2015年05月08日15時00分

あなたも、モバイルギアIIでネットサーフィンしてましたね?:レトロデジギア・ハンター

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 レトロデジギア・ハンターのライター甲斐です。久しぶりに寄稿致します。別にサボっていたわけじゃないです! いろいろと全国各地のトレジャー(お宝)を求め旅をしていたのです! ホ、ホントなんだから!

 というわけで、今回、レトロデジギア・ぺろリストな私がご紹介しますブツはNEC製の『モバイルギアII MC/R450』でございます。

レトロデジギア・ハンター
↑エンブレムがドヤ顔で輝いてます。嗚呼、お懐かしや。

 モバイルギアII MC/R450は、2000年末にNECから販売されていたPDAです。PDAというかネットブックといいますか。ラップトップ型のモバイルです。OSにはWindows CE2.0以降を搭載。内蔵モデムは56kbps対応です。全機種ともPCカードスロット、CFカードスロットを装備。CPUはVR4121-168MHzで、メモリーは32MBです。

レトロデジギア・ハンター
↑横長なボディー。
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↑画面は640×240ドット/6万5536色表示、8.1インチのSTNカラー液晶です。

 インターフェースには、PDC/PHSインターフェース、モジュラージャック(56kbps、V.90)、シリアル、外部ディスプレー出力(Pocket PowerPointから最大1024×768ドット/256色表示が可能)、PCカード(Type II)、CFカード(Type II)、イヤフォンマイクを搭載しています。

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↑前面にはCFカードのスロットがあります。
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↑左側のシリアル、外部ディスプレー出力などの蓋は年式劣化で損失。
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↑右側にはPCカードのスロットを装備。

 操作はキーボードと画面をスタイラスでタッチして操作します。静電式でなくて圧式なのが時代ですね。

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↑画面右下にスタイラスを隠し持っています。

 本体サイズは245(W)×131(D)×28.8(H)mm。小さいです。とはいえ、SONYのVAIO Pあたりと同じくらいでしょうか。手持ちのエイサーのChromebook C720と比べみました。そのコンパクト差がわかるのではないでしょうか。

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↑11.6インチのChromebook C720と比べてみてもこのサイズ。

 そもそもこの時代は、今でいうウルトラブックやその前のネットブックなどの小さなWindows PCのカテゴリーが確立していなかった時代。Windows CEをOSに採用したモバイルギアは安価なネット端末として注目されていました。1996年に発売された東芝Librettoシリーズ、同年のパナソニックのLet's note miniシリーズ、ソニーのVAIO C1などの通常のノート型PC(Windows 95/98/XPなどを搭載)を小型化したものも存在はしましたが、モバイルギアと比べれば価格も高く、標準価格6万7000円~8万9000円で手に入れることのできたモバイルギアシリーズは比較的手軽に購入できたのです(ちなみにVAIO C1は実売価格10万円~だった)。

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↑電源を立ち上げると“NEC”のロゴが力強く浮かびます。

 アラサー以下の読者の方には「え?Windows CEってなんぞや?」という人も多いでしょう。正式にはWindows Embedded Compact(ウィンドウズエンベデッドコンパクト)という名前のOSで、通常のWindows OSと異なり、対象となる装置に組み込んで使用することを前提としている“組み込み機器向けOS”です。Windows CEを搭載するカーナビやゲーム機、AVプレーヤーなども存在しました。有名なところでは、セガの往年のゲーム機『ドリームキャスト』がそうでした。特にWindows CEをOSとするPDA機器は沢山の機種が発売され、PDA用に必要なデバイスドライバーやウェブブラウザーなどの機能をマイクロソフトがまとめた製品が「Handheld PC」や「Pocket PC」と呼ばれていたのです。

 このあたり『Windows CE特集』をいつかレトロデジギア・ハンターでやらねばと思っています。意外に深いのです、Windows CEは。ある意味、禁断のネタに踏み込んでしまった気もします。

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↑画面は普通のWindows OSっぽいですが、Windows CEです。
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↑スタートアップからのランチャーも通常のWindows OSに似ています。

 ということでモバイルギアII MC/R450ですが、「Handheld PC」の機種ということになります。OS自体は通常のWindows 95や98なんかによく似ています。操作性もほぼ同じですけど、マシンのスペック上、できることも限られています。組み込めるプラグインなども通常のWindows OSのようにはいかないので、「簡易版Windows」といった感じでしょうか。

 今回はちょっと駆け足で紹介しましたが、Windows CEは機種も多く出ていましたし、OSのバージョンもいくつかありますので。奥が深いのです。レトロデジギア・ハンターももう少し勉強して特集を改めてしたいと思います。追求すればWindows Phoneに続く流れになりそうですね。

 

 さて、次回のレトロデジギア・ハンターはと言いますと、編集部のジサトライッペイ氏から何やら送られて来たのですが……どうも週間リスキーの林氏からの模様。しかも未開封……。乞うご期待!

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↑ブツにはライター林氏のふせんが貼られてました。

レトロデジギア・ハンターでは、今後もホコリをかぶって忘れられていた珍品やお宝を紹介していこうと思います。皆様からのタレコミも大歓迎です。「我が家にスゲーのあるぞ!」、「この珍品に光をあててくれ!」という方はコチラ(@ksgkkai)までご一報を!

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