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通勤電車でもっとも快適に動画を見られるiPhoneは3キャリア中どこ?

2015年01月14日 18時00分更新

 YouTube、ニコニコ動画、Hulu、dビデオ、ビデオパス、UULAなどなどで、通勤・通学時間に動画を視聴して過ごしている方は多いのではないでしょうか? そんな憩いの時間にもっともストレスフルなのがストリーミングのフリーズ。とくにクライマックスシーンなどで、映像が止まって読み込みマークがクルクル回った日には、ハートウォーミングなドラマを観ていたとしても、自身が暗黒面に落ちるのを止められません。

 動画視聴しない方にとっても、スマホをもっとも長く使う空間のひとつに、通勤・通学電車があげられるのは間違いないところですよね? と言うわけで今回、朝の通勤電車でもっとも快適に動画やサイト閲覧を楽しめるキャリアを決めるべく、実測テストを敢行いたしました!

 計測を行なったのは下記の3経路。
・JR総武線(千葉→新宿)
・JR中央線(八王子→新宿)
・JR湘南新宿ライン(大宮→新宿)
 人によって通勤時間や経路は異なりますが、今回は朝の通勤時間帯である午前7〜9時に、上りの経路で計測を実施しました。

 計測に使用した端末は、ドコモ、au、ソフトバンクの『iPhone6』。アプリはOokia『Speedtest.net Mobile Speed Test』です。

3キャリアの『iPhone6』で計測!

iPhone6


出発地点は千葉、八王子、大宮、目的地は新宿

iPhone6

 計測方法は、計測開始ボタンを同時にタップし、すべての端末の計測が終了してから、つぎの計測を再び同時に開始するという方法を採りました。つまり乗車中、ずっと通信速度を計測し続けたわけです。さて前置きは終了。肝心の計測結果をまずはグラフでご覧ください!

●JR総武線(千葉→新宿)

iPhone6


●JR中央線(八王子→新宿)

iPhone6


●JR湘南新宿ライン(大宮→新宿)

iPhone6
※ソフトバンクの『iPhone6』は池袋に到着した8時49分以降、3日間で1GBを超えたことによる速度制限がかかっています

 今回は3経路でのみ計測を行なったにすぎませんが、折れ線グラフを見てまずわかることは、どのキャリアであっても通信速度は一定、またはなだらかなカーブを描くような結果とはなっておらず、速い通信速度と遅い通信速度を交互に繰り返していることです。

 同じ場所で通信速度を計測すれば、ブレはあっても今回のような差は生じません。基地局には広い範囲をカバーするマクロ基地局と、狭い範囲をカバーする小型基地局があり、携帯電話のサービスエリアに点在しています。通勤・通学電車などで高速に移動しながら通信を行なっているときは、接続している基地局がつぎつぎに切り替わり、その結果として通信速度が大きく上下するわけです。

 さてグラフを見ていても正直ゴチャゴチャしていて、優劣を把握しづらいですね。そこで今度は表で見てみましょう!

●JR総武線(千葉→新宿)

iPhone6


●JR中央線(八王子→新宿)

iPhone6


●JR湘南新宿ライン(大宮→新宿)

iPhone6
※ソフトバンクの『iPhone6』は池袋に到着した8時49分以降、3日間で1GBを超えたことによる速度制限がかかっています


 表で見ると一目瞭然ですね。安定したネット利用の目安となる平均速度で比較すると、今回の3経路では、ドコモ2勝、ソフトバンク1勝、au0勝という結果となりました。『iPhone6』、『iPhone6 Plus』発売日に週アスPLUSで実施した通信スピード比較では、au無双とも言えるほどの好成績を残しましたが、あれから4ヵ月が過ぎ、ユーザー数と基地局設備のバランスが変わってきているのかもしれません。

YouTube動画を見るためのシステム要件

iPhone6

 グーグルは、YouTube動画を見るためのシステム要件をサポートページに掲載していますが、通常のYouTube動画であれば500Kbps、映画などの一部プレミアムコンテンツでも1Mbps以上の通信速度があれば視聴できるとしています。1080Pのハイビジョンコンテンツでも、3.5Mbpsの通信速度があれば視聴可能です。

優劣あれどどのキャリアも動画視聴に問題なし!

iPhone6
※ソフトバンクの湘南新宿ライン結果は、制限前のもので平均をとっています

 平均速度としてはどのキャリアも3.5Mbpsを超えていますし、またストリーミング時にはデータも先読みされるので、今回の3経路で動画試聴に著しく支障が出ることはないでしょう。

 ただ、メインスマホがau『iPhone 6 Plus』のワタクシ・ジャイアン鈴木としては、よりによって頻繁に利用するJR湘南新宿ラインが他キャリアにかなり差をつけられておりましたので、身勝手ではありますが基地局増強などしていただけないものかと思わずにはいられません……。

【注意】この結果は1月7〜9日時点のものです。各社ともつねに通信状況の改善を進めているので、数ヵ月後には異なる結果が出る可能性はあります。今回の計測結果は事実ではありますが、あくまでも参考データとしてご理解ください。

※2015年1月15日00:20更新 一部のテキスト、表組みが抜け落ち箇所を追加。

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