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スタジオカラー×ドワンゴによる短編アニメ配信企画が始動!

2014年10月26日 21時05分更新

 10月26日、東京国際映画祭でのトークショー「アニメーター・庵野秀明の世界」にてスタジオカラー×ドワンゴによる短編アニメ配信企画が発表された。

スタジオカラー×ドワンゴによる短編アニメ配信企画が始動!

 ドワンゴとカラーによる日本のアニメーションの可能性を探る共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」が11月7日より始動する。視聴は公式サイトまたはアプリから。公式アプリは、iOS、Androidともに10月27日公開予定。

 「日本アニメ(ーター)見本市」とは短編映像のシリーズ企画。「さまざまなディレクター陣による、オリジナル企画、スピンオフ企画、プロモーション映像、ミュージックPVなど、ジャンルを問わず愛と勢いで創りきる数々のオムニバスアニメーション作品を毎週金曜日に1話ずつ公開」する。

 ドワンゴとカラーの両社は本企画を通じて、「表現の規制のない”自由な創作の場”を提供し、日本のアニメにおける企画制作、R&D、人材育成など、この先の映像制作の可能性を探りたい」と考えている。

株式会社カラー 代表取締役社長 庵野秀明
「日本のアニメーションが持っているイメージの面白さの追求と解放、自由な表現の深化と多様化、個々の才能の確認と開拓、そして何より日本のアニメ(ーター)に内在しているであろう、未来への夢と可能性を信じるべく、本短編集を企画立案いたしました。このささやかなレジスタンスが、一人でもより多くの方々にご支援、ご賛同いただけると幸いです」

株式会社ドワンゴ 会長 川上量生
「正直、アニメのことは専門外ではありますが、すべての革新は向こう見ずな挑戦から生まれるものだと信じています。挑戦には若い才能から来るものがあれば、職人の熟練技から来るものもあるでしょう。しかし、まずはそういう挑戦ができる場が存在しないことにはなにも始まりません。このささやかな取り組みが今後の日本のアニメの発展に少しでも寄与すればと願っています。」

「日本アニメ(ーター)見本市」概要
■公式サイト:http://animatorexpo.com
■視聴方法:公式サイト、公式アプリにて無料で視聴可能。アカウント不要
■配信作品:決められた予算と時間の中で、アニメーターたちが自由に創作した短編映像を11月7日より毎週金曜日に1話ずつ公開します。
■公式iOS、Androidアプリ:「日本アニメ(ーター)見本市」(無料)10月27日配信予定
※作品によってはアプリ内で表示できない可能性もあります。

■スタッフ一覧
【企画】日本アニメーター見本市 有限責任事業組合
【企画立案(エグゼクティブプロデューサー)】庵野秀明
【エグゼクティブプロデューサー】川上量生
【題字】宮崎駿
【題字彩色】鈴木敏夫
【声ノ出演】山寺宏一、林原めぐみ
【企画立案協力】鶴巻和哉 前田真宏
【音楽制作】キングレコード
【Webサイト/アプリ制作】株式会社ディジティミニミ
【制作】スタジオカラー
【製作】株式会社ドワンゴ、株式会社カラー


第一弾タイトル
⚫︎作品名:「龍の歯医者」舞城王太郎監督×鶴巻和哉
⚫︎配信開始日時:2014年11月7日
⚫︎ニコニコ生放送  「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」
放送日時:2014年11月10日 22〜23時(予定)
「龍の歯医者」制作スタッフを迎え、作品上映後、作品に込めた思いなどをうかがう。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv197515458

スタジオカラー×ドワンゴによる短編アニメ配信企画が始動!

■アニメーションのおもしろさを楽しんでほしい

 庵野秀明氏とアニメ評論家の氷川竜介氏のトークショーの後に、ドワンゴ川上量生会長も交えて、 「日本アニメ(ーター)見本市」についての発表が行われた。

 庵野氏による「日本アニメ(ーター)見本市」発表のコメント・企画概要を受けて川上氏は、「日本のアニメーターが挑戦できる場所がない、また作品を作れる場所がなく、自由に作れるところもないので、どうにか作れないかと庵野さんから聞いて、ぜひ協力をさせてくださいと始めました。庵野さんからは、儲けるような仕組みを考えてほしいとあったが、これは無理だなと。だから、毎週金曜日に無料でネット公開される形です。採算は考えてない、パッケージやおもちゃなどもない自由なもの」と説明をした。

「本当にアニメーションは今袋小路、ぎりぎりのところにある。今ならまだ間に合うのではないかということで始めている。たまたまこれを見て、アニメっておもしろい、表現もいろいろあることをわかってほしい」(庵野氏)

 配信予定の作品数は全部で約30本とのことだが、実現可能かはわからない企画もあるという。庵野氏本人は構成や編集だけで監督はやらないが、集結しているのはそうそうたるメンバーでかなりのものになっているとのこと。

スタジオカラー×ドワンゴによる短編アニメ配信企画が始動!

↑KADOKAWA(との統合)よりも、今回の配信企画のほうがシンプルで一緒にやる意味がわかりやすいと庵野氏。

 11月7日の1話は、小説家の舞城王太郎氏の初アニメーション監督作品を予定。アプリ配信といっても、劇場の大画面でも見れるクオリティーで作られているのでファンは期待して待とう。
 なお、11月7日の公開後、翌週の10日月曜日にニコニコ生放送で解説番組が放送される。見終わったあとで、作品のおもしろさなどについて関係者も交えて解説される予定だ。

(2014年10月27日01:20 一部情報を追記)

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