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スマホへの通話が1分約10円と激安に!楽天が約900億円で“Viber”を買収

2014年02月14日 17時45分更新

楽天 Viber
楽天 Viber

 楽天は本日行なわれた同社の決算発表会において、VoIPアプリ『Viber』を提供する“Viber Media”の株式を100%取得し、完全子会社化すると発表しました。株式譲渡実行日は3月下旬を予定しており、買収費用は約900億円(9億ドル)となります。

楽天 Viber

 Viberは、iPhoneやAndroid、Windows Phoneだけでなく、BlackBerryやNokia端末向けアプリ、Windows8のストアアプリ、Windows、Mac、Linux向けのデスクトップアプリなど数多くのプラットフォームに対応した無料通話・チャットサービスです。

 Viberユーザー同士の通話やチャットは無料。また、“Viber Out”という名称のサービスを使えば携帯電話や固定電話への通話も可能です。また、本日の発表で非Viberのスマホユーザーへの通話は約10円/分(従来は約14.9円/分)にすると発表しました。

 なお楽天広報部によると、具体的なサービス展開や現子会社である“フュージョン・コミュニケーションズ”との連携などは未定とのこと。

 楽天といえば、やはりポイントサービスに注目したいところ。無料通話アプリとして有名なViberがこれからどのような変化を遂げるか、注目です。

 以下、楽天のリリース本文です。

 楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、世界各国でモバイルメッセージングとVoIPサービスを展開するViber Media Ltd.(本社:キプロス リマソール市、以下「Viber社」)の発行済株式の100%の取得及び新株発行の引受を行い、総額9億米ドルの出資を行うことを、本日開催の取締役会において決議しましたので、お知らせいたします。
 Viber社は、世界で約2億8千万人の登録ユーザーを持ち、月間利用者数が1億人を超えるメッセージング及びVoIPサービス「Viber」を提供する企業です。Viber社は、スマートフォンのアプリ上で高品質に通話可能な機能と、メッセージ・画像等の送受信の双方の機能を合わせ持っている世界でも数少ないサービスであり、新興国を中心に急速に利用者数を伸ばしています。

 Viber社の持つ、幅広い顧客基盤を活用し、ECサービスやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するプラットフォームを構築するために、買収を決定致しました。

 人々は従来のテレビや固定通信を利用したコンテンツ・通信手段から、モバイルコンテンツやアプリに移行しており、世界的な人気のメッセージングサービスである「Viber」は、現在登録ユーザー数を急速に伸ばしてきており、楽天のデジタル戦略を補完するといえます。楽天は世界一のインターネットサービス企業を目指しており、ECサービス事業とインターネット金融サービス事業による既存のサービスに加えて、今回の買収で新たに得る数々のデジタルコンテンツサービスによって、新たな市場を開拓できます。

 楽天は、サービスに共通のIDに付与される楽天スーパーポイントで高い人気を誇る会員制ポイントプログラムに代表される、世界有数の健全で活力のあるインターネットサービスによる「楽天経済圏」を構築しています。Viber社のメッセージングと高品質のVoIPサービスへのアプローチと楽天のインターネットサービスとの組み合わせは、最高の相性と言えます。また、楽天のShopping is Entertainmentの理念は、世界有数の、包括的かつ魅力的で、生活に密着したオンラインプラットフォームの基盤となるものです。この組み合わせによって、Viber社にとっては楽天グループの約2億のグローバル顧客基盤からなる新たな市場も開かれることになります。

●関連サイト
楽天 決算短信・説明会資料ページ

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