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Firefoxスマホ『Fx0』ハッカソンで生み出された尖ったモノたち

2015年03月23日 21時00分更新

 2015年3月14、15日の2日間“Firefox OS WoTハッカソン - Fx0 meets mbed part2 -”が開催された。2回目となる同ハッカソンイベントは2日間の短期集中で『Fx0』とARM mbed-enabled devicesを活用したウェブにつながるモノやウェブアプリの制作を行なうというもの。

 ウェブOSであるFirefox OSの強みを生かしたイベントといったところだ。実際に作成された尖ったモノを見ていこう。

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“Firefox OS WoTハッカソン - Fx0 meets mbed part2 -”は飯田橋の会場で開催された
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ホワイトボードには、ハードとAPIをどう連携させるかといった記述が
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貸出としてパーツが多く用意されていたが、取材時点ではほとんどない状態だった
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TIZENがビミョーな結果になっているので、第3のモバイルOSとしてFirefox OSは注目を集めている。写真中央の渋いスマホが『Fx0』。ここで報告しておくと、Gmailを20分に1回の定期受信に設定して放置したところ、連続待ち受けは18日ほどだった。追加検証するには時間がかかりすぎるので、参考値としてほしい
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3Dプリンターで作成された『Fx0』専用ケースも展示されていた

 発表に入ると『Fx0』とARM mbed-enabled devicesに加えて、センサーやAPIを使用するチームが多く、また一部はWindows Azureも活用していた。傾向としては『Fx0』を操作してどうこうというよりは、モニタリングに使用したり、『Fx0』自体を複合センサニングデバイスとして活用する例が目立った。スマホはセンサーの集合体でもあるので、納得の運用方法だといえる。

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『Fx0』とPS4のコントローラーと“ハコスコ”を組み合わせたリモートコントロールシステム。「月面探索をしてみよう」がテーマ
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車両の操作はPS4のコントローラーで行ない、視覚情報は車両に搭載された『Fx0』のカメラから“ハコスコ”にマウントされた『Fx0』へと送られる
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車両。凹凸を設けた地形を新聞紙で作成していた
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KDDIテクノロジーのやますけ(山本祐輔)氏は、『Fx0』を内蔵した積み木と積み木の動きと連動する人形を制作
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積み木を積み上げたり、動かしたりするとそれに連動して人形が動く。積み木1コにつき、『Fx0』が1台必要になるため、とても高価な積み木になるのも特徴だ
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『Fx0』の内蔵カメラを利用してボードゲームを楽しむためのシステム。使用するのはアウトカメラで、自動的に撮影された画像はサーバーに送信され、プレイヤーの表情を毎回記録するというもの
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ボードゲームでサイコロを振ったときに撮影を行なう仕様なので、サイコロ内部にセンサーを格納。取得されたデータはWindows Azureを介して『Fx0』に送られる。また出目はディスプレーにも表示される。WoT(Web of Things)なサイコロは用途の拡張性が高く、製品として人気が出そうだ
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匂いをセンサニングし、匂いのレベルに応じて目が光るというもの。レベルは『Fx0』側から確認可能
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匂いのレベルを表示しているところ
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TOCOS製センサーを使用しているため、本体は画像のようにかなり小型
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操縦可能なフォックスくんを動かし、目標物にまで到達すると表情が変化したり、サウンドが再生されたりするといったもの
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デモでは目標物手前にセンサーを置いて、それが倒れた場合に各種動作が実行されるようになっていた
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その場で信地旋回し、もっとも明るい場所に向かって移動するというデモ。『Fx0』の照度センサーを活用している模様
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その回路図
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TOCOS製センサーで運動量を計測し、『Fx0』側に運動量に応じて食べられるものを表示するというもの
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ディスプレーに消費カロリーと継続運動した場合に食べられる料理が表示される

 気になる制作物を見てきたが、ウェブベースで開発が容易であるのはFirefox OSの武器といえる。APIを使用するとなると知識を要求されるが、『Framin』の拡張版としてプラグインのように引っぱってくるだけのような仕様を用意できれば、なんとなくやってみたいというユーザーへのいい入口になるのではないだろうか。

■関連サイト
au Firefox OSポータルサイト

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