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わずか1MB以下のアプリでLINEができる公式軽量版『LINE Lite』を使ってみた

2015年07月24日 06時00分更新

 LINEからアプリケーションサイズがコンパクトな『LINE Lite』(Androidのみ)が海外で登場。オリジナル版LINEとの違いはあるのでしょうか? さっそく使ってみました。

LINE Lite
↑対象国は11ヵ国のLINE Lite。

 LINE Liteは気軽にダウンロードして使えるようにダウンロードサイズを1MB以下とコンパクトにしたLINEの軽量版。現時点の対象国はフィリピン、ベトナム、エジプト、サウジアラビア、メキシコ、コロンビア、インド、パキスタン、カンボジア、アルジェリア、韓国の11ヵ国。残念ながら日本は対象外です。また、Googleアカウントが上記国以外ではダウンロードは不可となります。アプリアイコンはLINEの緑と白を逆にした配色です。

LINE Lite
↑サイズは20分の1とコンパクト。

 LINE Liteと通常のLINEのアプリサイズを比較してみると、0.89MB(Ver1.0)と23.80MB(Ver5.2.5)。なんと20分の1以下となります。これなら回線が遅い環境や、2G回線でも問題なくインストールできそうです。なお、対応言語は英語、スペイン語、ポルトガル語、ブラジアポルトガル語、ベトナム語、フランス語、アルジェリア語、韓国語のみ。端末が日本語に対応していても、日本語表示にはなりません。

LINE Lite
↑壁紙は白、相手とのチャットは普通にできる。

 自分のアカウントを登録すれば、あとは友達を追加してチャットできます。チャット画面は壁紙が白く変更はできないようになっています。そのほかは通常版のLINEと大きく変わっているところはありません。相手が表示したスタンプや写真もこちら側で表示できます。

LINE Lite
↑通話機能は非搭載。

 チャットの間に相手に直接通話したくなることもありますが、このLite版には通話機能は備わっていません。相手のアイコンをクリックしても通話やビデオコールのアイコンが表示されないのです。もし、相手がこちらに通話しても、相手側は発信中の音が聞こえるだけ。こちらがLINE Liteを使っているので通話ができないといった案内はされません。そして、相手が通話を切るとチャット画面には“Missed”とミスコールの表示が出ます。通話はできないものの、この表示が出るのでチャットで「電話した?」と相手に確認することはできます。

LINE Lite
↑タイムライン表示、スタンプ直接購入は不可。

 チャットするぶんには通常版と機能はほとんど変わりませんが、ほかの機能は大きく削られています。まずタイムラインの表示はできません。そして、スタンプの直接購入もできないのです。起動画面を比べてみると、LINE Liteは、LINEにある“その他”(More)を開くとアカウント設定の画面のみが表示されます。スタンプショップ、LINE App、LINE Payなども利用できません。

LINE Lite
↑スタンプは標準4種類、相手からのプレゼント送信はオーケー。
LINE Lite
↑プレゼントできないスタンプもあるので注意。

 利用できるスタンプは標準の4種類のみ。なお、相手が送ってくるスタンプはすべて問題なく表示されます。こちらが使いたいスタンプが4種類しか使えない、というわけなのです。でも、幸いなことに相手からのスタンプのプレゼントは受け取り可能。使いたいスタンプがあったら送ってもらうといいでしょう。

 送ってもらえば自分のGift Box(プレゼントボックス)の中にスタンプが現れるのでそれをダウンロードすれば利用できます。なお、相手の地域制限で送れないスタンプもあります。

LINE Lite
↑友だち追加はユーザーIDのみ、二段階認証は無し。

 友だちを追加する場合は、相手のユーザーIDを直接入力する必要があります。QRコードや連絡先、ID検索、ふるふるによる登録はできません。また、自分のQRコードをつくる機能も無し。ここはちょっと改善してほしいですね。ほかにもアカウント乗っ取り対策に有効な二段階認証はまだ設定メニューにはありません。

LINE Lite
↑LINE LiteとLINEの共存は不可。

 最初のスクリーンショットにあるように、LINE LiteとLINEの両方のアプリを同じ端末にインストールすることは可能です。ですが、両アプリの共存は不可。LINEを立ち上げログインして、LINE Liteを立ち上げると“他の端末でログインされました”の表示が出て利用できません。通信環境に応じてふたつのアプリを切り替えて使う、といったことはできないようです。

LINE Lite
↑割り切って使うなら日本でも利用価値大。

 機能は限られているものの、チャットの利用メインならば十分実用的なLINE Lite。低速回線利用時にもストレスなく使えそうなだけに、LINEとの併用や日本での展開もぜひお願いしたいものです。

●関連サイト
LINE 該当プレスリリース
Google Play『LINE Lite』

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