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参考出展のLaVieとThinkPad X1 Carbon、スマホ周辺機器を触りにレノボブースに突撃:CES2015

2015年01月07日 16時30分更新

 CES2015でレノボは“ThinkPad”シリーズや“YOGA”シリーズなど多数の製品を発表し特設会場で展示しました。また、NEC製の新型『LaVie Z』なども参考展示しました。既に速報はお送りしているので、細かいレビューをお送りします。

●新型LaVie Zは超軽量かつラップトップ&YOGA型

レノボ

 参考出展という形で現地では『LaVie 13』という名称で展示。通常のラップトップ型と2in1型(YOGAスタイル)が用意されていました。両機は兄弟機ながらも、機構部以外にディスプレーの光沢の有無(2in1がグレア、ラップトップがノングレア)、タッチ対応、重さ、バッテリー寿命などが異なります。

レノボ
↑左がラップトップ版。右が2in1番。ヒンジ部の機構と正面のウィンドウズボタンの有無以外にも、キーボードとヒンジの間の広さがラップトップ版の方が狭いなど細かく異なる。
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↑ラップトップ版も180度に展開は可能。これはワンツーワンのプレゼン時にはこの形状の方が便利、という声を反映したものとのこと。

 2in1の方の実機を詳しく見てみると、CPUはCore i7-5500U、メモリーは8GB、ストレージは128GB SSD。ディスプレーは13インチタッチ対応IGZO液晶で、解像度はWQHD(2560×1440ドット)です。13インチでさらにYOGA機構付きということを考えると少し重めになることが予想されますが、そんな予想を裏切り、重さはわずか926グラム。実際に片手で持ち上げてみると本当に13インチノートPCを持っているのか疑いたくなり、ブースでは実際に「これはモックじゃないのか?」と聞いてくる外国人記者が数人いたそうです。

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↑左側面。セキュリティーキーのほかAC、電源キー、音量キーを備えます。
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↑右側面。フルサイズのHDMI出力、USB3.0×2、SDXCカードスロット、イヤホンジャックがあります。
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↑いわゆるテント型にしてみたところ。薄型ながらもしっかりと自立します。
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↑大きいので片手で使うのは難しいですが、「うわっ」と驚きの声を出すほど軽い。

 CESのような海外取材はもちろん、営業などよくPCをもって外出する人はなるべく荷物は軽くてコンパクトな方がいいはず。個人的には少し浅め(安っぽくはない)のキーストロークも好みで、USB3.0がしっかり2基備えていたのも◎。どうやらまだ発表できない内容もあるそうですが、日本での正式発表に期待したいです。

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↑好みは分かれるだろうがキーストロークは浅め。
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↑インテルロゴシールのとなりには“ZERO”と書かれたシールが貼られており、広報によると「内容についてまだ言えることはありません」とのこと。非常に気になります。

●タブレットのように使えるオールインワンも参考出展

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 NECとしてもうひとつ参考出展として展示していたのが液晶一体型PC『LaVie 15』。『LaVie Z』が持ち運び、ビジネス用途などに寄ったものだとすると、こちらは家庭での利用を意識した製品。15.6インチのタッチ対応液晶、第5世代Core i7のCPUを搭載(Celeron版もあり)。同社が「家庭向けには欠かせない」と語るBlu-rayディスクドライブもしっかり備えています。

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↑液晶下部にはBluetoothキーボードを収納するスペースがある。
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↑液晶はこのように倒すことができる。

 最大の特徴は液晶を奥に最大90度倒すことができる点。取り外せるわけではないため、“持ち運び”ができるわけではありませんが、ウェブサイトや地図を表示させ、家族で旅行の計画をたてるなどのシチュエーションに最適そうです。“Frista”というシールが貼られていましたがコードネームと思われます。こちらもLaVie Z同様に、発売時期と価格は未定。

●X1 Carbonはヘビーユーザー向け薄型モデル

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 CES2015プレスデイ開催と同時に発表された『ThinkPad X1 Carbon』の実機もブース内に展示。会場内にあったモデルのCPUは『Core i7-5500U』、メモリーは8GB、ストレージはPCIe接続の512GB SSD。ディスプレーはタッチ対応WQHD(2560×1440ドット)解像度液晶(タッチ非対応版もあり)で、非常にパワフルな構成になっています。

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↑タッチ対応モデルの厚さは17.7ミリ。左側面にはOneLinkコネクター、HDMI出力、ミニDisplayポート、USB3.0、オーディオジャックを搭載。
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↑右側面。セキュリティーで隠れている部分はUSB3.0ポート。

 実際に持ってみると、LaVie Zのあとでは若干重く感じるものの持ち運びには苦にならない程度。何より薄いのでかさばらないのがいいです。性能と携帯性を両立したいThinkPadファンはぜひご検討あれ。

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↑キーボード右側に指紋センサーを配置。
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↑こちらも180度水平にすることが可能。

●スマホ関連製品も登場

 今回レノボはカラフルな新ハイエンドスマホ『VIBE X2 Pro』を発表しましたが、関連するスマホアクセサリー2種類も同時に発表。ひとつはイヤホンジャックに挿して使う小型フラッシュ。もうひとつは、電子ペーパーディスプレー採用のウェアラブル端末『VIBE Band VB10』です。

 小型フラッシュはシャッターを自動で認識。スマホのバックライトが使えない自分撮り(セルフィー)などで効果を発揮します。ただし、別途充電が必要なのは注意。

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 VIBE Band VB10は1.43インチ128×296ドット解像度の電子ペーパーディスプレーを採用。通話やSMS、ソーシャル系の通知を受け取れ、連続使用時間は約7日間(公称値)。“VIBE”の名を冠しているものの、KitKat以降かつBluetooth4.0対応のAndroid端末であれば、専用アプリを入れることで利用できるとのこと。

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↑電子ペーパーを採用。文字盤は数種類から選べる。
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↑歩数と消費カロリーを表示。
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↑各種通知の数を表示。
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↑専用アプリでBandを管理できる。

●さまざまな会社とアイデアをもつレノボ

 NEC製品がいち早く展示されていたり、買収が完了したモトローラの各種スマホやスマートウォッチなども置いてあり、レノボという会社の大きさを感じました。協業・買収した企業と開発者によって今後もYOGAや小型フラッシュのようなよりユニークな端末の開発に期待したいです。

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↑“Motolora a Lenovo company”。
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↑ThinkPadの1億台出荷を記念したトラックポイント詰め合わせふうのモニュメント。

●関連サイト
レノボジャパン

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