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踊って食べて2度美味しい! 電子音楽フェス「テクノうどん」とは?|Mac

2014年07月07日 16時30分更新

あの真鍋大度氏も参加!

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 これまでも、ダンスで発生する動きやエネルギーを別の何かに応用する試みはいくつかあった。しかし、例えばフロアに振動素子を置いて発電を試みるイベントのように、いまひとつ自分が参加している実感が伴わないものが多かった

 一方、この「テクノうどん」はダイレクトだ。自分が踊った分だけ、それが麺のコシになって帰ってくる。自分のダンスの運動エネルギーが直接、別の強烈な感性(食)に変換されるという、非常にインタラクティブな趣向のイベントだ。実はこのテクノうどん、今回を含めすでに4回も開催されている人気イベントなのである。その世界を紹介しよう。

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 入場の際に、参加者はフードストックバッグを渡される。ストックバッグの中には、既に加水配合された生地の「粉だんご」が充填されている。これが、後に自分が食べる「うどん」の素である。

 この「生地パック」を持参し、靴を脱いでダンスゾーンに入り、自らの足でストックバッグを踏んで、うどんをこねまくる。入場の際に渡されるマニュアルによると、踏み時間は10分、それ以上やるとうどんのコシが強すぎて、堅くなってしまうらしい。

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 テクノサウンドに合わせて踊るというとスカしたイメージがあるが、実際には自然体でダンスをする人がほとんど。皆、うどんの生地を踏んでこねるというオモシロさに夢中で、フロアはとても和やかな雰囲気。ちなみに、上手にこねるコツは、かかとで生地全体を均等に伸ばすような感じで踏むとのこと。

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 「テクノうどん」(主催はテクノうどん運営部=セクシーキラー/手塚新理/駒ヶ嶺亮一)のオーガナイザーのひとりであるセクシーキラー氏は、これまでも銭湯での音楽&メディアアートのフェスの開催や、あの歌舞伎町のロボットレストランでの独自イベントの開催を成功させるなど、エッジが効いたイベントのプロデュースを手掛けてきた人物。

 その企画センスに共鳴を受け、今回の開催では、野本かりあ、中西俊夫、そして、ライゾマティクスの真鍋大度(あの真鍋氏ですぞ! 知らない人はいますぐググられよ)など、テクノで沸かせるバラエティに富んだDJ陣が参加、参加者を大いに沸かせた。

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 さて、グルーブに乗って踏んだ後は、練れた原料を持って、フードブースへGO。こねられた生地は、ここで裁断され、茹でられ、つゆをかけられてうどんになる。さながら学校での料理実習体験のようだ。一杯食べたら再びフロアへ。そしてまたダンス。

 まさに、音楽やパフォーマンスを楽しみ、踊り、こね、食べ、そして他の人たちを観察したり、友達を作ったりできる、クリエイティブな充実感でいっぱいの「テクノうどん」だった。

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 この日は、朝7時からの「昼の部」と、夜11時までの「夜の部」の2部で開催。1000人以上の人々が参加したとのこと。仕掛け人のセクシーキラー氏によると、次回は来年早春の開催に向けて動き始めたいとのこと。次回はぜひとも参加せねば! テクノうどんのサイトは要チェックです。

 「テクノうどん」の野望は大きく、テクノとダンスイベントの世界の中心である、スペイン・イビサ島でこのイベントを実現したいとのこと(セクシーキラー氏)。これまでも、ユニークなカルチャーイベントを牽引してきた彼らのこと、きっと「テクノうどん・イン・イビサ」もやってくれることでしょう。

(追記:2014年7月8日/19:55)
人名などの表記に誤りがあったため修正しました。関係者の方にはお詫び申し上げます。

 


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