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表示タイムラグ世界最短0.005秒の電子ビューファインダーを備えるX-T10が9万円台で登場

2015年05月18日 18時30分更新

  富士フイルムはプレミアムミラーレスカメラ『Xシリーズ』の最新モデル『FUJIFILM X-T10』を発表した。X-T10は有効画素数1630万画素のAPSセンサーを搭載した小型軽量なミラーレスカメラ。動いている被写体に強い新AFシステムや、表示タイムラグ世界最短をうたう0.005秒のリアルタイム・ビューファインダーを備える。価格は、ボディーのみで9万6600円前後。『XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS』が付属するレンズキットは12万9100円前後となる。カラーはシルバーとブラックの2色。6月25日に発売する予定。

富士フイルム
↑X-T10。写真はキットレンズを装着したところ。

 X-T10は天面に3つのダイヤルを配置し、絞りやシャッタースピードなどを変更できる。背面の3インチ液晶(約92万ドット)は可動式で、ハイアングルからローアングルまで撮影しやすい。サイズは118.4(W)×40.8(D)×82.8(H)mmと小型軽量。天面と底面パーツには剛性の高いマグネシウムダイキャストを採用し、重量は付属バッテリーやメモリーカードを含むと約381gとなる。

 リアルタイム・ビューファインダーは236万ドットの有機ELを採用。ファインダー専用レンズを備え、表示倍率は0.62倍になる。表示タイムラグは0.005秒と高速で、快適にファインダー撮影が楽しめる。また、“撮影効果反映”機能を備え、フィルムシミュレーションなどの撮影効果をファインダーで確認できる。

 APS-Cサイズの撮像素子は独自開発の“X-Trans CMOS II”。有効画素数は1630万画素で、モアレや偽色を抑えるローパスフィルターレス仕様だ。画像処理エンジン“EXRプロセッサーII”で低ノイズながら解像感の高い画質を実現する。最高ISO感度は拡張時で51200。

 AFは49点のフォーカスエリアで任意に選んだ1エリアにピントを合わせる高速な“シングルポイント”のほか、77点のフォーカスエリアで動いている被写体を狙える“ゾーン”モードと、“ワイド/トラッキング”モードを新たに搭載した。ゾーンモードでは任意の3×3、5×3、5×5のエリアを指定でき、3×3、5×3では高速な像面位相差AFが使える。

 なお、無線機能を搭載しているので、iOS/Android専用アプリ『FUJIFILM Camera Remote』(無料)を使えば、スマホやタブレットからワイヤレスでリモート撮影が可能。タッチAFやシャッタースピードの調整など、アプリ経由で基本の操作ができるとしている。

●主なスペック
撮像素子:23.6×15.6mm(APS-Cサイズ)X-Trans CMOS IIセンサー
有効画素数:1630万画素(総画素数1670万画素)
レンズマウント:FUJIFILM Xマウント
静止画記録形式:RAW、RAW+JPEG
動画記録形式:MOV(H.264、リニアPCM、最大フルHD/60p)
記録メディア:SD/SDHC/SDXCカード(UHS-I対応))
撮影感度:ISO200~6400(1/3ステップ)、拡張(100/12800/25600/51200)
電子ビューファインダー:0.39インチ有機EL(約236万ドット)
液晶モニター:3インチチルト式TFTカラー(約92万ドット)
通信機能:IEEE802.11b/g/n
撮影枚数:約350枚
サイズ/重量:118.4(W)×40.8(D)×82.8(H)mm/約381g(バッテリー含む)

 また、X-T10と同時に大口径の単焦点望遠レンズ『XF90mmF2 R LM WR』も発表。こちらの発売は7月16日。価格は11万8300円前後。

富士フイルム
↑異常分散レンズ3枚を含む、8群11枚レンズで構成したXF90mmF2 R LM WR。焦点距離は35mm換算で137mm。最速0.14秒の高速AFが可能。解放絞りはF2、最小絞りはF16。重量は540g。

■関連サイト
FUJIFILM X-T10製品ページ

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