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NVIDIAの新GPU“Maxwell”は省電力志向 『GeForce GTX750Ti』レビュー

2014年02月18日 23時00分更新

 NVIDIAから新アーキテクチャー“Maxwell”を採用するGPU、『GeForce GTX750Ti』と『GTX750』が登場した。これまで、新アーキテクチャーが登場するときはハイエンドGPUから登場することが多かった。しかし、GTX750Tiの性能を見るとMaxwellのコンセプトがよくわかる。“低消費電力”という点を推すにはハイエンドよりミドルロークラスのほうがやりやすいのだろう。

『GeForce GTX750Ti』
●NVIDIA(関連サイト
予想実売価格 149ドル

GeFroce GTX750Ti

 以下に置き換え対象となる旧製品のスペックを掲載したが、注目はTDPと外部電源の有無だ。GTX750Tiで60Wと旧世代の半分以下だ。さらに補助電源が必要ないので、小型PCなどで用いられる低容量な電源ユニットなどでも無理なく使用できる。

  GeForce
GTX750Ti
GeForce
GTX750
GeForce GTX660
アーキテクチャー GM107(Maxwell) GM107(Maxwell) GK106(Kepler)
プロセス 28nm 28nm 28nm
CUDAコア数 640基 512基 960基
コアクロック 1020MHz 1020MHz 980MHz
ブーストクロック 1085MHz 1085MHz 1033MHz
メモリークロック(相当) 5.4GHz 5.4GHz 6GHz
メモリー搭載量 GDDR5 2GB(128bit) GDDR5 1GB(128bit) GDDR5 2GB(192bit)
TDP 60W 不明 140W
外部電源 なし なし 6ピン

 

  GeForce GTX650Ti BOOST GeForce GTX650Ti GeForce GTX550Ti
アーキテクチャー GK106(Kepler) GK106(Kepler) GF116(Fermi)
プロセス 28nm 28nm 40nm
CUDAコア数 768基 768基 192基
コアクロック 980MHz 925MHz 900MHz
ブーストクロック 1033MHz - -
メモリークロック(相当) 6GHz 5.4GHz 4.1GHz
メモリー搭載量 GDDR5 1GB(128bit) GDDR5 1GB(128bit) GDDR5 1GB(128bit)
TDP 110W 110W 116W
外部電源 6ピン 6ピン 6ピン

 

GeFroce GTX750Ti
GeFroce GTX750Ti
GeFroce GTX750Ti

 性能面ではGTX650TiとGTX660のあいだに位置する。それでいて、高負荷時の消費電力はGTX650Tiから10ワット以上低く、2世代前のGTX550Tiからは30ワット近く省電力になっている。

 今後日本でも発売になるであろう新ディスプレー技術“G-Sync”や、動画配信機能“Shadow Play”にももちろん対応している。1、2世代前のグラボを使用している人にとっては、ちょうどいい買い換え候補になるだろう。

 実はこのGTX750Ti/750は“1st Generation”のMaxwellと呼ばれている。次に登場するのはハイエンドの可能性が高いが、第1世代の省電力性能を受け継ぐものになるのか注目だ。

【検証環境】
CPU:Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:Intel Z87、メモリー:PC12800 DDR3L 8GB×2、SSD:480GB、電源ユニット:850W(80PLUS GOLD)、OS:Windows 8.1 Pro(64ビット)

(2014年2月19日16:16追記)記事初出時に、記事タイトルに誤字がありました。お詫びして訂正します。

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