2014年10月03日14時00分

SIMフリーで3Gが使えるスマートウォッチ『Gear S』を試した

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 ドコモの2014-2015年冬・春モデル発表会において、しれっと登場したサムスン製のスマートウォッチ『Gear S』。思いっきり別件で各メーカーのスマホをぺたぺたとチェックしていたところ、Gear Sを発見。「ノーマークだったけど、けっこういいなぁ」と本来のミッションを中断して装着し遊んでいたら、ゆうこば氏に捕まり、本原稿というわけである。

ドコモ版『Gear S』

 既報の通り、Gear SはSIMフリーなスマートウォッチで、3G通信を可能としている。GALAXYシリーズ専用オプションとして用意されたものだ。2インチの曲面有機ELディスプレーを備え、専用アプリをインストール可能、心拍計、GPS内蔵なども備えている。細かいことは既報に任せるとして、ぺたぺた触ったインプレッションをお届けしよう。ちなみにOSはTizenであり、ドコモ初となるTizen搭載デバイスでもある。

ドコモ版『Gear S』
↑視野角の広い曲面有機ELディスプレイを搭載する。重量は約74.1グラムながら、デュアルコアだとかメモリ512MBだとか、ひと昔前のスマホと変わらないスペックを持つ。進化が早いのう……。

 まっさきに気になるのは通信機能だろう。たとえばGALAXYスマホに着信があり、手元にスマホがないとき、電話転送の形でGear Sに着信があるという仕組みだ。単体でも発信可能であり、ものすごく近未来感を味わえるほか、音声入力にも対応しており、開発機はまだ挙動が不安定だったが「●●さんに発信」といったアクションは楽勝とのことだった。

 それでSIMフリーだ。今のところはドコモのスマホと同じカケホーダイプランもしくはFOMA専用のタイプシンプル バリューなど、もしくは通話可能な格安SIMを選ぶことになる。それほど通信速度を要求しない仕様であり、200Kbpsもあれば十分なのだそうだ。

 条件の該当する格安SIMはいくつかあるが、ドコモからもそういったプランが登場するのか、気になるところではある。そのほかWiFiやBluetooth接続にも対応する。

 なぜ3Gのみなのかというと、現在の技術ではウォッチサイズにすべてを収めることができなかったから。なんとかしてLTE対応にしたいそうであり、このあたりは次期バージョンに期待する部分だ。

ドコモ版『Gear S』
↑手首につけた状態で視認しやすい丸みといった印象。また意外と大きさが気にならない。
ドコモ版『Gear S』
↑Gear Sのバッテリー容量は300mAh。開発機の展示だったのでバッテリー駆動時間は未知数だが、現時点での技術的な限界もあり、写真のようなバッテリーオプションを見せてくれた。背面にある端子を利用して充電する、というわけだ。
ドコモ版『Gear S』
↑Gear S専用モバイルバッテリーの容量は350mAh。
ドコモ版『Gear S』
↑Gear Sの裏側。SIMカードマウントカバーと心拍センサー、充電用接点を確認できる。
ドコモ版『Gear S』
↑心拍センサーを使用してみたところ。ワンショットでの計測と、エクサイズモードでは継続的な計測に対応する。展示されていた開発機段階ではまだ苦戦している部分のようで、これからさらに精度を上げていくとのこと。

 腕に曲面ディスプレーがあるというのは、スマートウォッチとしてはこれからのもので、同じく曲面ディスプレーを搭載したものとしてはソニーのSmartBand Talk(こちらは曲面電子ペーパー)が新しい。ただディスプレーを搭載し、かつ曲面の純粋な腕時計の場合は意外と前からあり、2006年にはセイコーからセイコースペクトラムが登場しているほか、電子ペーパーウォッチ『E Ink World Time Watch WC01』といった製品もある。いやまあ、だいぶ前から愛用している腕時計だったりするのだが。

 操作についてはフリックとホームボタン、近接センサー、そして音声となっている。正直なところ、慣れが必要である部分は多い。操作体系は左右のフリックでホームのページ切替というのは、Androidと同じだが、“戻る”に該当する操作は下スワイプ、上スワイプでアプリ一覧の呼び出しというように、少し覚え直す必要がある。

 ただタップで選択という操作は変わらないので、慣れるまで時間は掛からないだろう。どちらかというと、曲面ディスプレーであるからか、真下にスワイプしても実は横入力のほうが多かった。下記動画では台座につけての操作だが、腕に装着した場合で同様で、ちょっと不思議な感覚だったが、これも慣れといえば慣れなので、展示機を見かけたら、そのあたりも楽しめる部分になるだろう。なにかと新鮮なのだ。

↑思いっきり不慣れな操作動画。当然ながら開発真っ最中のデバイスなので、案の定、センサニングはまだまだといったレベルだった。

 スマホとの連携は、前述した電話転送並びに、Gear Sからの発信はもちろんとして、通知を確認したり、文字入力をしたりといったアクションが可能だ。文字入力はキーボードと音声入力に対応しているため、短文ならばキーボード、少し長めなら音声、長文であればスマホを取り出すといった選択ができる。また音声入力は常時可能でスリープを解除することなく「明日のスケジュール」といった定文を言うことで、Gear Sに表示されるという。

 販売は“docomo select”としてドコモのオンラインショップや各実店舗、家電量販店などで販売される(auショップでの販売もあるが、こちらはWiFiオンリーのバージョン)。

 読者諸君においては「スマートウォッチだし、とりあえずポチるか!」という猛者もいると思うが、スマホ同様にハンズオンしてから判断がやはり鉄板。店頭で見かけたら、ぺたぺたと遊んでみてほしい。これまでのスマートウオッチとはだいぶ体感が異なるハズだ。

ドコモ版『Gear S』
↑著者近影(編集注:原稿には掲載の記述ありませんでしたが、Gear Sをつけた林さんがあまりにも楽しそうなので入れておきました)。

●関連サイト
サムスン

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