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新社会人はスマホで社会の荒波を乗り切る

2014年03月19日 11時30分更新

今日も上司のフェイスブックを監視
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↑上司の投稿への「いいね!」連打で1日が始まる。そんな社会の理不尽に耐えてこそ一人前だ。

 4月から新社会人になるフレッシャーズのみなさま、いかがお過ごしでしょうか? 「社会は厳しいもの」と諸先輩方から脅される毎日を過ごされているかと思います。しかし! 社会の荒波を最初から要領よく乗り切る凄腕サーファーがいるのも事実です。

 かくいう私は、社内の上からも下からも取引先からも突き上げをくらい続け、すっかり立派なマゾヒストとして目覚めてしまいましたが、みなさまにはそのままのキミでいてほしい! ということで、スマホアプリとウェブサービスを使った処世術をご紹介いたします。

■デキるビジネスマンは書類から差をつける

 文字に携わる編集者のくせに「てにをは」も危うい私。この記事をお読みいただければわかるとおり、ていねい語と尊敬語の使い分け以前にそもそも文章の内容がおかしいです。でもだいじょうぶ! だいたいのビジネス文書はテンプレートの塊です。私が鍛え上げたFEPは「お」を変換しただけで「お世話になっております。週刊アスキー編集部~」と出てきます。技術の進歩って、本当にすばらしいものですね。

 そもそもビジネス文書の書式を知らなければ文書を作成できないもの。だけど書式を覚えるのもめんどう。そんなぜいたくな悩みにこたえるのがスマホアプリ『直子の代筆』です。

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 使い方はカンタン。アプリを起動して“ビジネス編”をクリックするとシチュエーション選択リストが表示されます。私は不思議なことに“お詫び・弁解”をタップすることが多いのですが、気のせいですかね?

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 次に具体的な例が出ますので、例を選んでタップ。最終的にシチュエーションの細部を詰めると、どこに出しても恥ずかしくないビジネス文書が完成するという寸法。作成した文書はメールを呼び出して送信できるので、いざというときにも即時対応できるのがナイス。“個人編”以外の利用には700円かかりますが、ごはん1回のコストで同期入社の同僚にドヤ顔できるなんて、ステキだと思いませんか?

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 頭が回っていない時間には、こんなメールを先方に送ってしまう可能性があります>私

昨日会社に来てくれたようですが、ちょうど食事に行ってたので会えませんでした。ごめんなさい。こんなことがないよう、こんど来るときは事前にアポイントをとってくれますでしょうか。すいませんがよろしくお願いします。

 しかし、私が『直子の代筆』を使うと同じ内容でもこんなステキなビジネス文書に!

昨日はご来社いただきましたにも関わらずあいにく留守を致しておりまして、誠に失礼致しました。食事へ行っておりました。深くお詫び申し上げます。この次にご来社いただきます時は、恐縮ですがご一報下されば幸いと存じます。

 『直子の代筆』アプリはiPhone版のみのラインアップですが、PCブラウザーのプラグイン、アドオン版の『直子の代筆』も用意されています。こちらはなんと無料。デスクワークがメインならコッチがお得かもしれません。

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■昼食直後の魔の刻を乗り切る

 昼食後の午後の会議中に睡魔と闘う……社会人なら誰もがいちどは味わったことがあるシチュエーションでしょう。ガミガミうるさい上司の声も、眠いと天使のささやきに聞こえるほどの多幸感。社内の会議なら仮に寝入っても挽回のチャンスがありますが、取引先との商談中に寝てしまうと、取引どころか自分の社会生活が盛大なフィナーレを迎える可能性も否定できません。

 ふだんから規則正しい生活をしていれば睡魔が訪れにくいとはわかっていても、深夜はアニメを鑑賞したり晩酌したりネットゲーをやったりと秒単位のスケジュールを忙しくこなしている私。自然と睡眠時間が犠牲になります。いやー、寝てなくてつらいわー。

 眠気に対する最高の対策は、やはり仮眠でしょう。せっかくの昼休みの残り時間は有効活用するに限ります。しかし、自分の席で仮眠すると評価が下がりそう。そこで役立つのが仮眠アラームアプリ。分単位のアラームを複数セットしてトイレの個室などにこもり、ガツンとショートスリープと決め込みましょう。

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 また、通勤時間や取引先への移動も貴重な休息タイムに大変身。降車アラームを設定しておけば、目的地到着前の指定時間にアラームが鳴るので、安心して寝入ることができます。もしアラームに気がつかなかったら? やる前から失敗を恐れていては前進はありません。また、バイブのみでの覚醒に賭けるのはオススメしません。

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 「他人にどう思われようが気にしない」というタフな精神をもつ方は、「起こしてください!」と自分が絶叫している声をアラーム音にセットする自爆技もございます。他人の善意頼みで周囲に迷惑がかかりまくるのでまったくオススメしませんが。あくまで自己責任でよろしくお願いいたします。

 ちなみに私の経験ですと、帰宅中に降車アラームをかけていても気づかず、終電の東海道線車内で駅員さんに起こされ、ライトアップされた小田原城(神奈川県)を呆然と見上げたことが何度かあります。ここまで遠くに来てしまうと、終電で旅気分が盛り上がるという稀有な感情を味わえます。音に敏感になるよう、耳掃除は欠かさないようにしたいですね。

 会社帰りにハメを外しすぎ、翌日飛び起きたら出社時間を過ぎていた。まさかの寝坊のフォローもスマホにおまかせ。落ち着いてズル休みを有給に振り替えるよう、言い訳メールを至急作成しましょう。ちなみに、メールの言い訳が通用するかどうかはアナタの日ごろの評価にかかっています。健闘を祈ります。

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