2014年02月25日11時00分

Xperia Z Ultra徹底レポート:薄さの秘密や超マニア向けトリビアが明らかに

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 プロが注目するXperia Z Ultraの魅力を徹底レポート。今回は、モバイル担当副編のACCNが、Xperia Z Ultraの開発者に直接インタビュー。開発秘話やほとんどの人が知らないトリビアをお送りします。

Xperia Z Ultra徹底レポート
↑今回取材に対応してくれたのは、左からデザイナーの兼田さん、ハードウェアの設計を担当した山口さんと、島野さん。

●薄さ6.5ミリで強度を保つための創意工夫

──Xperia Z Ultraといえば、この6.4インチの画面サイズで、最薄部6.5ミリという驚異的な薄さが特徴的ですが、どのように実現してるのでしょうか。

島野:大きくわけて薄さの秘密は5つほどあるのですが、最も特徴的なのは従来は基板の両面に実装していた商品を片面に集約して配置したことです。両面に配置してしまうとどうしても6.5ミリの薄さは実現できませんでした。

──大きな基板を採用したから可能になったということもあるのでしょうか?

島野:それも確かにあります。さらに、Snapdragon800を採用した部品数の集約効果も大きいです。また、バッテリー部と基板の部品の位置をかぶせないようにしています。これは薄くするための絶対条件です。

──薄さに関するボトルネック(制約となる部分)はあるのでしょうか。

島野:機種によってさまざまなですが、Xperia Z Ultraに関してはカメラとバッテリーによるものが大きいですね。とくに電池は3000mAhは必ず確保したかったので。

──“3000mAh”という容量は初めから決まっていたのでしょうか。やはり、ものづくりの現場は設計してからつくりはじめるまでに大小多くのことが変わると思うのですが。ソニーモバイル的にはいかがでしょうか。

島野:それも機種によります。今回はひとつのポイントとして“パスポートと同じ幅”ということをうたっていますが、企画段階では6.4インチという画面サイズも薄さもバッテリー容量も定めず、このサイズ感でいかにいいものができるか調整していきました。そのために、社内のさまざまな部署と議論をしました。

──設計段階から最も変わった点はどこでしょうか?

島野:外観も中身も目立つような変更はありません。開発中は細かい改善作業を続けました。

Xperia Z Ultraの断面も公開!
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↑電池はない状態、茶色く見える部分がメインの基板となる。

──強度に関してはどうやって増やしていったんでしょうか。プラスチックのフレームでこれだけ大きいと結構きしむと思うのですが。

山口:強度についてもいろいろな工夫をしました。今回はサイドパネルにアルミの削り出し素材を使っています。たとえばXperia Aだとサイドパネルもプラスチックなのですが、このサイズですと、“ねじれ”には耐えきれない可能性があります。そこで、金属素材を柱のように貼り付けることで剛性を保つことにしました。また、内部にも金属の板を入れていてプラスチックのフレームと金属板の取り付け方も工夫しました。

サイドパネルで丈夫なつくりに
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──それはパーツを減らしたということでしょうか?

山口:むしろ増やしました。バッテリーの大きさは変えられなかったので、フレームと金属パネルの形を少し変えて、ふたつをつなぎあわせるための補助部品を取り付けました。それ以外にも強度シミュレーションを行ない、全体の強度を増すような変更をしています。

●開発者それぞれのこだわりポイント

──ひとりひとりのこだわった点や苦労した点を教えてください。

島野:私は(基板どうしの接合部を指しながら)この“ダイレクトボンディング”です。新しいフレキ基板とメイン基板の接続の方法で、従来はメカニカルコネクターというものを使っていました。従来の方法の方が一般的で付け外ししやすいので、製造面から言えば、非常にラクでした。ただ、これだと厚みが出てしまいます。そこで、接続部に“ACF”という特殊な導電性接着剤を使い、板金と基板のわずかな隙間で接続することにしました。

──恐るべき集約、薄さへの執念ですね。

従来の接続方法 今回の接続方法(基板裏面に接続部)
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山口:私はバッテリーですかね。一般的にはバッテリー容量は体積と比例します。今回はより高密度にして薄さを保ちつつ3000mAhという大容量を実現しました。密度の具体的な数値はありませんが、Xperia Zに比べると高密度、Z1と同じになっています。また、専用アクセサリーの『Power Cover CP12』にもZ Ultraと同じものを搭載しています。

──これもビックリするほど薄いですね。

左がZ1のもの、右がZ Ultraのもの
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兼田:デザインに関しては、2013年からつづくフラッグシップXperia全体のテーマ“ガラスの板”を大きくは変えずに、このサイズにあうように微調整を加えています。また、質感などもこだわり、素っ気なくないよう工夫しています。

──あと、Zシリーズと言えば、側面の電源ボタンですよね。あの位置は決まっているのでしょうか?

兼田:決まっていますが、やはりこれも端末ごとに微調整を加えています。Xperia Z Ultraの場合、真ん中より少し上に配置しています。これは目の錯覚で真ん中にあると少し下の方にあるように見えてしまうからです。

おなじみのボタンの位置も工夫
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●マニアをうならすデザインへのこだわり

兼田:また、店頭などでほかのXperiaと並べてみたときに、統一感のあるようにはしています。さまざまな縮尺でひと目でXpeiaとわかってもらえるようにどの端末もチューニングをしています。起動時のスプラッシュ画面で波模様が必ず電源ボタンに集約するなど、すぐわかる点も多いと思います。

──Xperia全体でデザインを調整しているのは本当にすごいですね。背面のデザインも昔に比べてごちゃごちゃしてなくて非常にいいです。

兼田:実はそういった表示は外観にありませんが、ちゃんと記載されいるんです。ちょうどこのSIMトレイのところに内蔵されています。

SIMカード挿入口から……
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引っ張ると!
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──うわっ、気がつきませんでした! “おみくじ”みたいですね。

山口:ここでもいかに厚さを変えずに、入れ込むか大変でした。

●Xperia Z Ultraの“次”にかける想い

──最後に、みなさんそれぞれの立場で“開発者”として考えている今後の課題を教えてください。

島野:技術の分野の延長として、もっと軽くて薄い端末をつくれるようにしなくちゃいけないと思っています。

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山口:正直、今はXperia Z Ultraを出してやりきった感があります。自分で使っていてもこのサイズ感は非常にちょうどいい。なので、このサイズを維持しつつもっと大きな画面を搭載して、より薄く、より軽くしたいです。

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兼田:商品にしてみると良い意味でカチッとしたものができあがったので、次回はより身近に使えるような製品にしてみたいですね。

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──貴重なお話、ありがとうございました。

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