機会がカンニング以外に思いつかない。ええと……どうしたらいいんだろう。



■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう