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ダニー・チューの世界OTAKU紀行22

片手でピースも、 いいね!ポーズもできるスマートドールのハンドパーツ製作秘話

2015年07月20日 16時00分更新

Smart Doll Optional Hand Parts

 

ダニー・チューの世界OTAKU紀行22
手首には3軸関節を採用しているので、ピースを外向きに開いた、より女の子らしいポーズが可能になります。

 ドールには、オプションのハンドパーツがいくつか用意されているのが一般的です。ポージングの幅が広がり、より生き生きとしたドールの写真を撮ることができるからです。僕らのスマートドールも、デフォルトのハンドパーツではポージングに限界があるので、オプションハンドパーツの製作に乗り出しました。

 『握り手』や『開き手』、『指差し手』など、バリエーションはメーカーよって様々ですが、僕らは第1弾として『グー』、『指差し』、『ピース』と『いいね!』の4種類を用意しました。親指をアップした『いいね!』ハンドはソフビドール業界初だと思います。

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3Dプリンターから出力された状態のハンドパーツ。

『いいね!』のポーズは上向きなら”賛成・大丈夫”、下向きなら”反対・ダメ”、横向きにすると”挑発的な自分指し”を表わすことができ、応用性がとても高いパーツになっています。

 ちなみに、オプションハンドパーツは、以前紹介した外皮の製造工程と同じ要領で作っています。

 まず既存のデフォルトハンドパーツの3Dデータをもとに、新たなデータを作成。3Dプリンターで出力したパーツからシリコン型を作ります。蝋で複製を作ったら、電鋳を経て、金型の完成です。作業効率を上げるために複数のハンドをひとつの“フライパン”(金型を固定する鉄板)にまとめています。

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シリコン型から作った、蝋でできた複製。金型の元になります。

 あとはソフビの素材を流し込んで固まるのを待つのですが、『グー』以外のパーツは外皮パーツとは違って尖った形状をしているので、パーツを金型から引き抜く際に、細い指先が金型に引っかからないように注意する必要があります。また、デフォルトハンドと比べてソフビに厚みがあるため、バリ切りもより慎重に行なわなければなりません。小さなパーツですが、製造には気を使います(^^)

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左手に『いいね!』、右手に『ピース』ハンドを付けてみました。使い方はオーナーのセンス次第です。
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『グー』ハンドなら格闘戦のポーズも! 日本の武道は海外でも人気が高いです。

 シチュエーションを考えながらハンドパーツの組み合わせを考えるのも楽しい時間です。可愛い写真をたくさん撮ってあげてくださいね。

 さて、次回は、中東・カタールのオタク部屋をのぞいてみましょう(^ ^)

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Next→中東・カタールのオタク部屋をのぞいてみよう!

■関連サイト
smartdoll.jp
Smart Doll by Danny (@MiraiRobotics) | Twitter

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