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第19回AMDアワード、大賞は『進撃の巨人』

2014年03月19日 19時00分更新

文● ナンジョー 撮影●岡田清孝

 デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’13/第19回AMDアワードの受賞式が3月18日、港区の明治記念館で開催された。AMDアワードとは平成25年1月1日~12月31日の間に日本国内で発売・発表されたデジタルメディアコンテンツ、および最新デジタル技術を駆使して制作された作品に与えられる賞となる。

 第19回AMDアワード大賞/総務大臣賞は、『「進撃の巨人」プロジェクト』が受賞。原作のマンガが3000万部という驚異的な売り上げを叩き出し、テレビアニメ化に続き実写化も予定されるなど、幅広いメディア展開とユーザーに与えた多大な影響が評価された。

AMDアワード
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 進撃の巨人プロジェクトを代表して受賞した、原作の担当編集者の川窪慎太郎氏(講談社週刊少年マガジン編集部)は、「不思議な作品で、行く先々でいろんな方々に『好きです』と言ってもらえる。一方で最近つまんないよね、とも言われる作品。ファンから叱咤激励を受けてマンガ、アニメが育ってきた」と『進撃の巨人』を評した。隣に居るのは、公式ゆるキャラ(?)“巨人くん”!

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 AMD理事長賞は、『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』。1枚の紙に記録されていた1989年F1グランプリ予選において記録されたアイルトン・セナの走行データを基にエンジン音や走行軌跡を3DCG化した企業CM。人々の記憶の扉を開き、世界中に新たな体験と感動をもたらしたことが受賞理由となった。

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 新人賞となる江並直美賞は、スプツ二子!が受賞。サイエンスをアートにする現代アーティストの彼女は、月面にハイヒールの足跡を残そうというNASAとコラボしたプロジェクトや、MITでの新しい取り組みに期待をこめての受賞となった。

 リージョナル賞は、長野県で『高齢者によるインターネットテレビ局の運営』をする松代テレビ局が受賞。ボランティアの住民が自ら取材・編集・放送する形で運営。地域のコミュニティーの活性化や地域住民のメディアリテラシーの向上に大きく貢献した。松代インターネットテレビ局を代表して出席した宮坂文雄氏は「私どものような田舎者が世界で活躍している人と同席しているだけで夢の中のまた夢の中に居るようです」と謝辞を述べ、会場が和んだ。

 なお、1995年の第1回AMDアワード開催以来18年にわたり審査員長を務めた、故浜野保樹氏には特別功績賞が贈られた。

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 年間コンテンツ賞(優秀賞)に選ばれたのは計9作品。受賞した『Windows8.1』(マイクロソフト)のプレゼンターとして登壇したのは我らが宮野編集長。受賞理由を「キーボードとマウスが基本だったPCの世界にタッチという新しい使い方を提案された」と述べ、藤本恭史氏(マイクロソフトWindows本部)は「これからもデジタルコンテンツのユーザー体験を提供していきたい」と笑顔を浮かべた。

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『艦隊これくしょん ~艦これ~』(DMM.com、角川ゲームス)は、従来の艦艇ファンはもとより、まったく対照的な存在とも思われる「艦娘」の採用によってファン層を拡大したことを評価された。

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 30周年を迎え、14作目となる『信長の野望 創造』。PCからコンシューマーへ、そしてネットワークゲーム、ソーシャルへとチャレンジを続け、同一ブランドを30年続けてきた偉業を称えられた。コーエーテクモゲームスの小笠原賢一氏(写真右)は、30周年を記念して山本寛斎がデザインがしたという衣装を披露。

 そのほか、年間コンテンツ賞‟優秀賞”を受賞したのは、以下作品。

●『きゃりーぱみゅぱみゅ』アソビシステム
●『CocoPPa』ユナイテッド
●『孤独のグルメSeason3』テレビ東京、共同テレビジョン
●『ニコニコ超会議』ニコニコ超会議実行委員会

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 審査員と受賞者全員。最前列左から3番めは角川歴彦審査員長(KADOKAWA)。最前列中央の総務省審議官はなんとあの嵐の桜井のお父様だとか。

■関連サイト
AMD Award
 

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