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オクタコアも両画面も電子ペーパーもキタ! 新発表スマホまとめ:CES2014

2014年01月10日 14時30分更新

 CES2014に合わせ今年も各社からスマートフォンやタブレット、PCの新製品が発表された。その中からスマートフォンの新製品をまとめてみた。

CES2014スマホまとめ

↑ソニーはXperiaの派生モデルでシェア拡大を目指す。

 昨年はフラッグシップモデルとなる『Xperia Z』を発表したソニーだが、CES2014では2013年秋に発売された『Xperia Z1』の派生モデル2機種の発表にとどまった。とはいえカラバリが豊富でコンパクトサイズの『Xperia Z1 Compact』(写真)、T-Mobile専用となる『Xperia Z1S』はどちらも来場者の関心が高く、北米市場でのソニーのスマートフォンシェア拡大に大きく貢献するだろう。

CES2014スマホまとめ

↑ファーウェイのAscend Mate 2 4Gはパワーアップモデル。

 ファーウェイは6.1インチのファブレット『Ascend Mate 2 4G』を発表。その名が表すように1年前のCES2013で発表された『Ascend Mate』の後継モデルとなる。CPUはSnapdragon 400の1.6GHzクアッドコア、カメラはフロントが500万画素、メインが1300万画素。通信方式はLTEと3G/2Gに対応、FDD-LTEに加えTD-LTE対応モデルも発売予定。

CES2014スマホまとめ

↑よりスリムに、より使いやすく。

 ディスプレイは1280x760ピクセル6.1インチと変わらないものの、ベゼル部分を狭くし本体サイズは161x84.9x9.5ミリとよりスリムになった。バッテリーは4050mAhの大容量タイプを内蔵し、他のスマートフォンの充電にも利用できる外部出力にも対応している。一方ユーザーインターフェースは自社開発の『emotion UI』の最新バージョンを搭載、簡単モードを搭載するなどより使いやすいものになっている。そして最近海外で流行のフリップタイプのボディーカバーも各色が発売される予定である。

CES2014スマホまとめ

↑ZTEも大画面化、Grand S IIを発表。

 ファーウェイのライバルともいえるZTEも、昨年のCES2013で発表したスマートフォン『Grand S』の後継モデル『Grand S II』をCES2014で発表した。1080x1920ピクセルのディスプレイはサイズが5インチから5.5インチに大型化され、CPUはSnapdragon 800 クアッドコア2.3GHzと強化されている。カメラはメインが1300万画素、フロントが500万画素。OSはAndroid 4.3を搭載。

CES2014スマホまとめ

↑通信方式別に異なる背面デザイン。

 通信方式はFDD-LTE/TD-LTEそしてW-CDMA/GSMに対応、グローバル市場で発売が予定されている。なお中国向けにはTD-SCDMA/GSM対応モデルも販売されるが、背面のデザインは両社で異なっている。なお本体サイズは現時点では非公開。バッテリーサイズは3000mAhとのこと。

CES2014スマホまとめ

↑ZTEはLTEルーターにプロジェクターを内蔵。

 スマートフォンではないものの、ZTEブースで大きな話題を集めていた新製品が展示されていた。据え置き型の小型プロジェクターと思いきや、LTEを内蔵してルーターとしても利用できるのが『Projector Hotspot』だ。本体には4インチ800x480ピクセルのディスプレイを内蔵しており、Android OS 4.2を搭載。バッテリーは5000mAhと大容量でモバイルルーターとしての利用もできそうだ。

CES2014スマホまとめ

↑最大120インチの投影が可能。

 プロジェクター部分は輝度が180ルーメン、コントラスト比は100:1。フルHD出力に対応しており最大120インチサイズの投影が可能だ。本体のディスプレイをそのまま投影できるだけではなく、HDMI入力も備え他のデバイスからの出力にも対応している。Projector Hotspotはコンセプトモデルではなく、実製品が2014年中に発売される予定とのこと。

CES2014スマホまとめ

↑今度のGALAXY Cameraはルックスがカッコイイ!

 Samsungからはスマートフォンの新製品は発表されず、タブレット4機種とスマートカメラ1機種が登場した。その中でもGALAXY Camera 2は初代モデルのマイナーチェンジ版という存在だが、本体の表面は革調仕上げとなっておりクラッシックなカメラのような質感となっている。ホワイトモデルも用意されているが、この製品はブラックモデルでぜひとも渋く決めたいものだ。なお今回の製品からはWi-Fi版のみとなり3GやLTEには非対応となっている。

CES2014スマホまとめ

↑大手メーカー初のオクタコアCPU搭載スマホはAlcatelから。

 Alcatelの『One Touch Idol X+』はMTK6592チップセットを大手メーカーとして最初に搭載したスマートフォン。CPUは2GHzオクタコアで、ディスプレイは1920x1080ピクセルのフルHD。LTEには対応しないが、その分本体の厚みは7.9ミリと非常に薄くなっている。

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↑オクタコアCPUとは思えぬすっきりしたデザイン。

 本体のデザインはパワーを感じさせるというよりも、むしろスタイリッシュな印象を受ける。パワーユーザーのみならず一般のコンシューマー層も狙った製品で、価格も3~4万円台と安く抑えられる予定だ。

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↑ようやく発売されたYotaPhone。

 約1年前に発表されたロシアのYotaPhoneが2013年末にようやく発売となった。CES2014の会場にはYotaPhoneに電子ペーパーを提供するE Ink社が製品を展示。片面が液晶、もう片面が電子ペーパーという両面がディスプレイになっているスマートフォンで、液晶側の表示をワンタッチで電子ペーパー側に送ることができる。また電子ブックリーダーアプリなどを内蔵しており、電子ペーパー側をKindleのように使うことも可能だ。

CES2014スマホまとめ

↑電子ペーパー側をどう使うかはアイディア次第。

 CPUは1.7GHzのデュアルコア、液晶は4.3インチ1280x720ピクセル、電子ペーパーは4.3インチ640x360ピクセルとなっている。電子ペーパーは16階調表示のため、写真でもそれなりに表示することが可能だ。価格は499ユーロ。

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↑レノボから初のLTEスマホが登場。

 中国ではサムスン電子に次ぐシェア2位のスマートフォン大手メーカーとなったレノボ。東南アジアなどでも製品を販売しているが、各国のLTEの導入に対応するために同社初となるFDD-LTE対応のスマートフォン『Vibe Z』を発表した。他社製品でも流行のフリップカバーも純正品が提供される。

CES2014スマホまとめ

 スペックはSnapdragon 800/2.2GHzクアッドコアCPU搭載、FDD-LTE/W-CDMA/GSM対応。LTEはCat.4に対応し最大速度は下り150Mbpsとなる。ディスプレイは5.5インチフルHD、130万画素カメラを搭載する。本体は7.9ミリと薄くフリップカバーを付けても厚みは気にならない。

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↑中国から6.8インチのLTEスマホが発表。

 中国のハイセンスは超大型ディスプレイを搭載した『X1』を発表した。ソニーのXperia Z Ultraの6.4インチを上回る6.8インチのフルHDディスプレイを搭載。本体サイズは152.8x79x9.7ミリと大きいものの、厚みは1センチをギリギリ切っている。通話用に数字キーを備えた小型のBluetoothヘッドセットも用意されており、X1本体をカバンやポケットから取り出さなくても通話することができる。

CES2014スマホまとめ

↑大手メーカーに負けないフルスペック。

 Snapdragon 800を搭載しCPUはクアッドコア2.3GHz。通信方式はTD-LTEとFDD-LTE、そしてW-CDMAとGSMにも対応する。カメラは1300万画素、バッテリーは3900mAh。中国市場向けの製品となるが、これはぜひともグローバル市場で販売してもらいたいものだ。

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