2015年11月04日17時00分

洗濯工場のレイアウトを変え最短2日の納期を実現!宅配クリーニング最大手「Lenet」の秘密

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 みなさん、こんにちは。週刊アスキー/ASCII.jp編集部の吉田でございます。さて、10月29日(木)に4回目となる週アスカフェトーク「ブルーボトルコーヒー朝活第4弾!宅配クリーニングLenetが6年で最大手になれた理由」を、東京・表参道にあるブルーボトルコーヒー青山カフェで開催しました。

 週アスカフェトークの4回目となる今回は、宅配クリーニングの国内最大手である「Lenet」(リネット)を運営する(株)ホワイトプラスで取締役CTO(最高技術責任者)を務める森谷光雄氏を招いての対談となりました。

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(株)ホワイトプラスで取締役CTO(最高技術責任者)を務める森谷光雄氏

 宅配クリーニングというと最も身近なのはコンビニでのクリーニングサービスかと思いますが、リネットは全国規模でのドアツードアのサービスを提供しています。北は北海道、南は沖縄諸島までです。この全国規模のサービスを下支えしているのが、ヤマト運輸の高度な物流システム。

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 リネットは東日本と西日本に拠点を設けており、クリーニングを出してから通常会員なら5日後、月額300円(初月度無料)のプレミアム会員なら2日後に、洗濯された衣服を受け取れます。

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クリーニング店でよく見かけるポイントカードサービスも実施中

 コンビニのクリーニングサービスの場合、朝に出せば夜に仕上がるというサービスもありますが、一般的なクリーニング店と比べると最短2日で洗濯された衣服が届くというのはかなり早い部類に入ります。

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 気になる価格については、ワイシャツが1枚230円(プレミアム会員は180円)。大手のクリーニング会社だと300円程度はしますし、コンビニでも200円超なのでリネットの価格設定はかなり安価ですね。ちなみにリネットは、コンビニからの発送も可能で、自宅での集荷を待たずにすぐに洗濯に出したいというニーズにも対応します。対談あとの質疑応答で参加者から「コンビニが提供するクリーニングサービスとバッティングしないのか?」という質問がありましたが、「コンビニ側が扱う洗濯物はあくまでも『荷物』なので競合という意識はない」とのことでした。

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 森谷氏によると、大手に比べて大幅に安い価格を設定できたのは、店舗コスト(賃貸料+人件費)がかからないことが大きいそうです。「一般的なクリーニングチェーンでは、店舗コストが価格に上乗せされていて、その割合は30~50%程度にもなる」とのこと。リネットではこのコストがかからないぶん、クリーニング料金を下げることができたそうです。

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 とはいえ、店舗を構えないことによるデメリットもあります。その最たるものが「衣服のシミ」だそうで、「対面での受け付けをしないからこそ、衣服のシミ抜きは徹底的にやる」とのこと。「ネット経由の集荷ではシミ抜きを依頼することはできませんので、洗濯工場に届いた洗濯物はスタッフの目視でチェックして汚れに応じたシミ抜きを実施しています」と森谷氏。

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  また、梱包については宅配便での発送であることを考慮して、緩衝材を入れて型崩れを防止するなどの対応もしています。

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 実は、リネットは森谷氏を含む3人で創業したスタートアップ企業で、「創業当時は『これからのクリーニングはネットだ!』という確信があったものの、クリーニング業の経験もノウハウもまったくなかった」とのこと。しかし、創業1年後には国家資格であるクリーニング師に試験に森谷氏を含む2人が合格したそうです。

 現在のリネットは会員数が15万人を突破し、有料のプレミアム会員も3~4割程度に増えたことで、リネットの洗濯物だけを使う専用工場(フルライン工場)の比率が高まっていますが、創業当時は小規模なクリーニング工場のラインを借り受けるかたち(単ライン工場)でサービスを提供していたとのこと。

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 「単ライン工場の場合でも、ラインに流れる洗濯物はリネットで預かったものなので、利用する洗濯機や洗剤、仕上げ方法などが均一になるように各工場と取り組んだ」と森谷氏。「現在は、リネットの専用工場であるフルライン工場に洗濯物を優先的に配送しつつ、繁忙日や繁忙期には提携工場である単ライン工場にバランスよく割り振っている」とのこと。

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 また、森谷氏は現在の専用工場のレイアウトについても紹介くれました。通常の洗濯工場では当然洗濯するスペースしか確保されていないわけですが、リネットの専用工場では「受入」と「出荷」のスペースが設けられています。「この2つのスペースを、洗濯スペースの開始点と終了点に設けることで、洗濯物の受け入れから出荷までを流れ作業で進められる」とのこと。これにより最短2日というスピードを実現できるわけですね。

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 さらに森谷氏は、現在iPhone用にリリースされている専用アプリについても語ってくれました。このアプリは、2回目以降にリネットを利用するリピーターが、5秒で洗濯の回収を依頼できるように設計したとのこと。

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 クリーニング依頼を出すと、集荷日と配送日を指定する画面に切り替わります。

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 また、自分が預けた洗濯物が現在どの段階にあるのかをアプリから知ることもできます。このあたりは、ヤマト運輸の集荷システムのデータなどを活用しているそうです。

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 Android版については「現在のところネイティブアプリよりもウェブページ経由でアクセスするユーザーが多かったので後手になっていましたが、近い将来には検討したい」とのことでした。また最近、少し複雑だった料金体系をスッキリさせたそうです。「例えば、コートとハーフコートはどこまでがハーフなのかユーザーが判別しづらかったのですが、そういった衣類については同じ衣類として扱い、クリーニング料金は両者の中間もしくは安いほうに合わせた」とのこと。

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 加えて、一部にクリーニング店に用意されているこども服料金も用意したそうです。こども服料金は標準料金の70%ほどですが、「衣類が小さいからといって手間がかからないわけでなく、シャツのアイロン掛けなどは大人用よりも手作業が増えます」ということなので、完全にユーザー還元サービスのようです。

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 料金がいくらになるか事前に知りたいというユーザーに向けて、ウェブサイト上に料金シミュレーターも用意。クリーニングに出す衣類の種類を点数を選んでいくだけでおおよその料金がわかります。

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 ジャケットやスーツ、礼服の違いなどをチェックできるヘルプ機能もあります。

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 リネットでは、無料のシミ抜きだけでなく利用金額の応じたスタンプサービスなども実施するなど、店舗を構えるクリーニング店に負けないサービスを目指しているようです。

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 「クリーニング業界は、過去1兆円市場だったこともありますが現在では4000億円市場と規模は縮小しています。しかし、その中でリネットの業績は右肩上がりです。これからもなかなかクリーニング店にいけない子育て世帯や共働き夫婦などのクリーニング需要を喚起したい」と語ってくれました。

■関連サイト
Blue Bottle Coffee
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