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無料でプリペイドSIMをゲットできるストックホルムでお買物!

2014年02月26日 12時00分更新

ストックホルムでお買物

 MWC(Mobile World Congress)2014が今年も始まりました。筆者も取材に現地を訪れていますが、せっかくヨーロッパに行くので目的地のバルセロナの前に北欧を経由することに。北欧と言えばノキアやエリクソンの故郷ですが、今回はスウェーデンのストックホルムに立ち寄り、モバイル系のお買い得品を探してみました。

ストックホルムでお買物

↑徒歩でも十分!ストックホルムのモバイルのお店を回ろう。

 ストックホルムのモバイル関連のお店は以前「Windows&WP8最新事情 in スウェーデン王国」(関連記事)という記事でまとめられています。ストックホルム市内にはIT専門店やキャリアのお店が点在していて、スマホやタブレットを買うのには困らない場所なんですね。

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↑スマートフォンはSIMフリー、消費税が辛い。

 とはいえストックホルムは端末は基本SIMフリー販売、そのため定価相当となり値段はそれなりにします。さらには消費税が高いのでiPhoneなどのハイエンドスマートフォンは他国よりも割高感があります。家電店やキャリアでスマートフォンを見かけると1-2万円という格安の値段のものも見つかるのですが、それらは2年契約時のもの。とはいえ単体価格の値段も小さく書かれており、定価相当のその値段で買うことも可能です。

ストックホルムでお買物

↑ストックホルムでお買い得なモバイル製品を見つけてきた。

 ということでストックホルムではどんなスマートフォンやアクセサリが売られているんでしょうか?あちこちを歩きまあらなくても、ストックホルム中央駅から徒歩15分ほどの場所にある地元の繁華街、Kungsgatan通りに行けばほとんどのお店を回ることができます。

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↑その前に!まずはプリペイドSIMがタダ配り!

 ストックホルムでのモバイルお買い物の出発点はストックホルム中央駅。スウェーデンはコンビニでプリペイドSIMも買えたりするのですが、実は駅でプリペイドSIMが無料で配布されていることがよくあるんですよ。今回もそのストックホルム中央駅で無料SIMが配られていました。場所は中央駅の地下コンコースから、地下鉄乗り場へ向かったあたり。写真はぼかしていますが、右側にいる黒や青のジャケットを羽織った人がSIMを配布しています。ジャケットに書かれたキャリアの名前を見ると、地元で格安料金で人気のComviq、ヨーロッパでメジャーなMVNOキャリアLycamobileの2社がSIMを配っていました。

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↑無料でプリペイドSIMゲット!

 最初は道端でSIMを売っていると思ったんですが、様子を見ていると道行く人が皆SIMのパッケージを受け取って通り過ぎていきます。近寄っていくと「通話料金が安いよ!ぜひ使ってね」とタダでくれるじゃありませんか。もちろんスマートフォンで使う場合はデータ料金が安いプランを後から選ぶ必要などがあるものの、プリペイドSIMが無料だなんてストックホルム、太っ腹です!

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↑通りにはキャリアのお店も多い。

 Kungsgatan通りには観光客も多くみられますが、地元の人向けのお店もずらりと並んでいます。キャリアのお店も複数点在していて、Telia、Tele2、Telenor、Theree(3)といったスウェーデン4社のお店も複数見つけることができます。なおComviqはTele2のプリペイドブランド。各店舗を回ってみたところ、プリペイドスマートフォンはあまり品ぞろえは良くないようで、キャリアのお店はプリペイドSIMを買うところと考えたほうがいいかも。

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↑プリペイドLTEも始まっている。

 スウェーデンは海外でもまだ少ない、プリペイドSIMでLTEの使える国です。TeliaとTele2/ComviqのプリペイドSIMがそれぞれLTEを利用可能。LTEスマートフォンのグローバルモデルを持っている人は思いっきり活用出来ちゃいますね。周波数はTeliaが800/1800/2600MHz、Tele2/Comviqが800/900/2600MHz。日本発売のNexus5などでは対応していない周波数もあるので注意が必要です。

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↑地元ITチェーンのELGIGANTENへ突入。

 ストックホルム市内にはスウェーデンの地元ITチェーンショップ『Elgiganten』、『Siba』そしてドイツの『Mediamarkt』などがあります。まずは緑の看板の店、Elgigantenへ行ってみました。2階建ての店内はスマートフォン本体やアクセサリ、さらにはタブレットやノートPCの新製品もずらりと並ぶなど品ぞろえは豊富。スマートフォンは単体で購入できますが前述したようにSIMフリーで高めのため、他国で買ったほうがいいかもしれません。

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↑激安処分品スマホにおもわず写真も手ぶれしてしまう。

 ミッドレンジスマートフォンのプリペイドパッケージなども売っていますが、それよりも気になったのがアクセサリコーナーに並べられていた透明のプラスチックのパッケージ。なかにはちょっと前のスマートフォンの箱がはいっており、価格もかなり安めです。店員さんに聞くと展示品や売れ残り品などの処分コーナーだそうで、見てみるとちょっと気になる端末も売られていました。特に3年くらい前のノキアのスマートフォン、E7やC7が新品で売っていたのには驚き。ノキアマニアの人はストックホルムへ急ぎましょう!

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↑ヨーロッパのスマホチェーン店、Phone Houseへ。

 ヨーロッパ各地にショップ展開している携帯電話/スマートフォン専門のチェーン店、Phone House。ここストックホルム市内にも多くの支店を構えています。プリペイドスマートフォンも各社を扱っているので、購入したい人はキャリア各店を回るよりもここに来たほうが手っ取り早いかも。でもそのプリペイドスマートフォン、サムスン電子のGALAXY Yが499クローネ(約7900円)と安い製品がある以外は、GALAXY Trend、GALAXY Ace2、ノキアLumia 520、ソニーXperia Goが100-1500クローネ(約1万6000-2万4000円)と機種数は少な目。プリペイドはあまり選択肢は無いようです。

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↑激安の3Gモデムは1本買っておく?

 ふとレジの横を見ると、ワゴンの中に無造作に置かれたパッケージがあります。Threeが販売するプリペイドの3G対応USBモデムで、お値段わずか99クローネ、1570円。これに1GBのデータプリペイドSIMも付属します。モデムは捨ててプリペイドSIMだけをスマートフォンで使ってもいいかもしれませんね。なお期間限定販売&売り切れたら終了とのことですが、今後も似たようなセール品がまた売られるかもしれません。

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 もう一つの家電チェーン店、Sibaにも行ってみました。こちらはスマートフォンは契約売りが基本のようで、プリペイドは売っていない模様。単体でも売ってくれますが品ぞろえはElgigantenよりも少ない印象です。

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↑さすが北欧、燃料電池が売っている。

 店内をまわってみると他のお店には売っていないアクセサリを見つけました。スウェーデンmyFC社の燃料電池『PowerTrekk』です。手のひらサイズの燃料電池は水を注ぐだけで発電するため、緊急時でもスマートフォンの充電がいつでもできそう。電池を入れる本体に燃料電池パックが3個付属して1295クローネ(約2万400円)、詰め替えの燃料電池パックは3個で99クローネ(約1500円)でした。

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↑MediaMarktへも行ってみよう。

 Kungsgatan通りにはMediaMarktが無いので、南に5分ほど歩いてGallerianというショッピングモールへ移動してみました。このモールにはキャリアやPhone Houseも入っています。MediaMarktはモールの一角の地下に広いスペースを占有しています。スマートフォンや携帯電話は格安のプリペイド品が売っていることもあるので、ここもストックホルム滞在時はぜひ見ておきたいところ。

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↑9000円のタブレット、使い捨てにいかが?

 またタブレットコーナーにはマイナーメーカー系の製品がいくつかおいてありました。中でもこのNurvoという製品は599クローネ、約9400円と結構お安め。7インチで画面解像度はおそらくWVGAという値段相応なモデルですが、スウェーデン旅行中に地図を見たり翻訳アプリを使ったりと地元専用タブレットとして使うのもいいかも。万が一壊しちゃったりなくしてしまってもこの値段なら納得がいきそう。

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↑物価は高いけど見るだけでもおもしろい。

 他にはゲーム専門店やケース・ヘッドフォンなどの専門店など、IT系のチェーン店もいくつかあるようです。物価はやや高めではありますが、たとえば北欧カラーっぽいカラフルなヘッドフォンなどはストックホルムならではの商品かもしれませんね。ヨーロッパへ行ったついでにストックホルムでモバイル関係のウィンドーショッピングなども楽しいかもしれませんよ。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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