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SSDとHDDが独立して使える新形態のデュアルドライブ!

2014年01月07日 14時30分更新

文● ジサトラハッチ 撮影●高橋智

SSDとHDDが独立して使える新形態のデュアルドライブ!

WD Black2 WD1001X06XDTL
●ウエスタンデジタル(関連サイト
実売価格 3万2800円前後
提供:ウエスタンデジタル

 2.5インチHDDサイズ内に120GBのSSDと1TBのHDDを内蔵し、SATAポート接続1つで、それぞれ独立したドライブとして利用できるのが特長。出荷時はSSDのみが利用可能で、OSインストール後に専用ソフトを導入するとHDDが利用できる。

USB変換ケーブルを同梱

SSDとHDDが独立して使える新形態のデュアルドライブ!

↑USB3.0対応SATA変換ケーブルでPCと接続し、既存HDD内のデータ転送もラクに行なえる。

1台でSSDとHDDを両立!

SSDとHDDが独立して使える新形態のデュアルドライブ!

 2.5インチベイを1つしか備えない超小型PC『ZOTAC ZBOX nano ID65 PLUS』で、SSDとHDDを同時利用できた。

SSDとして速度は必要十分

SSDとHDDが独立して使える新形態のデュアルドライブ!

 ストレージの速度を引き出すため、メモリー容量が多いASUS製ベアボーンPC『ASUS VIVOPC VM40B』にて計測した。高速なSSD部分だけでなく、HDD部分も同社の1TB HDDと比べても遜色ない速度だった。

2.5インチサイズにSSDとHDDを凝縮

 HDDは、大容量を安価に実現できる反面、アクセス速度が遅いという欠点がある。それに対しSSDは、非常に高速な速度を実現できる反面、容量単価が高く、大容量を実現するには非常に高コストとなる。これら不満を解消するのが本製品だ。厚さ9.5ミリの2.5インチHDDサイズに、120GBのSSDと1TBのHDDを内蔵し、速度と容量を両立したデュアルドライブとなっていて、2.5インチドライブベイを1個しか備えない小型のベアボーンPCと相性がいい。外付けHDDを利用する手もあるが小型のベアボーンの少ないUSBポートを常にふさぐのは利便性が悪い。しかし、本製品ならばSATA1つで、高速なSSDと大容量なHDDが共存できる。


 似たような仕様の製品だと、キャッシュ用のフラッシュメモリーを搭載してアクセス速度を高速化する“ハイブリッドHDD”も存在するが、実際にはキャッシュにヒットせず、SSDと同等の速度を引き出せない場面も多い。対する本製品は、SSDとHDDを独立ドライブとして利用できる。OSやアプリをSSD、データをHDDに置くことで、SSDの高速性とHDDの大容量を両立できる。


 実際のSSD部分の速度は、2.5インチのHDDと比べて約5倍と圧倒的に高速だった。SSDとしては、やや書き込み速度の遅さが気になるものの、ランダムアクセス速度は十分に高速で、利用時の快適度は高速SSDそのものだ。価格はHDDより高価だが、大容量SSDより安価で、価格的なメリットもある。2.5インチHDDサイズにSSDとHDDを同時に搭載できる唯一の存在であり、小型PCのみならずノートPCのHDD換装にもオススメな製品だ。

【検証環境】ASUS製ベアボーンPC『VIVOPC VM40B』を利用して測定。CPU:Celeron-1007U、メモリー:DDR3-1600 8GB、OS:Windows8.1 Enterprise(64bit)

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