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末永く使えたフルHD解像度の名端末 Xperia Z:Xperiaヒストリー

2015年10月10日 09時00分更新

 前回に続いて、今回は中身の魅力も増した『Xperia Z(SO-02E)』のお話です。

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 何はともあれ、『Xperia Z』は今まで以上に大きくなった5インチという大型ディスプレーと、シリーズ初のフルHD(1920×1080ドット)解像度を実現しました。当時は、我々が現在慣れ親しんでいるフルHDハイビジョンテレビやWindowsノートPCと同じ解像度になったことに感動しました。

 今思えばすっかり当たり前になってしまいましたが、2年半前のこの感動はかなり大きかったのを覚えています。

 もちろん、他社もフルHD解像度の端末をラインアップしていましたが、『Xperia Z』には空気層をなくした“オプティコントラストパネル”で映り込みを抑えたり、映像コンテンツをより鮮やかかつキレイに見せる“モバイルブラビアエンジン2”が搭載され、画面消灯時はガラスの一枚板、画面点灯時は緻密で色鮮やかなディスプレーという心地よさを実現していました。

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 それから、カメラが一気に性能アップしたのも『Xperia Z』からです。

 『Xperia Z』の背面には、薄暗いところでも低ノイズで明るい写真が撮影できる積層型構造のCMOSイメージセンサー“Exmor RS for mobile”を採用した1310万画素カメラを搭載。薄いボディーにもかかわらずレンズの飛び出しはなく、『Xperia AX(SO-01E)』以前に比べて、カメラ起動から撮影までがとてもスムーズになりました。

 静止画と動画の切り替えいらずで、撮りたいほうのアイコンをタップすれば撮影と録画ができるようになったのも『Xperia Z』からです。

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 逆光でも黒つぶれを防いで撮れるHDRビデオや、夜景や人肌も低ノイズで撮影できるノイズリダクションを搭載。さらに、それらを自動的に判断して撮影してくれる“プレミアムおまかせオート”も用意され、ソニーの『サイバーショット』やデジタル一眼カメラ『α』シリーズがもつ機能をどんどん盛り込んできました。

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 音楽再生では、付属のヘッドセットとして自社製の密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式の『MH-EX300AP』を同梱。WALKMANアプリで“ClearAudio+モード”を適用することでソニー推奨の音設定で簡単にイイ音を楽しめるよう、道筋ができています。

 専用音楽プレーヤーの『ウォークマン』とまではいきませんが、スマホでも高音質を楽しめるようにという姿勢をこれまで以上に強く打ち出してきました。発表後にドコモショップに『Xperia Z』の実機を見に行った際、店頭ではオーバーヘッドのヘッドホンを用意してデモンストレーションをするなどして、音楽プレーヤーとしてのよさをアピールしていたのを覚えています。

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 それからもうひとつ、便利になったのがNFC連携です。

 例えば、NFCに対応するワイヤレススピーカーシステムやワイヤレスヘッドセットにポンと端末をかざすだけでペアリング設定が完了。いちどペアリングしておけば、かざすだけですぐにBluetooth接続しワイヤレスで音楽を楽しめます。ワイヤレススピーカーからワイヤレスヘッドセットへの切り替えも、端末をかざすだけとすごく便利です。

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 『Xperia Z』はDTCP-IPにも対応しており、ブルーレイディスクレコーダーや『nasne』で録画した番組も、リアルタイムに放送中の番組も自宅LAN内で配信視聴できます。

 すでにアプリでほかの機種でもできていましたが、録画番組をワイヤレスで『Xperia Z』に転送して外に持ち出せる“ワイヤレスおでかけ転送”が使えるようになったので、観たい番組をあらかじめ転送しておけば、通勤中や出張先、旅行先でもオフラインで楽しめます。

 5インチフルHD解像度の大画面で、しかも高画質に観られるというのがXperiaのひとつのステイタスにもなりました。

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 画面が大きいと指が端まで届かなくなるかも、という不安に関しては『POBox Touch 5.4』でキーボードサイズを調整できるようにもなったので、手の小さいユーザーでも文字入力には困りません。

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 そして、Xperiaならではの機能である“スモールアプリ”が登場したのもこの時でした。ウェブブラウズしながら電卓で計算とかメモしたりといった「ながら使い」ができるのも、画面サイズと解像度との相性が良かったというのもあります。

 マルチタスクといいながら裏に隠れたアプリを呼び出すよりも、ディスプレーの片隅にあってチョイチョイといじりながら使えるのが最高に便利です。

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 処理性能が向上したおかげでタッチ操作も快適になり、発売後にホワイトバランスの調整モードなどが追加され、OSもAndroid 4.4(KitKat)までアップデートされるなど、長らく愛用できた端末でもあります。

 いつも持ち歩く愛用アイテムのひとつとして、両面が強化ガラスの質感と厚さ7.9ミリのフルフラットというスタイリッシュなデザインを両立した『Xperia Z』は所有欲を満たしてくれるスマホでした。

●関連サイト
ソニーモバイル

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