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4インチの手のひらLumia 435、532は激安ながら超実力派 :MWC 2015

2015年03月04日 21時00分更新

 MWC2015で『Lumia 640』と『Lumia 640 XL』の2機種を発表したマイクロソフトブースには、2015年1月に発表されたばかりの超小型スマートフォン、『Lumia 435』と『Lumia 532』も展示されていました。どちらもMWC2015の会期に合わせてヨーロッパやアジアでの販売が始まっています。

Lumia435と532
手のひらサイズのミニスマホ、Lumia 435。

 Lumia 435は4インチ480×800ピクセルディスプレー、CPUにSnapdragon 200のデュアルコア1.2GHzを搭載したエントリーモデル。価格はSIMフリーでわずか70ユーロと、1万円を切る価格(約9360円)が予定されています。まだまだノキアのフィーチャーフォンを使っている携帯電話のライトユーザーを、スマートフォンへと移行させる戦略的モデルとなります。本体サイズは118.1(W)×11.7(D)×64.7(H)ミリ。

Lumia435と532
Lumia 435(左)姉妹機のLumia 532(右)も登場。

 外見が全く同じLumia 532のほうは、Lumia 435と基本スペックは同一で、カメラ画質だけを変えたモデル。本体サイズは118.1(W)×11.6(D)×64.7(H)ミリで、Lumia 435よりわずか0.1ミリほど薄くなります。両者の目立った差はカメラ画質となり、Lumia 435は2メガピクセルで、Lumia 532が5メガピクセル。W-CDMA対応、1560mAhのバッテリーや、ブラック、ホワイト、オレンジ、グリーンのカラバリなどカメラと厚み以外は全く同じ性能です。Lumia 532の価格は79ユーロ(約1万550円)となります。

Lumia435と532
400番台はノキア時代から初の型番です。

 余談ですが、現在、マイクロソフトが手がけるスマートフォン“Lumia”の起源は、ノキアの“Lumia”。当のノキアはWindos Phone以前から、独自のスマートフォンや携帯電話を出してきた歴史があります。実はノキア時代に、このLumia 435のように“ 4 ”の数字を頭に付与した型番は全く存在しなかったのです。4を付けたことは実は古くからのノキアユーザーにとって、軽い衝撃を受けるものかもしれません。

Lumia435と532
全く同じに見えるボディーにも秘密が!

 Lumia 435とLumia 532の違いはカメラのみ。厚みが違うのは、実は背面から側面までを覆う電池カバーの仕上げが異なるからです。こうして両者を並べると、写真からは左のLumia 435と右のLumia 532の差は無いように思います。でも実際に両者を手に取ってみるとだいぶ違って見えるから不思議です。

Lumia435と532
Lumia 535はクリア素材を組み合わせている。

 拡大してみると、Lumia 435はマットなプラスチックの質感そのまま。一方Lumia 532はクリア素材をかぶせて光沢感を持たせています。この差がうまいこと両者に質感の差をもたらせているのです。

Lumia435と532
プリぺで5000円なら海外旅行中につい買っちゃうかもしれませんね。

 スペックが低いことから日本での登場は無いでしょう。海外でもターゲットはライトユーザーになります。でも、低価格なプリペイドスマートフォンとして、ヨーロッパではプリペイドSIM付属&SIMロックをかけて、激安で売られるでしょう。海外旅行中に現地スマートフォンを買いたくなった時、このLumia 435とLumia 532が5000円くらいで売っていたら、つい買ってしまいそうです。

Lumia435と532
日本語やWindows 10対応もバッチリ!

 マイクロソフトは既存のWindows Phone8.1端末をWindows 10にアップグレード予定。このLumia 435とLumia 532もその対象です。そして現時点でもすでに日本語に対応していることから、意外と実用的な製品かもしれません。

 続々と登場するマイクロソフトのスマートフォン、ハイエンドモデルだけではなくエントリーモデルにも注目していきたいものです。

■関連サイト
Microsoft

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