週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

AV向けHDD!?動画信頼度抜群のウエスタンデジタルHDD『AV-GP』のヒミツ

2014年12月25日 10時00分更新

WD30EURX(WD AV-GP)
●関連サイト(ウエスタンデジタル
実売価格 1万2000円前後

WD30EURX

CHECK POINT
録画&再生時のエラーを防ぐ設計

“SilkStream”により、録画や再生時のコマ落ちなどを抑え、最大12台のHDDを同時に快適に再生できる。

圧倒的な静音性
 ヘッド移動時に振動を抑制する“IntelliSeek”を搭載し、読み書き実行中でも不快なシーク音がほぼない。

24時間365日運用もOK
 プラッタ表面の劣化を均等にする機能“PWL”を搭載。これにより24時間365日通電したままでの運用も可能

WD30EURX

↑同社製のHDDはこの化粧箱が目印。安価な『Green』などがおなじみだが、動画保存用ならこの『AV-GP』が最適だ。

WD30EURX

↑7200回転タイプは回転音やアクセス音が大きく、HDDスタンドに立てるとかなり耳障り。一方、AV-GPは回転音も小さく高負荷時でも耳障りな音はほとんど発せず静かだった。

WD30EURX

↑『CrystalDiskMark』実行中の温度変化を比べてみると、7200回転の他社製のドライブよりも熱くなりにくいことがわかる。365日常時使用していても安心して使えそうだ。

動画の録画・再生に特化した設計

 今やHDDは搭載ファームウェアのチューニングにより、さまざまな用途に特化させる時代だ。ここで紹介するウエスタンデジタル製HDD『WD30EURX』は、動画の再生と保存に最適化した“AV-GP”シリーズの3TBモデル。同社の“WD Purple”が監視カメラシステムの多重録画を確実に行なうための製品なのに対し、本製品はTV録画PCなどの動画保存用に特化しており、BDレコーダーでの利用実績も多い。ドライブの基本設計は同社の『WD Green』と同じだが、24時間365日連続運用に対応するほか、独自技術“SilkStream”により、動画や音楽のストリーミング再生時にデータが途切れにくく、録画時のエラーでも極力止まらないよう配慮されている。

 低回転で消費電力や発熱を抑える仕様の製品のため、順次読み書き性能は毎秒147MB前後と控えめ。データ保存用HDDを買う時でも、性能で有利な7200回転タイプを選びがちだが、消費電力はアイドル時6.8W、高負荷時に8.8Wと大きいため発熱量も多い。しかしAV-GPならばそれぞれ5W/6.7Wと格段に省エネ。さらにアクセス時の騒音がほぼないため、再生中の動画に集中しやすい。OS起動用にSSDを使うのが定番となった今こそ、データ保存用HDDは用途別に最適化されたものを選ぶ意味が出てくる。“テレパソ”用に大容量HDDを探しているなら、これがベストな選択だ。

おもなスペック
容量:3TB
フォームファクター:3.5インチ
インターフェース:SATA3
回転数:非公開(IntelliPower)
キャッシュ容量:64MB
保証期間:3年
サイズ/重量:101.6(W)×147(D)×26.1(H)mm/約730g

【検証環境】 
CPU:インテル 『Core i5-4670K 』(3.4GHz、最大3.8GHz)、マザーボード:ASRock『Z97 Extreme6 』(Intel Z97)、メモリー:Corsair『CMY16GX3M2A2133C11』(8GB×2)、グラフィック:MS『I N980GTXTwin Frozr V』、SSD(起動用):Crucia『l CT512M550SSD1』(512GB)、電源ユニット:オウルテック『AU-850PRO』(850W、80PLUS GOLD)、OS:Windows 8.1 Professional(64bit)

【検証方法】
セットアップ:対象ドライブは全てデータ保存用ドライブとして初期化。マザーのSATA3ポートに接続。システムはバラック組み。読み書き性能:『CrystalDiskMark 』1000MB×5、ランダムデータを使用。温度計測:『CrystalDiskMark』の4000MB×9テストを10分以上実行。その間『HWiNFO64』を用いS.M.A.R.T.経由でドライブの温度を取得。騒音計測:騒音計『AR816』のマイクをドライブ正面10cmの位置に置き、アイドル時および高負荷時の騒音を計測。暗騒音は約35デシベル。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう