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新種のスマートウォッチ向けIMEやBluetooth内蔵スマホWホルスターなどを発見

2015年06月25日 07時00分更新

 最近では仕事なのか趣味なのか自分でもわからないくらいあちこちを飛び回っている筆者ですが、たまたま訪問した土地で、偶然モバイル関係のイベントに出くわす機会も増えています。今回もソウルにて、1日だけ開催していた面白い展示会を発見したのでした。

Smart Tech Show
↑あれ、何か展示会やってるね。

 6月に台湾で行なわれた“COMPUTEX 2015”のあとに1日ソウルに立ち寄ったところ、偶然見つけた“Smart Tech Show”というイベント。受付で内容を聞くと「IoTやウェアラブル、スタートアップ関係の展示会」といいます。100社程度が出展する小さいイベントですが、スマホで使える面白い周辺機器を見つけられそうです。

Smart Tech Show
↑スマートウォッチ関連が展示の中心。

 大手企業の出展はスマホメーカーのLGエレクトロニクスと地元キャリアのKTくらい。そのLGエレクトロニクスもスマートウォッチの『LG Watch Urbane』を大々的に展示しており、ウェアラブル関連に強いメーカーであることをアピールしていました。

Smart Tech Show
↑スマートウォッチがたくさん並んでいる。

 会場内を歩いてみると、やはりウェアラブルやIoT関連の展示が目立っています。こちらのSVRD社のブースは、スマートウォッチ向けアプリを開発しているとのことで、複数社のスマートウォッチを展示していました。

Smart Tech Show
↑スマートウォッチで文字入力を簡単に。

 同社のアプリはスマートウォッチ用の文字入力システム。スマートウォッチもいずれ画面から文字を打ち込むアプリが増えていくでしょう。とはいえ、QWERTYキーボードでは、左上の写真のように、指先でのタッチタイプは難しいですよね。でも、右上のSVRDのキーボードなら、大きいキーを搭載してサクサク入力できるとのこと。

Smart Tech Show
↑ふたつのキーの間を押すと、間の文字が入力される。

 仕組みは単純明快。エミュレーターのデモ機では、ABC配列のソフトウェアキーボードが表示されていました。

 キーの並びは“A”、“C”、“E”と大きい文字が並び、その間に小さく“B”と“D”が配置されています。“A”や“C”、“E”のキーは指先でも十分押せる大きさです。一方、“B”と“D”は小さくて押しにくいのですが、“A”と“C”の間を押して両方のキーに触れると、その間にある“B”が入力される、という仕組みなのです。

 2段目の“J”や“L”、3段目の“R”や“T”も同様に入力可能。また“C”と“K”の両方のキーの真ん中を押せば“G”が入力されます。なるほど、これなら狭い画面でもミスタイプは少なくなりそう!

Smart Tech Show
↑7つのキーでアルファベット全文字入力も。

 SVRDはこれを“16キー入力システム”と呼んでいます。また、これをさらに進化させたものが写真右上の“7キー入力システム”。大きいキーの上下左右の角にも文字が配列されており、指先を滑らすように入力することも可能。これらの入力システムはアプリとして配布するのではなく、スマートウォッチメーカーへの組み込み用途として開発しているとのこと。ひょっとしたら将来のAndroid Wear搭載機などに採用される日がくるかもしれません。

Smart Tech Show
↑ちょっといいデザインのリストバンド。
Smart Tech Show
↑表面はガラス素材、ベルトの組み合わせも自由。

 Skinpetブースはちょっとデザインのいいリストバンド型のウェアラブル端末を展示していました。説明してくれたスタッフは女性で、これは女性向けのウェアラブル製品とのこと。ベルトは革製ですが市販の腕時計用のベルトに交換することもできるそうです。

Smart Tech Show
↑ガラスの上に端子をふたつ備える。
Smart Tech Show
↑お肌の水分チェックをアプリで管理。

 本体部分の表面はガラスですが、女性に喜んでもらえるよう、あえてこうしているとのこと。ガラスデザイナーとコラボしてひとつひとつ違うデザインの本体も販売する予定とか。表面に小さな2つの端子が備わっていますが、この部分を顔や腕に当てることで肌の水分量を測定し、スマホアプリで管理できるのだそう。そう、これは肌の健康状態を管理するためのブレスレットなのです。

Smart Tech Show
↑小型化とデザインが課題。

 実は展示品はモックで、実動していたのは、まだむき出しの開発中の製品。緑色の基盤は本体内に内蔵できているものの、バッテリーがまだ内蔵できていないようです。今後は本体に飛び出しているふたつの端子についても、色合いやデザインをもうちょっとおしゃれな感じにするなど、改良が必要でしょう。いずれにせよ手軽にお肌の管理ができるブレスレットという、ユニークな製品になりそうです。

Smart Tech Show
↑VRグラスも数が増えている。
Smart Tech Show
↑つくりは韓国製でしっかりしている。

 スマホを入れて使うVRグラスもいくつかのメーカーが出展。用途は現時点はゲームが多いものの、ショールームでのバーチャル展示用途など“B2B”をターゲットにしたものも展示されていました。

Smart Tech Show
↑スマホ複数台持ちにぴったりなポケット。

 Bodylinkの『X-Pocket』はショルダータイプのホルスター。シャツの上につけたままだとちょっと目立ちますが、この上にジャケットをはおれば装着している姿は目立ちません。

Smart Tech Show
↑スマホやカードを収納、置き忘れも防止。

 左右のポケットにはそれぞれスマホを1台ずつ収納可能。その裏側にはカードや名刺の入るポケットも備わっています。また、胸のあたりにはBluetooth内蔵のセンサーを収納しており、スマホを置き忘れて席を離れるとアラームで教えてもくれます。ただのポケットではなく置き忘れ防止にも対応しているのはいいですね。

Smart Tech Show
↑規模は小さいながらも面白製品が目白押し。

 こちらはスマホのマイクロUSBに直結できる、マイクロスコープ。教育用アプリを展示しているメーカーのブースに置いてあったので、子供の教育用などにもいいかもしれません。現状はケーブルの先のカメラの映像をただアプリで表示するだけですが、クラウドを組み合わせた何か新しいサービスにも使えそうです。

 韓国ならではのIoTやウェアラブル製品が多数展示されていた“Smart Tech Show”。偶然立ち寄ったわりには得るものが多いイベントでした。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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