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RC美女とRC好きの祭典『タミヤRCカーフェスティバル』メディア対抗レースを征したのは!?

2014年12月24日 08時00分更新

師走に入り、タミヤRC40周年のアニバーサリーイヤーも後わずか。ということで、今年最後の40周年記念イベント『タミヤRCカーフェスティバル』が、12月13~14日に東京・お台場のMEGA WEB(メガウェブ)で開催されました。

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14日には、タミヤの1/10RCカー『ネオマイティフロッグ』(9720円)による、メディア対抗レースの最終戦も実施。3月の第1戦を皮切りに、1年間RCカーを走らせまくってきた男達の寒さを吹き飛ばすバトルが、繰り広げられました。

そして、今年最後のメディア対抗レースで、誰よりも鼻息を荒くしていた男が一人。毎度おなじみ“RCの合間に仕事をする”週刊アス編集部のアカザーさんです。“ホビーの帝王”の異名どおり第1戦こそ優勝したものの、その後は3戦連続3位のダメダメっぷり。今回は有終の美を飾るために秘策を立てたらしく、悪そうな顔をしてレース会場に乗り込んできました。

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お分かりいただけたでしょうか、この秘策。え、前回と同じじゃないかって? 違うんです。このフロント周りをよくご覧ください。

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前回までのマシンはこちらです。

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そう、第1戦で満を持して装着した、別売りオプションパーツ『バギー用エアレーションオイルダンパー』(8424円)と『DT-02 スプリングセット』(1188円)が、値段の安い『DT-03 CVAダンパーセット』(2052円)に交換されています。

バギー用エアレーションオイルダンパーは、このマシンにかけた改造費のほぼ3分の1を占める自慢のパーツだったはずなのにナゼ!? そう思い、アカザーさんに尋ねてみました。

すると「分かってねーなぁ。これだからトーシローは困んだよ」とアカザーさん。アカザーさんの説明によると、メディア対抗レースは540モーターとニッカドバッテリーを使ったワンメイクレースなので、スピードレンジは低め。それに加えて特設コースは狭くタイトターンの多いレイアウト。なので、低いスピードレンジでもダンパーが奥まで柔らかくストロークするCVAダンパーの方が曲がるんだよ! たぶん! とのことでした。

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ただし交換したのはフロントのみ。リアはミューの高いカーペット路面の立ちあがりを重視し、バギー用エアレーションオイルダンパーにDT-02 スプリングセットの青バネ(ハード)という従来どおりのセッティング。

果たして今回のこのコースで、レースはアカザーさんの思惑どおりに運ぶのでしょうか?

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特にホームストレートにあるジャンプ台はスピードが上がっていることもあって、こんな感じで豪快にマシンが飛んでいきます。クラッシュが非常に心配です。

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しかし、「もう俺の心配はいいから、アンタは他のテーブルを回ってしっかり取材してろや。シッシッ」と追い払われました……。「毎回そんなこと言ってるけど、いつも勝てないじゃん」という心の声をグッと飲み込んで、他の選手のマシンを見に行きます。

まず、前回優勝した『driver』の兒嶋剛選手のマシンです。

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というかマシンより、持ち込んできた撮影機材に驚かされました。これもメディア対抗レースならではのシーン。兒嶋選手は今回も勝つ気満々で、1位のチェッカーを受ける瞬間をこのバズーカ砲のような望遠レンズでとらえるつもりなんでしょうか?

撮影機材の持ち込みなら、この人も負けていません。『ワンダードライビング』(以下ワンドラ)の野間恒毅編集長のピットテーブルです。

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ムービーカメラにスチールカメラ、そしてマシンには小型カメラ『GoPro』を2個搭載して、迫力の車載映像を前から後ろから撮ってしまおうということらしいです。回を重ねるごとにセルフハンデを追加して、重量バランスを狂わせていくところにメディア魂を感じます!

しかし、毎回“打倒アカザー”を掲げてメディア対抗戦に臨むワンドラです。どうやらアカザー撃墜の任務は、もう1台のマシンに託されているようです。

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このマシンをドライブする茂手木達也選手は、過去4戦中2位が3回というシルバーコレクター。前回こそ表彰台に上がれませんでしたが、順位だけをアカザーさんと比較すれば2勝2敗の五分。

最終決戦に向けて、さぞ燃えているのかと思いきや・・・・・・。あれ? マシンのセッティングは前回と何も変わってないような? 勝ちたいんだか勝ちたくないんだか、よく分かりません。まぁ、楽しくRCカーを走らせることができれば、それで良しということなんでしょう。

そして、毎回誰よりも遅い会場入りながら、シレっと第3戦で優勝した『グッズプレス』の大竹良選手のマシンです。

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大竹選手は、マシンの外見にこだわります。カラーリングは、オリジナルのマイティフロッグをイメージしたホワイトとピンクのツートン。今回はさらにオリジナルのマイティフロッグの姿に近づけるため、ボディにタミヤカスタマーサービスでオーダーした『ホーネット』のライトポッドを取り付けてきました。

大竹選手が会場入りしたのを見つけたアカザーさんは、さっそく「今日も重役出勤っスかぁ~? こりゃあ徹夜でマシンを仕上げて早めに会場入りした俺の勝ちっすね!」と“口ラジコン”(口頭で相手を牽制するラジコンテクニック)を仕掛けます。大竹選手も「高級品のエアレーションダンパーを外すなんて、マシンにこだわりが無いね~」と応酬。

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そこに大竹選手のマシンセッティングを手伝った井澤利昭メカニックが加わり、さらに口ラジはヒートアップ。各々、今年最後のメディア対抗レースに向けてテンションを上げている……ようには見えませんが、そのはずです。

少し脱線しましたが、以上が今回の注目マシンでした。ちなみにタミヤRCカーフェスティバルのメディア対抗レースでは、今まで表彰台に上がった選手に対して、決勝レースでハンデが課せられます。

決勝レースは5分間の周回レースで争われ、最も周回数が多い選手が優勝。同一周回数の場合は、ゴールタイムの短い方が上位になります。そしてハンデがある選手は、決勝レースの合計周回数からハンデぶんが減算されます。過去のレースで、優勝したことがある選手はマイナス3周、2位がマイナス2周、3位がマイナス1周です。しかもこのハンデは、これまでの4戦ぶんすべてが累積されます。

今回の各注目選手のハンデは、アカザーさん、茂手木選手、大竹選手がマイナス6周。兒嶋選手と野間選手がマイナス3周です。他の選手にハンデはありません。予選の結果は、茂手木選手がポール・ポジションを獲得。以下、大竹選手、野間選手、アカザーさん、兒嶋選手が続きました。

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アカザーさんと大竹選手は、スタート直前まで口ラジをしていますね。では、泣いても笑っても今年最後のメディア対抗レース決勝のスタートです!


結果はご覧の通り、『OKWave』の望月佑哉選手(右)が優勝!

RC美女とRC好きの祭典『タミヤRCカーフェスティバル』メディア対抗レースを征したのは!?


さて、ここまでこの記事を読んだ方の中で「見出しに“RC美女”とか書いてあるクセに、おっさんしか出てこないじゃないか!」と怒っているアナタ。いえいえ、本題はここからですよ。

この1年間、タミヤRCカーフェスティバルに華を添え、盛り上げてくれた3人のRC美女をご紹介します!

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まずはトークショーのアシスタントや一般参加者に混ざってタミヤRCカーグランプリにも参戦した、大活躍したこちらのRC美女は、タミヤプラモデルファクトリー新橋店のスタッフ小嶌さんです。お店に会いに行った際には、RCカーを買って帰りましょう!

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因みに右の方は、タミヤRCの生み親でタミヤ企画開発部の滝文人氏、通称“滝博士”です。滝博士は、RC業界では神様のような存在。

このイベントでは、毎回テーマを変えて、開発裏話なども交えたトークショーを披露してくれました。ちなみに最終回となった今回のテーマは「世界に挑戦!~レース用マシンの開発とワークスチーム活動~」でした。

会場で司会をしていたこちらのRC美女はフリーアナウンサーの岸田さん。

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先日発売されたばかりの『タミヤRCパーフェクトガイド2015』(学研パブリッシング刊)にも登場しているので要チェックです。

各レースの表彰式に笑顔でトロフィーや盾を渡してくれたRC美女は竹林さんです。

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今年、メディア対抗レースを盛り上げてきたアカザーさん達も、この方からトロフィーや盾を受け取りました。1年間ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!

結局今回のタミヤRCカーフェスティバルでは、“メディア対抗レース四天王”と呼ばれたアカザーさん、茂手木選手、野間選手、大竹選手は、誰ひとり表彰台に上がることができませんでした。

でも、4人ともこのとおりの笑顔!

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4人の口からは「1年間楽しかったです!」「ありがとうございました!」「また一緒に走りましょう!」という言葉が次々と出てきましたが、たぶんタテマエでしょう。(笑)

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しかし、この4人に限らず、タミヤRCカーフェスティバルの参加者の皆さんのなかにもレースを通じて選手同士で交流を深めたり、新しいつながりが生まれたりした方も多かったのではないでしょうか? 

このタミヤRCカーフェスティバルは来年も開催予定。来年は皆さんも参加してみては如何でしょうか? きっと楽しいはずですよ! RC美女達も出迎えてくれますしね。

2015年7月24日追記 記事中の一部表現を改めました)


タミヤ(外部リンク)
ネオマイティフロッグ(外部リンク)

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