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各国のパビリオンをぶらりと巡ってみた:ミラノ万博レポート

2015年09月02日 17時00分更新

 イタリア・ミラノで開催中のミラノ万博。世界140ヵ国以上が参加し、110万平方メートルという広大な敷地内に設置された多くのパビリオンに、たくさんの人がつめかける一大イベントとなっている。

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↑ミラノ万博会場最寄りはRHO Fiera駅。ミラノの街には、この“EXPO”マークがいたるところに掲示されていた。
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↑会場を待つ人々が長蛇の列をつくっていた。
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↑EXPOセンターの建物。会場内には、特徴的な建物が多い。
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↑「食」がテーマのため、大通り沿いには肉、野菜、果物、ワインといった食材などのオブジェが設置されていた。

 いくつも並んだパビリオンで、恐らくもっとも来場者が詰めかけていたのは、開催国であるイタリア館。本館だけでなく、ワインや食材などのパビリオンも別途設けており、力が入っている。来場待ちの人も本当に多く、いつになったら入れるのかわからないぐらいの長蛇の列だった。

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↑とにかく列が途切れないイタリア館。

 内容としてはイタリアの食文化をアピールするもので、現地の有名人らしき人たちが出ているものの、残念ながら知識不足で深く理解はできなかった。イタリア人としては、自国の文化を深く知るためにはいい機会なのかもしれない。

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↑プロジェクションマッピングで木像に人物が表示され、解説をしている……らしいのだが、イタリア語で内容はわからなかった。
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↑イタリアの景観を紹介するコーナー。ガラス張りで雄大なイメージ。
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↑「イタリアのない世界」はどうなるか、という地図の模型はわかりやすかった。

 ちょっと気になって訪問したのがイギリス館。イギリスの食文化の紹介を見に行ったところ、外壁には「イギリスは毎年16000の新しいフードとドリンクを開発している」という説明があったが、イギリス館のテーマは養蜂だった。イギリスの養蜂は有名だが、比較的地味めの内容だった。

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↑独特な外観のイギリス館。中は養蜂の説明。

 養蜂といえば、南欧の小国・マルタ。観光資源がほとんどを占めるが、国内では養蜂が盛んだということで、春・夏・秋にかけて採取される蜂蜜は、特に量が少ない秋のものが高級品だという。海外には出まわっていないらしく、万博ならではの展示といってもいいかもしれない。

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↑マルタ館は養蜂をテーマにしたパビリオン。
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↑養蜂をテーマにしたパビリオン。
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↑マルタ産の蜂蜜。左の小瓶が秋採取の蜂蜜。

 万博では、有名な国のパビリオンも意外な発見があって面白いが、こうしたあまりなじみのない小国のパビリオンも面白い。しかも、大国とは異なり長蛇の列になっておらず、入場のための待ち時間もないので、気軽に見て回れるというのもメリットだ。

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↑イタリアの小国・サンマリノ館。ワインが特産らしくお土産として購入可能だった。
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↑有名ながら意外にこぢんまりしていたエジプト館。
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↑ツタンカーメンのマスクのレプリカやARを使った展示だが、あまり食文化の解説はなかった。ただ、出口にはレストランがあって、エジプト料理を食べられる。
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↑シチリアを始め地中海の国々のお土産が購入できるパビリオン。シチリアやサンマリノ、チュニジアなどの国が出店していた。
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↑中央アフリカ東部のタンザニア館。
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↑アフリカらしいカラフルな衣装や置物などが展示されていた。
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↑タンザニア独特のアートであるティンガティンガの実演を行なうコーナーも。
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↑ティンガティンガアーティストのMichael Lehemu氏。実は奥さんが日本人ということで、日本語が堪能だった。
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↑北朝鮮館
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↑高麗人参を中心に各種土産物を展示。

 個別のパビリオンを展開している各国では、その外観も注目。それぞれの国が独自のデザインを競っていて、見て回るだけでも楽しい。

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↑ベトナム館
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↑韓国館
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↑鏡のような外観なのは米の一種「バスマティ」をテーマにバングラデシュ、カンボジア、ミャンマー、ラオス、シエラレオネの各国が参加したバスマティ館。
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↑リトアニア館
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↑ベラルーシ館
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↑マレーシア館
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↑ウルグアイ館
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↑ポーランド館
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↑エストニア館
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↑変わりダネのコカコーラ館

 筆者が個人的に万博を訪れたのは『つくば万博』以来だが、想像以上に見どころが多く、長蛇の列と暑さを除けば十二分に楽しめる内容になっていた。夏休み期間ということもあってか、すでに開始以来3ヵ月というのに来場者は多く、「食」という身近なテーマであったことも奏功しているのだと感じた。

 開催期間は10月まであり、この期間中にミラノに訪れるユーザーであれば、いちど行ってみるとおもしろいと思う。

(9月3日18時更新)本文記述および画像を一部修正、差し替えました。

■関連サイト
ミラノ国際博覧会公式サイト
ミラノ国際博覧会日本館公式サイト

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