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三角ロボット掃除機パナソニック『RULO(ルーロ)』の実力は?

2015年03月22日 09時00分更新

 ロボット掃除機というと円盤形がアタマに浮かびませんか?
 パナソニックの新型ロボット掃除機『RULO(ルーロ)』(MC-RS1)は、ちょっと変わった三角形。このカタチが非常に良いようです。

■パナソニックのロボット掃除機『RULO(ルーロ)』

三角ロボット掃除機

 パナソニックがロボット掃除機に初参入し自信を持って打ち出すモデル・ルーロは、そのカタチのヒントとなった“ルーロー型”という定幅図形が名前の由来となっています。
 

三角ロボット掃除機

 ルーロ―とは、19世紀のドイツの機械工学者フランツ・ルーローが開発した図形で、正方形に内接して回転できるという特徴があり、正方形に穴を開けるドリルや自動車のエンジンなどに応用されているそう。そうきくと我々の生活にもルーローが密接しているんだなと、愛着がわいてきますね。

三角ロボット掃除機

 円盤形のロボット掃除機には、どうしても部屋の四隅を取り残しやすいという課題がありました。ルーロの場合、この三角形の角の部分が隅にも行き届き、細やかな掃除ができる点がメリットです。幅は最長33㎝ですが、角部分がそれより狭い隙間に入りめます。
 なお、厚みは9.2㎝とまずまずの薄さ。家具に多い床から10センチの幅を下回っています。

三角ロボット掃除機

 吸込口とブラシの位置関係にも注目。
 幅180㎝のワイドな吸込口がブラシに近い前方に設置できるため、吸込口とブラシの位置が密接。ブラシでかき出したゴミを無駄のない位置関係で吸込口に持っていけるのも、ルーロ―三角形ならではのメリットです。

 

三角ロボット掃除機

 様々なロボット掃除機がありますが、走行タイプは大きくランダムとラウンドの2種類。ランダムは部屋全体を回遊するように走行するもので、ルンバなどがこのタイプです。ラウンドはランダム走行とは異なり、部屋の隅や壁側など汚れが多い部分を集中的に走行します。
 ルーロは、これら2つの走行タイプを組み合わせた“ラウンド&ランダム走行”を採用。
 まず、ラウンドで、汚れがたまりやすい部屋の隅をぐるっと巡回するように掃除。部屋の隅を回ったあとから部屋の中心部をランダム走行ですることで、全体を効率的に掃除します。

三角ロボット掃除機

 実際に使用したところ。スタートのラウンド走行で部屋の隅をしっかり掃除してくれるのが実用的と感じました。隅のほうにやはり汚れはたまりやすいので。赤外線センサーで壁の位置を検知。ぶつからないギリギリの位置まで寄って入念に粉塵を吸い入れます。
 左右に首をふるように走行する動きが、生き物のようで愛着がわきます!

 ゴミを感知するセンサーも、もちろん搭載。パナソニック独自の“ハウスダスト発見センサー”で花粉のような微細な粉塵を検知し、量に応じてパワーを制御します。
 汚れが多いところではLEDが赤く点灯し集中的に集塵。その動作はまるでルーロが汚れに対して怒って掃除をしているようでした(笑)。キレイになるとLEDが緑色になり、落ち着いた走行に戻ります。

三角ロボット掃除機

 重点的に掃除したいエリアに移動する『エリアメモリー』機能も便利。付属のリモコンの操作であらかじめ電源台からエリアへの移動ルートを覚えさせられるので、指定のエリアからスムーズに掃除をスタートさせることができます。

 ルーロを実際に使用してみたところ、ルーロ―形状の利点が最も特徴的と感じました。
円盤形というロボット掃除機に多い形状を覆すデザインで、かつ非常に実用的。例えば、家具と家具の間といった幅30センチ以下の隙間も、ルーロ―三角形の角の部分が入り込むことで、奥のほうまで粉塵の吸込みが可能でした。ブラシも長く一度に掃除できる幅が広いのもポイントです。
 ハウスダストセンサー、エリアメモリーなど機能も充実。実売価格は10万円とやや強気な設定ですが、「ロボット掃除機はなんだかんだしっかり掃除できるか不安」といった懸念を解消すべくパナソニックが自信を持って打ち出したモデルであるだけにかなりの高性能でした。
 今年はダイソンの『360 Eye』といった注目のロボット掃除機の登場も控えていますが、人気の動向はどうなるでしょうか!?
 

三角ロボット掃除機

 ルーロのカラーはホワイトとブラックの2色。ブラックはブルーのグラデーションが入っておりクールな印象です。

RULO(ルーロ) MC-RS1
●パナソニック
●実売価格10万円前後

■関連サイト
ロボット掃除機「ルーロ」 | 掃除機 | Panasonic

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