コードを1行も書かずにアプリ開発! Kwikでお試し環境作り｜Mac

2014年08月06日 13時00分更新

文● 小野哲生(calmdesign) 編集●寺田祐子（MacPeople編集部）

　プログラミングの知識がなくてもアプリが開発できるPhotoshopプラグイン「Kwik」（クイック）。ここではお金をかけずに始められる導入方法を紹介する。必要な開発環境やアプリにはすべて無料版が用意されているので、本格導入の前にまずは試してみよう。

Photoshop CCのインストール

　Kwikを利用するには、バージョンがCS5以上の「Adobe Photoshop」が必要で、現行バージョンは「Adobe Photoshop CC」だ。なお、「Adobe Photoshop Lightroom」や「Photoshop Elements」にはKwikを導入できないので注意しよう。「Photoshop CC」は30日間の無償体験版が用意されている。また、個人であれば無償版の期限が過ぎても月額980円で引き続き使える。



Photoshop CCのウェブサイトを開いたら「無償体験版で試してみる」をクリックし、AdobeIDでサインインしよう。AdobeIDを持っていない場合は、メールアドレスや氏名、生年月日など必要事項を記入して登録する。サインインすると「CreativeCloudInstaller.dmg」がダウンロードされる



「PhotoshopCC」を起動したら、AdobeIDとパスワードを入力してサインインする。使用許諾契約書が表示されるので同意して進む。メニューの「Apps」を開くとアプリ一覧が表示されるので、「Photoshop CC」をインストールしよう。無償体験版の場合、「インストール」ではなく「体験版」と表示される

「Extension Manager CC」のインストール

　続いて、Creative CloudからPhotoshopプラグインの新規インストールや現在使用中のプラグインを管理する「Extension Manager CC」をダウンロード。Kwikを導入するときに必要になるので、先にインストールを済ませておこう。ちなみにExtension Manager CCは無料なので、使用期限はない。



Photoshop CCと同様にCreative Cloudからダウンロードする。メニューから「Apps」をクリックし、Extension Manager CCの項目にある「インストール」をクリックしよう。詳細情報をクリックすると、機能の詳細や対応アプリなどが確認できるページに移動する

Kwikのインストール

　これでKwikをインストールする準備ができた。続いて、アプリ画面を6ページまで作成可能な無料のトライアル版をダウンロードしよう。なお、有料版は前のバージョン「Kwik 2」まで買い切り方式だったが、現行バージョンの「Kwik 3」からは課金型のライセンスに変更された。有料版の価格は90日プランの99.99ドル（約1万円）、180日プランの149.99ドル（約1万5000円）、365日プランの249.99ドル（約2万5000円）から選べる。学生であれば149.99ドル（約1万5000円）で購入可能なアカデミック版もある。



米クイックシャー社のウェブサイトで上のメニューから「KWIK」を開き、Kwik 3の最新版の「DOWNLOAD」をクリックする。アカウント登録が要求されるので、名前やメールアドレスとパスワードなどの必要事項を記入して登録／ログインしてKwikのダウンロードへ進もう



ダウンロードした「Kwik.zxp」をダブルクリックで開くと、Extension Manager CCが自動的に起動する。Kwikのインストールに関する免責事項が表示されるので「承諾する」をクリックすると、Kwikのインストールが始まる

Corona SDKのインストール

　アプリを端末に転送したり、App Storeにリリースするために書き出したりするには、開発環境の「Corona SDK」が必要になる。Corona SDKは、新規でダウンロードすると自動的に無料の「Starter」ライセンス扱いとなる。Kwikの利用はStarterライセンスでも可能で、アプリをApp Storeにリリースできる。

　より詳しい内容は、MacPeople 9月号（7月29日発売）の第2特集「Photoshopで始めるiOSアプリ開発入門」でチェックしてみてください。本特集ではKwikを使ったアプリ開発の基本を網羅。オリジナルイラストを使った簡単なアニメーションの作成方法も伝授しちゃいますよ。



米コロナ・ラブズ社のウェブサイトから「DownloadCorona」をクリックし、メールアドレスとパスワードを入力してサインインする。ダウンロードページに切り替わるので、「Mac OS X」のロゴを選択する。下の「Download」をクリックするとCoronaSDKのダウンロードが開始される