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タミヤRCカーフェスティバルのメディア対抗レースで“逆襲のアカザー”が吠えた!?

2014年09月04日 12時30分更新

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前回のメディア対抗レースで、他メディアの包囲網に阻まれ3位という屈辱にまみれたリザルトから約2ヵ月。お台場に、この男が帰ってきました!そう、パソコン誌の編集者でありながら、なぜか“ホビーの帝王”という異名を持つアカザーです。

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去る8月23日(土)と24日(日)の2日間、東京・お台場のMEGA WEB(メガウェブ)トヨタ シティショーケース特設会場で、今年3回目となるタミヤRC40周年を記念するイベント『タミヤRCカーフェスティバル』が開催されました。

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24日には、前回と同様に『ネオ・マイティフロッグ』のワンメイクでメディア対抗レースの第3戦も実施。もちろん、三度の飯よりRCが好きなアカザーも参戦したので、当日の模様をお伝えします。

まずは会場までの移動中、アカザーに前回の敗戦について尋ねたところ。「俺くらいのエンターテイナーなると、1戦ごとはもちろんだが、シリーズを通して盛り上げることも考えてんだよ。だからアレはアレで良かったの」という返答が。

どうやら前回の敗戦のショックは、解消されているようです。ただ、いつもに比べて少し元気が無いような気も……。口ではそう言いながらも、心の中では少し引きずっているのでしょうか?

会場に到着して前回と同じピットテーブルへ向かうと、既にこの2人がセッティング中でした。

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前回のレースで“アカザー包囲網”を敷いて、見事に1-2フィニッシュを決めた乗り物とホビーのブログメディア『ワンダードライビング』(以下ワンドラ)の野間恒毅選手(右)と茂手木達也選手(左)です。

第1戦からトップを争ってきた宿敵2人と、笑顔で会話しながらお互いにけん制し合います。なんでもこの行為を“口ラジコン”と呼ぶとのこと。このレベルの猛者になると、これもRCレースの楽しみ方のひとつなんだそうです。

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アカザーはこの2人へのリベンジに燃えて乗り込んできましたが、ワンドラ編集長の野間選手も、別のリベンジをかけて今回のレースに臨んでいました。

それは、車載カメラ(GoPro)による走行動画の撮影。前回のレースでは、メモリーカードトラブルによりデータが残っていなかったため、今回は万全の態勢を整えてきたようです。

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前回は本来リアウイングがある位置にカメラが取り付けられていましたが、今回は木片を利用してカメラを固定。より安定するようになった上に、リアウイングを装着して見栄えも良くなりました。ただし、マシンの重心は高くなり、以前よりコントロールしにくくなってしまったようですが……。

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口ラジコンをしながらセッティングを終えたアカザーは、さっそく練習走行を開始。今回もタミヤさんのご厚意による“車椅子ユーザーでもRCできるよ台”からの操縦です。

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ここで今回のコースについて、少しご説明します。

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キーポイントになるのが、タミヤ運営スタッフがテキパキと設置した中央の黒い坂。ビッグジャンプセクションです。

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このセクションは加速しながらまっすぐ坂に進入。飛び出すと同時にスロットルを抜くという操作を一瞬で行ない、ジャンプ中の姿勢を安定させる高度なテクニックが要求されます。

このビッグジャンプをいかにうまく攻略するかが、レースの結果にも大きく影響します。

そして、そのビッグジャンプに挑むアカザー。

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出ました、メンチビームRCコントロール!超睨みながらRCをコントロールするアカザーの技です。しかし、ちびっ子達も大勢来場するイベントで、この目つきはちょっとアレですね。もしお面でも持っていたら、かぶせたかったところです。

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そんなこんなで練習走行を終えた直後。アカザーに今日の調子を尋ねると「実はさ、朝5時まで“バトオペ”(機動戦士ガンダムバトルオペレーション)やってたから寝不足なんだよね」……聞きたかったのは体調じゃなくて、マシンの調子だったんですが。朝、元気が無いように感じたのは、ゲームのやり過ぎでの寝不足が原因だったんですね……。

しかし寝不足でも、RCに関しては一切の妥協を許さないのがアカザーです。ピットテーブルに戻ると、しきりにフロントの足まわりを気に始めました。

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ビッグジャンプの影響でアライメントが狂ってしまったため、再調整が必要になってしまったようです。こうした細かいところまで入念にチェックするあたりは、RCカーレースに慣れているアカザーの本領発揮。だてにホビーの帝王と呼ばれているワケではありません。

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アカザーがアライメントの再調整に精を出していると、猛者が集まるピットテーブルの最後の空席が埋まりました。ゼッケン110番を着ける『グッズプレス』の大竹良選手です。

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前回のレースでは下位に沈みましたが、第1戦は3位に入賞した実力者。猛者テーブルに役者がそろって、口ラジコンもますますヒートアップします。

実はこの日、アカザーが最も警戒していたのは大竹選手。メディア対抗レースでは、前回3位までの選手に対して、ゴール後の周回数が減算されるハンデを課せられます。前回の結果は、1位がワンドラの野間選手、2位が同・茂手木選手、そして3位がアカザーでした。つまり大竹選手は、今回ハンデ無し。チャンピオン奪還に向けた最大の強敵が大竹選手だと睨んだアカザーは、「重役出勤野郎には負けられねぇ!」などとさかんに口ラジコンを仕掛けていました。

今回の全参加選手が会場入りした後、ドライバーズミーティングの時間です。今回は9媒体から10選手がエントリー。

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そしてタミヤ広報の山本暁氏から、今回のレースについての説明が始まります。

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予選は全車が一緒にコースイン。走行時間4分間の合計周回数で、決勝レースのグリッドを決めます。決勝レースの走行時間は5分間。ハンデ分を減算して、最も合計周回数が多かった選手が優勝です。ここまでは、第2戦とほぼ同じ。ところがこの後、山本氏から衝撃の発表が!

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この穏やかなスマイルとは裏腹に飛び出したのが、この第3戦ハンデは第1戦、2戦の合計になるということ。つまり、このレギュレーションに従うと、アカザーのハンデは4周になります。ちなみにライバル達のハンデは、茂手木選手4周、野間選手3周、大竹選手1周です。

このハンデの大きさには、さすがのアカザーも諦めムードかと思いきや……。「それ位のハンデがなきゃ、レースが盛り上がらねーぜッ!だが、最後に笑うのは俺だけどな!」と闘志満々。忘れてました、この男は逆境になればなるほど燃える男だということを。

ところが予選はその闘志が空回りしたのか、終了間際に他車とからみトップから3位に転落。アカザーの前に立ちはだかったのは、またもやワンドラ勢の2台でした。

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ポールポジションは茂手木選手、2番グリッドが野間選手。アカザーがマークする大竹選手は4番グリッドで、猛者テーブルの面々が上位グリッドを独占。当然アカザーはこの結果に満足していませんでしたが、闘志はさらに高まります。

そして、ついにタミヤRCカーフェスティバル・メディア対抗レース第3戦決勝レースのグリッドが整いました!

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また闘志が空回りしないか心配していましたが、隣の野間選手に何やら話しかけている様子。レース直前でも口ラジコンを続けているところを見ると、冷静さは欠いていないようです。第1戦でも予選2位からの逆転勝利だったので、可能性は十分にあるはず。

それでは、決勝レースの模様を動画でお楽しみくださいませ。

 


ということで、アカザーの悪い方の予感が的中し、優勝はグッズプレスの大竹選手!アカザーは、前回に続いてまたもや3位という結果に。茂手木選手は3戦連続の2位でした。前回優勝の野間選手は4位でしたが、走行動画はバッチリ撮れていたそうで、リベンジは果たしたとのことです。

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一方、今回リベンジ失敗のアカザーに残されたチャンスは、あと2回。
 

【タミヤRCカーフェスティバル 今後の開催予定】
●10月4日(土)、5日(日)
●12月13日(土)、14日(日)
会場はいずれもトヨタMEGA WEB


タミヤRCカーフェスティバルの会場では、このメディア対抗レース以外にも様々な催し物があります。まず、一般参加者を対象にしたタミヤRCカーグランプリです。

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参加は事前登録制ですが、小中学生のみの『ジュニアグランプリ』クラスなど、RCカー初心者でも楽しめるクラス設定になっています。

そして、タミヤRCの生みの親である“滝博士”ことタミヤ企画開発部・滝文人氏のトークショーも毎回テーマを変えて行なわれます。

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今回のテーマは1990年代。F1マシンやツーリングカーの開発秘話などが披露されました。

さらに、会場の脇には90年代に発売されたRCカーや新製品の実物を展示なども。次回は2000年代のRCカーがテーマの予定です。

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MEGA WEBの近隣には、複合レジャー施設やショッピングモールなどもあるので、家族で遊びに行くのにもってこいのイベントです。子供時代にRCに夢中になった経験がある皆さんなら充分楽しめると思いますので、次回(10月4~5日)はぜひ会場に運んでみてはいかがでしょうか?

さて、話をメディア対抗レースに戻して、表彰式です。

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この3人の中では一番下の順位なのに、なぜか一人だけ満面の笑みをたたえるアカザー。きっとエンターテイナーを自負する意地が、ここでガックリした顔を見せまいとしているんだと思ってました。そして、その腹の中では、怒りのマグマがグツグツと沸騰している……のかと思いきや、表彰式後にこの日の総括を聞くと「ま、いいんじゃね。これで次のレースも盛り上がるだろ?俺も楽しかったし」とアッサリ。

この不抜けたコメントに、闘魂ビンタでも注入した方が良いのかな?とも思いましたが、その後テーブルに戻って大竹選手に「次もぜってー出てくださいよッ!勝ち逃げは許さねーから!」と早くも次戦に向けた口ラジコンを始めていました。

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先ほどのアッサリ発言は、アカザーの晴れ姿をレポートしようと、期待に胸を弾ませ同行した私を落ち込ませないための優しさなんだと勝手に解釈。ありがとう、アカザーさん!ハンデは更に厳しくなりましたが、次回こそは勝利の栄光を分かち合いましょう!

■関連サイト
タミヤ(外部リンク)

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