KADOKAWAとドワンゴ経営統合でリアル書店とネットの融合キャンペーン実施

2014年09月30日 18時45分更新

　KADOKAWAとドワンゴは経営統合を記念する記者会見を2014年9月30日にニコファーレで行なった。経営統合を記念するキャンペーン“KADOKAWA dwango 統合キャンペーンニコニコカドカワ祭り”を開催する。ニコニコカドカワ祭りでは、ニコニコ動画の各サービスとKADOKAWAのコンテンツが連携し、書店とネットをつなぐさまざまなキャンペーンを2014年10月1日から2015年3月31日まで6ヵ月にわたって展開。ニコニコ超会議のミニバージョン“ニコニコ書店会議”もリアル書店で開催する。

　会見では「すぐに結果を出す」と意気込む10月1日発足の新会社KADOKAWA・DWANGOの川上量生代表取締役会長は、構想については話せる段階ではないとするものの、ドワンゴはイベントばかりでサービスをバージョンアップしてこなかったことから、年内にniconicoの新サービス“ニコキャス”を開始すると発言。サービスの詳細はこの場では発表されなかった。

“本屋さんに行くと、いいことザクザクフェア！”では、フェア参加書店でKADOKAWAの書籍を購入した方を対象に1冊に付き1枚、KADOKAWA作品の人気キャラクターの描きおろし“ザクザクカード”を配布。裏面のシリアルコードをキャンペーンサイトで入力すると、“BOOK☆WALKER 100円クーポン”や“ニコニコポイント100ポイント”が手に入る。今後も『艦これ』描き下ろしブックカバーのプレゼントや、KADOKAWA ECサイト合同キャンペーンなどの企画が実施される。

　BOOK☆WALKERでは、10月1日から10月7日の期間中、KADOKAWAの電子ブックを50％オフで販売する。新規会員登録者には60％オフクーポンを進呈。また総勢30名の著者からのお祝い色紙やおすすめの電子ブックの紹介を特設サイトで公開する。

　11月9日の鳥取県米子市“本の学校今井ブックセンター”での開催を皮切りに、2015年3月まで、全国10ヵ所の書店を回り、ネットとリアル書店が連動する“ニコニコ書店会議”を開催。超会議の書店バージョンで、ニコニコの人気カテゴリー“うたってみた”、“ゲーム実況”などユーザー参加型イベントを実施。

　KADOKAWA作品に関連したサイン会やトークショーも開催。開催日に書店に訪れた高校生以下のニコニコユーザーを対象に“ニコニコプレミアム会員 1年間無料券”を数量限定で配布する。そのほかリアルイベントは10月25日にニコニコ本社を池袋に再オープン、12月にシンガポールで“ニコニコ国会議”を開催する。

　またすでに9月27日から統合キャンペーンの一環で、10月5日までKADOKAWAの名作をニコニコ生放送で一挙放送を行なっている。10月2日は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、10月3日は『STEINS;GATE』、10月4日は『涼宮ハルヒの憂鬱』などを無料で一挙放送する。

　結婚式の披露宴BGMが鳴り響く動画が記者会見の冒頭に流され、KADOKAWAの角川歴彦会長が「やっぱり夫婦なんだなこれからは」と笑顔を見せると、会見の最後にはドワンゴの川上量生会長は経営統合に対して「お互いの社員の家族がよろこんでいる。ドワンゴの社員は親がよろこんで、KADOKAWAの社員は子供がよろこんでいる」とエピソードを話した。経営統合によりひとつの家族となり、KADOKAWAの佐藤辰男取締役相談役は「同じ未来を共有している。経営統合を成功させて、いっしょに共有していきたい」と意気込みを語っていた。

■関連サイト
ニコニコカドカワ祭り

■お知らせ
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