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OS Xのシステム全体でApp Napを無効化するターミナルコマンド|Mac

2014年07月30日 21時00分更新

 本連載では、Macの「ターミナル」アプリにdefaultsコマンドを入力して、OS Xの隠し設定を引き出す方法を紹介しています(関連記事はこちら)。

 「App Nap」は、OS X Mavericksで導入された省エネ機能のひとつです。使用中のアプリケーション(のウィンドウ)がほかのウィンドウに隠れたと判断すると、そのアプリを休眠状態にしてシステムへの負荷を軽減し、結果的にバッテリーの節約/駆動時間の延長を実現します。

 確かにApp Napは省エネに効果的ですが、その機能がかえってアダになることがあります。映像・音楽の制作に用いるアプリのように、たとえウィンドウが隠れたとしても、一瞬でも処理が中断されると困るものがあるからです。アプリの情報画面でApp Napを無効化することもできますが、ひとつひとつ作業するのも手間がかかります。

 そんなときは、ターミナルから以下のとおりdefaultsコマンドを実行し、App Napを無効化しましょう。現在作業中のユーザーを再ログイン(システム再起動も可)したあと、「アクティビティモニター」で確認すれば、App Napが作動中のアプリがひとつもないことがわかります。

App Napを無効化する

defaults write NSGlobalDomain NSAppSleepDisabled -bool yes  [enter]

(このあと再ログイン、またはシステム再起動)

terminai_appnap

 続いて元に戻し、App Napを有効化します。

defaults delete NSGlobalDomain NSAppSleepDisabled  [enter]

(このあと再ログイン、またはシステム再起動)

terminai_appnap

 「ユーティリティ」フォルダーにある「アクティビティモニタ」で「エネルギー」タブを確認すれば、App Napが適用されているアプリケーションを確認できます。

terminai_appnap
terminai_appnap

 ほかにも、「OS X Mavericks対応 defaultsコマンド活用術 I」では、OS Xの隠し設定を引き出すための必須コマンドを紹介しています。AmazonでKindle版が好評発売中です。


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