2013年12月28日17時00分

【SIMフリースマホと香港~シンガポール縦断バスの旅6】シンガポール到着後もまだまだ続くバスの旅

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【12月5日~7日:シンガポール→日本】

 香港からシンガポールまで、長距離バスで移動する旅に出た、旅バカライター中山です。前回はマレーシア東海岸を南下してくるも、大雨で道路が冠水し、想定外の足止めをくらってしまいました。なんとか予定より1日遅れで、マレーシアとシンガポールの国境の街、ジョホールバルまで到着しましたが、すでにフライトまでは6時間。間に合うのでしょうか!?

国境越えはバスを乗り継いで行く

 ジョホールバルのラーキンバスターミナルからは、国境を越えシンガポールの街中まで移動できる路線バスが運行していますので、それに乗り込みます。

黄色いバスに乗り込む バスチケットは大事に保管
SIMフリースマホとバスの旅6 SIMフリースマホとバスの旅6
↑ラーキンバスターミナルとシンガポールのクイーンストリートを結ぶCauseway Linkの路線バス。 ↑乗車賃は2.6リンギット(約32円)。出国審査で何度か乗降するため、最後までチケットは保管しておこう。

 ラーキンバスターミナルを出ると、20分ほどでマレーシアのイミグレーションに到着。Causeway Link以外にもバス路線があるようで、バスの到着口はかなり混雑していました。ただそれ以上に、自動車での通路も大混雑。マレーシアはシンガポールに比べて物価が安いので、ジョホールバルまで買い出しにクルマで出かけるシンガポール人も多いんだとか。

自家用車レーンは大渋滞
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↑自分のクルマで国境を越える人たちで大渋滞。路線バスは専用の乗降口があるので関係ありません。

 マレーシアの出国審査を終えると、ふたたびCauseway Linkの黄色いバスに乗り込みます。といっても先ほどと同じバスではなく、マレーシアのイミグレーションから、シンガポールのイミグレーションを結ぶバスです。同じ会社で同じカラーリングの車体なので、最初に購入したチケットを見せて、そのまま乗り込めばオーケー。

区間ごとに乗り継ぎ
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↑マレーシアとシンガポールとのあいだには海峡があり、国境の橋は約2km。徒歩での通過はできないので、バスで移動します。

 国境にかかる橋“マレーシア・シンガポール・セカンドリンク”を越えると、シンガポールのイミグレーション。ふたたびバスを降りて7ヵ国目のシンガポールに入国です。入国審査では宿泊先を訊かれましたが、「トランジット(乗り継ぎ)で今夜2時の便だ」と伝えると、すんなりスタンプを押してくれて審査完了。

 三たびCauseway Linkの黄色いバスに、チケットを見せて乗り込んだら、シンガポールの中心街へと向かいます。もしチケットをなくした場合、再度運賃を払わなければならないので要注意です。

 シンガポールのイミグレーションまでは、マレーシアの電波もギリギリ飛んでいたのですが、バスに乗り込んだら圏外になりました。シンガポールのSIMはまだ購入していないので、香港キャリアのSIMをiPhone 5sに挿入してローミングで使用します(参考記事:中国編)。

 ところが、一瞬電波をキャッチするもすぐに通信ができない状態に……。電波強度を示すアンテナピクトは表示されるのですが、通信方式を表す“3G”や“H”といったマークが出ません。

 バスに揺られながらSIMを抜き差ししたり、設定いじったりと試行錯誤の末、わかった解決方法が、“LTE回線を使用”をオフにするということ。

LTEはオフに!
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↑設定アプリの“モバイルデータ通信”にある、“LTE回線を使用”をオフにする。

 どうやらシンガポールでもLTEサービスが始まっていて、その電波をキャッチするのですが、香港キャリアのSIMではLTEローミングを提供していないので、通信ができないといった挙動のようです。

iStudioでiPad Airセルラー版を探す

 出入国審査が混んでおり、乗り継ぎのバスがすぐに来なかったりと、国境越えに意外と時間がかかり、シンガポールのクイーンストリートにあるバスターミナルに到着したのは22時を回ってしまいました。深夜2時15分のフライトを予約してあるので、2時間前の空港到着を考慮すると、1時間ほどしか観光する時間はありません。行けるとすれば1ヵ所だけ……というわけで、ド定番で記念撮影だけしてきました!

やっと着いたよシンガポール!
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↑マーライオン前で記念撮影。マーライオンもシンガポール到着を祝ってくれているかのように水大放出!ブシャー!
あのてっぺんまで行きたかったなぁ
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↑ビルの上に船が乗ったような、世界でも有数のバカデザインビルのマリーナ ベイ サンズ。時間があれば行きたかった……カジノに。

 マーライオン前で撮影したらもうタイムアップ。地下鉄でチャンギ国際空港に向かいます。マーライオン近くのラッフルズ・プレイス駅から乗り込んで、チャンギ国際空港までは、2.1シンガポールドル(約173円)です。

 途中のタナ・メラ駅で空港行きに乗り換えますが、この列車が終電。シンガポールの地下鉄は23時台で終わってしまうので、深夜に空港に向かう人はタクシーを使ったほうが確実かもしれません。

空港でチェックイン
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↑帰国便に選んだのはジェットスター航空。直行便はないのでフィリピンのマニラ経由です。
eチケットをダウンロード
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↑メールに添付されていたeチケットをダウンロードして表示。チェックインはこれでオーケーでした。

 チャンギ国際空港は世界でも有数のハブ空港で、ターミナルも巨大。ただ、乗り継ぎ用の空港としての利便性を追求しているので、出国審査を終えたあとの制限エリアのほうが、ショップやレストランも多くて楽しめます。というわけで、カウンターでチェックインしたあとは、制限エリアに突入。実はこの空港で行っておきたいショップが1ヵ所あるのです。

開いてて良かったiStudio
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↑シンガポールにはアップルストはなく、正規代理店でアップル製品を販売していますが、iStudioもそのひとつ。

 チャンギ国際空港は3つのターミナルに別れていますが、ターミナル同士はスカイトレインで自由に移動可能。そして、ターミナル2と3にiStudioが出店しています。もちろんシンガポール市内にもiStudioが何店もあるんですが、私はこの空港内の店舗をよく利用しています。

 というのも、まずオープン時間が朝6時から深夜1時までと長いので、市内のショップが閉っている時間でも購入できること。次に、制限エリア内なので免税品として買うことができます。

 市内で購入する場合は、いったん税金ぶんの代金を払って免税用の書類を作ってもらい、空港で税金の還付申請をする必要があります。ところが、空港店ならはじめから免税価格で購入できるので、還付申請の手間が省けるわけです。以前税金の還付申請で痛い目に遭っているので、私には重要なポイントです(関連記事)。

iPad Airセルラー版買っちゃった
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↑SIMフリー版のiPad Airセルラー版を閉店ギリギリでゲット。技適もあるので日本で使えます。

 購入したiPad Aieセルラー版 128GBは空港店では1203.74シンガポールドル(約9万9400円)。市内では1288シンガポールドル(約10万6400円)なので、差額は84.24シンガポールドル(約7000円)にもなります。制限エリア内のショップですし、乗り継ぎでほかの国にへ移動するときにも購入できるので、現地でアップル製品を購入するならオススメです。

■滞在が数時間でもSIMは買う!

 せっかくここまで各国のSIMを購入してきたので、シンガポールでもSIMをゲットしたいところ。幸いチャンギ国際空港では両替所でSIMを販売しており、しかも両替所は24時間オープンしているところも多いので、手軽に入手できます。

両替所でSIMを販売
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↑ここシンガポールでもそうですが、東南アジアでは両替とSIMの販売が密接に関わっている国が多いです。
カウンターをチェック
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↑両替所のカウンターに、取り扱っているSIMの種類が記載されたメニューが置いてありました。

 両替所によって取り扱っているキャリアが違うのですが、今回選んだのは、StarHubのデータ通信用SIM。2GBが5日間利用できるタイプで、18シンガポールドル(約1490円)です。

StarHubのSIM
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↑SIMのサイズは標準とmicroの共用。カードに使用日数や通信容量、裏面にはAPNも書いてありわかりやすい。

 このSIMはセットアップなど特に必要なく、microサイズに切り抜いてXperia Z1に挿入し、APNなどの設定をしたらすぐに使えるようになりました。APNなどの設定項目は下記のとおりです。

 APN:shppd
 ユーザーID:空白
 パスワード:空白

 ただ、チャンギ国際空港は無料の無線LANサービスも提供しているので、乗り継ぎで空港しか滞在しないという人は、無理してSIMを購入する必要はありません。

無料で無線LANが使える
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↑電話番号を登録するだけで、無料の無線LANサービスが利用可能。数時間の滞在ならこれでじゅうぶんです。

■ジェットスターはLCC(つまり狭い)

 帰国便はLCCのジェットスター航空。国内の札幌-成田便には以前乗ったことがありますが、国際線は初めてです。機体はやはりLCCでは定番のA320。

ジェットスターは小型機がメイン
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↑LCCは大型機を採用しているところは少なく、中型から小型機ばかり。さらに、使用する機材を統一して整備などのコストを削減しています。

 機内に乗り込んで座席に座ってみると、さすがに狭いですね。香港エクスプレスはシートピッチに余裕がありましたが、ジェットスター航空は身長176センチの私が乗ると、膝がギリギリで収まる感じです。

シートは革張り
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↑LCCは革張りシートを採用していることが多い。高級感ではなく、布よりも掃除がしやすいからとのことです。
シートピッチは厳しい 機内食は有料
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↑前の席との距離がかなり近いです。リクライニングされるとさらに厳しくなりますが、もともと倒れる角度も少ないです。 ↑ドリンクや食事はもちろん有料。ホットミールが12シンガポールドル(約990円)で、コーラ一缶が4シンガポールドル(約330円)でした。

 シートが狭いとは言え、パーソナルモニターもなく深夜便なので機内では寝るだけ。マレーシアのクアンタンから丸一日かけてバスで移動してきたので、離陸と同時に眠ってしまい、機内サービスは利用しませんでした。

■マニラではSIMが買えず……

 目が覚めると着陸準備に入っており、まずは経由地のマニラに降り立ちます。ここで乗客はいったん全員降りて、引き続き日本へ向かう乗客だけ、搭乗口付近で待機します。

 乗り継ぎ時間は1時間なので、あまりウロウロはできません。とりあえず通信手段を確保するため、無線LANをチェックしてみると、空港の無料サービスが利用できました。日本もそうですが、空港では無料の無線LANサービスを提供しているところが増えているので便利です。

日本人があちこちから集合
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↑マニラまでの便は日本人らしい乗客は少なかったですが、マニラからはあちこちで日本語が聞こえてきます。

 特にすることがなく、売店などをチェックしながらウロウロしていると、1台の怪しい自販機を発見。どうやらSIMを販売している自販機のよう。

SIMの自販機
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↑プリペイドのSIMカードとチャージ用のコードが購入できるようです。価格は100ペソ(約236円)と表示されてました。

 記念に1枚買ってみようと思ったのですが、利用できるのは現地通貨のペソだけ。売店では米ドルが使えたので買い物ができたのですが、両替はしてくれません。両替所も探してみたのですが見つからず、結局、搭乗時間が来てしまって断念しました。

 フィリピンはまだ訪問したことがないので、近いうちにまたリベンジで訪れたいと思います!

■日本では最後の長距離バスが待っていた

 マニラを出発したあとも、やはり機内で熟睡。フライト時間はトータルで約8時間30分です。途中乗り継ぎでカラダを動かせたので、フライト時間のわりにはカラダに疲れはありません。着陸準備のアナウンスで目が覚め、ついに日本に到着!

日本到着(ただし関空)
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↑日本に戻りました! が、住んでいる関東圏の空港ではなく、関西国際空港に着陸です。

 マレーシアの大雨でスケジュールが狂い、当初購入していた航空券がパーになってしまったため、いちばん直近でしかも安いチケットを探したら、ジェットスター航空の関空便だったのです。価格は20キロの機内預け荷物代をいれて、3万4510円でした。

 というわけで、日本に到着したものの、大阪から住まいの横浜までの移動が残っています。いろいろと移動手段を考えてみましたが、今回の企画に合わせて深夜バスを使ってみることに。ちなみに、私の国内での移動は、これまで飛行機か18きっぷでの鈍行列車ばかりで、長距離の高速バスは初体験です。

新世界でどて焼きを食べる
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↑バス出発まで時間があるので串カツ屋へ。私は新世界にある『てんぐ』がお気に入り。どて焼きが大好物です。

 大阪から横浜までの運賃は7500円。大阪の梅田にあるプラザモータープールを22時30分に出発すれば、横浜には翌朝5時50分に到着します。コンビニで軽食と飲み物を購入し、いざプラザモータープールへ行ってみると、何社ものバスが停車していました。

日本の長距離バスに乗車
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↑予約していたバスが到着していたので乗り込みます。満席でした。
至れり尽くせりでサービスは最高
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↑2席2列の椅子で幅は狭いですが、シートピッチは広め。毛布やアイマスクなども使えます。

 せっかくなので、日本のバスの旅も満喫しようと思ったのですが、車内アナウンスで「食事はご遠慮ください。PCやタブレットも明かりがほかのお客さまの迷惑になるのでお控え下さい。スマホも光が漏れないようにお願いします。会話も睡眠の妨げとなるのでお控えください……etc」と、注意事項の多いこと多いこと……。

 東南アジアでのバス旅では、こんな制限など無かったので、逆輸入的なカルチャーショックです。日本のバス旅は自分には向いていないかも……。窓のカーテンもぴっちり閉って車窓も見えず、車内は真っ暗なので仕方なく寝ることにしました。

 道中、3ヵ所ほどサービスエリアでのトイレ休憩を挟んだだけで、バスは予定どおり横浜に到着。ただいま~!

出発地点に戻った!
SIMフリースマホとバスの旅6
↑横浜駅前にあるバスターミナル、横浜シティエアターミナル(YCAT)に到着。

 実は出発するときも、このYCATからバスに乗って羽田空港まで向かっているので、YCATからバスでスタートし、ふたたびバスでYCATへゴールしたことになりました!!

 というわけで、あまり旅費をかけずに、かつ、苦手のバスを克服しようと出発した東南アジアバスの旅。かかった費用は下記のとおりです。

旅費メモ(シンガポール・日本滞在3日/累計24日)
●交通費
(長距離のみ)
シンガポール-関西国際空港(ジェットスター航空) 3万4510円
大阪-横浜 深夜バス 7500円 
合計 約4万2010円
(累計 7万9191円)

●宿泊代
すべて機中&車中泊
合計 0円
(累計 10万2550円)

●通信費
StarHub SIM 18シンガポールドル(約1490円)
合計 約1490円
(累計 約1万9180円)

 交通費は東南アジアをグルッと周遊して、8万円弱というのは、かなり抑えられたほうなのでは? 大手航空会社の燃油サーチャージなど諸費用を含んだシンガポール往復の航空券と同等くらいです。

 宿泊代の大半を占めるのは、元職場でもあるクアンタンクラブメッドの宿泊代がほとんど。大雨で動けず延泊せざるを得なかったのが大きいですね。クアンタンの宿をほかの国と同じ価格帯で選べば、合計4万円くらいで収まったと思います。

 通信費に関しても、意外とかかってしまいました。これは、国によって複数枚SIMを買ったり、短い滞在期間なのに通信量が多く高めのパッケージを選択してしまったためです。購入するSIMを絞って、計画的にプランを申し込めばもう少し安くすみそう。次の課題にしたいと思いました。

グルッと一周しました
SIMフリースマホとバスの旅6
↑香港から中国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポールと24日間かけてグルッとひとまわり。

 最後に、苦手のバスの克服に関しては、日本以外のバスなら問題なしとなりました(笑)。東南アジアはSIMが買いやすいので、SIMフリー端末と組み合わせれば、バスでの陸路移動中も通信が可能。長い移動時間も退屈しないので楽しいです。

 さて、次はどこに行こうかな!!

■関連サイト
StarHub 
ジェットスター航空 
 

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