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【SIMフリースマホと香港~シンガポール縦断バスの旅3】灼熱と極寒のカンボジア

2013年11月29日 20時30分更新

文● 中山智  編集●KONOSU

【11月24日~26日:カンボジア】

 香港からシンガポールまでの陸路をバスで移動しようと思い立った、旅バカライター中山です。前回のベトナムでは、ハノイに3泊、さらに寝台バス3泊を含めた80時間でホーチミンへと移動。思いのほか滞在日数が伸びてしまったので、ホーチミンではあまり長居せず、サクッと次に移動することにしました。

■シェムリアップまでのチケットを手配

 ベトナムの次はカンボジアを目指します。カンボジアへのバスチケットは、ベトナム内でもお世話になったTheSinhTouristの公式サイトから購入。クレジットカードも使えて便利なので、あらかじめルートや日付が決まっている人は、事前に購入しておいたほうが安心です。

 カンボジアへのルートはまず、首都のプノンペンへ向かい、さらにバスを乗り継いでアンコール遺跡のあるシェムリアップへと足を伸ばします。どちらもTheSinhTouristの取り扱い路線で、前者が20万9000ドン、後者が15万1000ドンで合わせて36万ドン(約1800円)。

TheSinhTouristのサイトで予約
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑ベトナム国内のバス路線だけでなく、国際路線も販売しています。英語表記なのでわかりやすい。

 公式サイトから購入した場合、eチケットを表示するウェブサイトへのURLが送られてきます。プリントアウトして店頭まで持ってくるように注意が書いてありますが、旅の途中なのでプリンターなどありません。そこで、スマホでスクリーンショットを撮っておいて、それをみせたところ問題なしでした。

eチケットを保存
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑ネットが繋がればウェブブラウザーから表示できますが、手間取ったりするとめんどうなので、スクリーンショットで保存しておきました。
チケットを店頭で受け取る
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑オンラインで購入していても、チケットの発行は店頭で行なう必要あり。購入時のクレジットカードが必要なので忘れないように。

 プノンペン行きのバスは、早朝6時半出発。バスは一般的な大型バスでシートピッチもひろめで座りやすいです。さらに乗客は8割程度で、隣席が空いていたため2席使えてゆったりと座れました。

プノンペン行きのバスに乗ります
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑ベトナム国内では寝台バスばかりでしたが、今度は一般的な座席のバス!
シートピッチは広め
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑十分足を組んで座れるくらい余裕があります。座面も適度な堅さで座りやすかったです。

 車内にトイレはなく、休憩なしにベトナムとカンボジア国境を一気に走り抜け、約2時間後の8時20分頃、ようやく国境へと到着しました。バスはプノンペンまで同じ車体ですが、出国時に手荷物検査があるため、トランクに預けていた荷物を含めすべてバスから持ち出すようにとのアナウンスです。

■ここでも両替屋がSIMを販売

 というわけでバスを降りて、トランクから荷物の運び出しを待っていると、両替商のおばちゃんがやってきました。カンボジアの通貨は“リエル”ですが、アメリカドルのほうが広く使われています。両替商の手元を見ると札束と一緒にSIM束も持っているではないですか。

バスに群がる両替屋さん
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑国境にやってくるバスの乗客を相手に両替をしているおばさん。数人待機しているようです。
SIMも売っている!
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑中国とベトナムの国境でもそうでしたが、両替屋さんがSIMを売る時代なんですね。

 カンボジアも国内にはいくつかの携帯キャリアが営業していますが、両替屋さんが売っているのは、MetfoneというキャリアのSIMのみ。1枚3ドル(約300円)。価格的にはそんなに高くないので、試しに購入してみました。

 SIMは通常サイズのみですが、両替屋さんがちゃんとSIMカッターを持っていました。

その場で切ってくれます
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑準備のいい両替屋のおばさん。「5か? 4sか?」と聞いてきたので、microとnano両サイズのカッターを持っているようです。

 SIMを売ってくれた両替屋さんは、チャージ用のカードを持っていなかったので(英語が通じなかっただけかも)、近くにいた別の両替屋さんから購入。5ドルと10ドルがあり、とりあえず10ドル(約1000円)にしました。
 すぐにでも開通作業などテストをしたいところですが、ひとまずカバンにしまって国境越えをしてしまいます。

ベトナムのイミグレーション
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑まずはベトナム側の出国審査。パスポートをバスの添乗員にまとめて渡してあるので、名前を呼ばれたら取りに行って、再度添乗員に渡します。

 カンボジアの入国にはビザが必要ですが、イミグレーション(出入国管理所)で同時に取得が可能。ただ、取得作業をバスの乗客がそれぞれ行なうと時間がかかるため、添乗員があらかじめパスポートをバス内で集め、まとめて申請するシステムです。ビザ代は20ドルですが、手数料ぶんをプラスした25ドル(約2500円)を添乗員に支払いました。

4ヵ国目カンボジア入国!!
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑ビザ取得のほか、入国カードの項目も記載しておいてくれるのでサインするだけと、入国審査の作業はラクチンでした。

 ベトナムとカンボジア両国のイミグレーションを無事通過し、ふたたびバスに乗り込んでプノンペンへと向かいます。

■カンボジアSIMの設定

 バス内では先ほど購入したSIMの設定にチャレンジ。Xperia Z Ultraに挿入するとすぐに電波をキャッチしたので、チャージ用カードのコードを電話アプリで入力。こちらも問題なく10ドルぶんがチャージされました。

 続いてデータ通信の設定。データ通信サービスをオンにするために、まずはSMSで133宛に“3G ON”と記載して送信します。すると、データ開通のお知らせとともに、データパッケージについても案内が返信されてきました。

データパッケージの案内
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑パッケージの案内や申し込み方法も記載されており、かなり親切なシステムです。

 パッケージの種類はいくつかありましたが、10ドルチャージしたので4.5GB/10ドルのMI10を申し込みます(今思えば、数日の滞在で4.5GBも必要ないので、5ドルチャージして、2GB/5ドルのMI5を選んだほうが良かったかも)。

 申し込み方法は、同じくSMSで133宛にパッケージ名を書いて送るだけ。登録成功のSMSが帰ってくれば準備完了です。

データパッケージの申し込み
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑これもデータ通信開通と同様にSMSで行ないます。4.5GBのMI10を申し込み。

 国境付近では3Gで繋がっていまいたが、しばらく走ると田園風景となり2G接続へ。2Gだと、SNSの更新やマップの表示などはかなり苦しくなります。カンボジア縦断中は、ほぼ2G接続でした。安定した通信は街中だけ、といった感じです。

国境を越えると途端にのんびり
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑カンボジアに入ったとたんに田園風景が広がり、あちこちで牛がうろついてました。

 バスは国境を出発すると、ひたすら首都プノンペンを目指します。ホーチミンからプノンペンまでの道路事情は思っていたほど悪くなく、乗り心地も悪くない。6~7年くらい前までは、カンボジアを旅行した人たちから悪路に辟易したという話をよく聞いていたので、ここ数年でぐっと道路事情は良くなったようです。

 ただし橋などのインフラはまだまだのようで、このルートでは途中川を渡るために、船ごとフェリーに乗りました。

なんと、フェリーに乗船!
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑道路から船内まで直結しており、そのままフェリーへと乗り込みます。満載になると出港するシステムのよう。
確かに道がなかった
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑Googleマップでみると、川で道が途切れています。周辺にも橋がなく、川を渡るには船しかないようです。

 乗船時間は10分ほど。すぐに対岸へと到着して、バスはそのまま走り続けます。フェリー乗船中はバスから降りることができますが、クルマやバイク、人でぎっしりなのであまり身動きが取れません。ちなみにバス走行中はトイレ休憩がなく、このフェリー乗船中と国境越えのときに済ませないと大変です。

満載のフェリー内部
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑人がひとりとおれるかどうかのスペースを開け、ビッシリ乗り込むフェリー。積載量とか大丈夫なんでしょうか?

 フェリー乗船中に景色を眺めていると、離れた所に、建設中の大きな橋が見えました。インフラ整備もどんどん進んでいるようで、いずれこのフェリーもなくなってしまうかもしれませんね。

■プノンペン到着も、乗り継いだバスで初トラブル

 バスは12時ごろプノンペンに到着。当初はプノンペンで1泊するつもりでしたが、ベトナム移動で予想以上に時間を使ってしまったので、そのまま乗り継いで通過します。

プノンペンのTheSinhTourist
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑バスの到着はTheSinhTouristのプノンペンオフィス前。レストランも併設されていて、時間をつぶせます。
中華風焼きそば
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↑TheSinhTourist併設のレストランでお昼に焼きそば。オイスターソースで炒めてあり美味しかったですが、4ドル(約400円)とちょっと高め。

 次の目的地、シェムリアップ行きのバスは14時出発。時間どおりにバスは出発したのですが、車内がやけに暑い……どうやらエアコンが故障して空調が効かないようです。うしろを振り向くと、なにやら修理を始めています。

走りながら強引に修理中
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑走りながら車内の天井を開けて修理。そんなに簡単に直るものでもないと思うのですが……。

 バスはエアコンバスなので、運転席の窓と乗降口以外は開きません。そのためほぼ満席の車内はすぐに蒸し風呂状態に。私は幸いにも先頭の席で、乗降口のすぐ後ろ。走り出すと少し風が入るので大丈夫かなと思っていたんですが、さすがに後方の乗客が騒ぎ始めました。

 「おい、このまま6時間も走るのか!?」
 「なぜ替わりのバスを用意しないんだ!?」
 「とにかくオフィスに戻れ!!!!!」

……まぁごもっとな意見です。結局バスはオフィスへとUターンし、別会社のシェムリアップ便に振り替えられることになりました。

乗り換えて再出発
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↑カンボジア国内の旅行会社キャピトルのバスに乗り換え。シェムリアップ直行便です。
バスはグレードダウン
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑シートピッチはTheSinhTouristのバスより狭め。クッションもへたってて座りにくい……。

 やっと乗り込んだものの、プノンペン市内は交通量が多く大渋滞。乗車直後にウトウトし、1時間後に起きたのですが、まだプノンペンからあまり離れていない状態。結局スムーズに走り出したのは乗車して2時間くらいしてからでした。

 しかも、乗り換えたキャピトルのバスは、これでもかというくらいエアコンが効き過ぎていて極寒! 送風を止める吹き出し口のつまみが壊れているのか、冷風が狂ったように出っぱなしです。しかたなく、手もとにあったビニール袋を吹き出し口に詰め込んで、なんとか対応しました。東南アジアのバスに乗るときは、どんな環境にも対応できるよう、上着が必須ですね……。

 バスはトイレ休憩を挟んで、23時20分にシェムリアップへと到着。バスに乗車したのが15時30分なので、予定よりかなり遅れた約8時間半の行程となりました。むちゃくちゃ寒かったものの、さすがに最初のバスの暑さに8時間半は耐えられなかったと思うので、バスが替わって良かったのかも(笑)。

深夜のシェムリアップに到着
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑街からは少し離れたキャピトルバス専用ターミナルに到着しました。

 バスを降りると、バイタク(バイクタクシー)やトゥクトゥクのドライバーが声をかけてきます。シェムリアップには路線バスなどの公共交通機関はないので、移動は彼らに頼るしかありません。さらにバイタクもトゥクトゥクも料金は交渉制でめんどう。
 ひとまずトゥクトゥクのドライバーに宿までの料金を聞いてみると、「宿まで無料にするから、明日の予定があれば、そのドライバーを俺に任せてくれ」と言ってきます。もともと翌日はアンコールワットを見に行くつもりだったので、それならばと料金交渉です。

ドライバー「いくら払える?」
「半日で4時間くらいだから、5ドルでどうだ」
ドライバー「10ドル」
「8ドル」
ドライバー「10ドル」

 うーん、交渉する気がないなら、最初から値段をきかなきゃいいのに……。ひとり旅ではなくグループ旅行なら人数割りして、ひとりあたりの値段を下げられるんですが、ひとりだけでの貸し切りなら仕方がないか……。なんでもいいから早く宿に行きたいという気分に押され、10ドルで手を打ち移動開始。無事宿にチェックインして、部屋に入ることができました。

シェムリアップの宿
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑個室のほか相部屋のドミトリーもあるゲストハウス。エアコン、テレビなしで12ドル(約1200円)。

■約2年ぶり4回目のアンコールワット

 シェムリアップといえば、世界遺産にも登録されている超ドメジャー観光スポット、アンコール遺跡群があります。アンコールワットだけでなく、アンコールトムやバイヨンなどなど、あちこちに遺跡が点在していて、とても1日で見て回れる規模ではありません。ですが、実は私シェムリアップは4回目。すでにひととおりの遺跡は見ちゃったので、今回はアンコールワットだけ見学することにしました。

 約束した時間に宿の外に出ると、トゥクトゥクのドライバーが待っていてくれたので、そのまま遺跡見物に出発です。

移動はトゥクトゥクで
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↑バイクの後ろに客車を取り付けたトゥクトゥクがシェムリアップ内での移動によく使われます。交渉制で1ドル(約100円)くらいから。
開放感たっぷり
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↑開放感があって気持ちが良いですが、シェムリアップは砂埃がヒドイので、1日乗ると赤土まみれになります。

 アンコール遺跡を見学するためには、まず入場チケットを購入する必要があります。チケット料金は日数によって値段が決まっていて、1日だけなら20ドル(約2000円)です。チケットは購入時に撮影をして顔写真入りのが発行されるので、使い回しなどはできません。

アンコール遺跡のチケット売り場
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↑まずはここでチケットを購入。1枚のチケットで各地に点在する遺跡群のほとんどが鑑賞できます。
写真入りのチケット
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↑チケットは紙に印刷されただけの簡単なものなので、数日かけて巡る場合はチケットホルダーなどを用意しておいたほうがいいかも。

 アンコールワットに着いたのはいちばん暑い1時過ぎということもあってか、団体の観光客が少なく、とても空いてました。ただ、修復工事をしている箇所が増えていて、見学できるスポットが減っているのはちょっと残念。

アンコールワット
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↑カンボジアの国旗にもデザインされているアンコール遺跡の代表的な寺院建築。
細かい彫刻が美しい
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↑壁や柱に施された彫刻。ひとつひとつ表情が違うので、時間があればじっくりと見てまわりたいです。

 ちなみにアンコールワットは入り口付近でギリギリ3Gの電波を拾いますが、遺跡内に入ると2Gでの接続になってしまいます。さらにパケットの流れも悪く、まともに通信できないので「アンコールワットなう」とつぶやきたいときは、遺跡の入り口付近がおすすめ。

 今回は移動が旅の目的なので、遺跡見物はサクッと終わらせましたが、もし見学に来るなら数日かけてじっくりと見て回ることをオススメします。私はベンメリアとタ・プロームが、ジャングルのなかに取り残された遺跡といった風情で、とても好きです。

■バンコクへ移動

 遺跡見物も終わったので、さっさと次の国に移動です。シェムリアップからそのまま西に移動するとタイ。そのため、首都バンコク行きのバスチケットを扱った旅行会社がシェムリアップには数多くあります。ただ、これらのチケットは、国境で乗り換えるパターンばかりで、安いチケットになるとタイ国内はバスではなく、大型のバンというケースも。

 そこに2013年の2月から乗換なしの国際バスが運行し始めました。大型のバスでシェムリアップからバンコクまで行けるのはラクチンなので、当然こちらをチョイス! 国際バスを扱っている旅行会社からチケットを購入します。チケット代は28ドル(約2800円)。

国際バスは1社だけ
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↑シェムリアップからバンコクへの国際バスチケットを扱っているのは、この旅行会社だけ。
カウンターはここ
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↑市内の中心部、オールドマーケットから徒歩5分ほどの場所。

 市内唯一のケンタッキーフライドチキンのそば(地図リンク)です。

 バスの集合時間は7時30分。旅行会社のカウンターでチェックインを済ませて待っていると、大型のバスが到着。そのまま荷物を詰め込んで8時半にシェムリアップを出発しました。

バンコク行きの国際バス
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑大型のバスを使った国際バス。この旅で初めて左側に乗降口のあるバスとなります。右ハンドルのタイ所属なんですね。

 トイレ付きのバスなので、休憩なしで一気に国境まで走り抜けます。乗車してすぐにペットボトルの水が配られ、さらにクッキーとインスタントコーヒーが入ったおやつセットも配られました。この国際バスはなかなか待遇がいいですね。

シートの設備は◎
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↑フットレストや小さなテーブル兼カップホルダーもあって快適です。
おやつまで!
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑小さなクッキーとコーヒーのセット。温かいお湯もポットで配ってくれます。

■カンボジア国境とカジノ

 シェムリアップを出発してから2時間半ほどで、国境の町、ポイペトに到着。ここでいったんバスから降り、カンボジアの出国とタイへの入国を済ませます。ここでの出入国も特に問題なく、スムーズに通過できました。

カンボジアのイミグレーション
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↑平屋で簡素な建物。外国人用の窓口は4つ開いていましたが、出国時にも指紋のスキャンがあり、人数が多いと時間がかかります。
国境を越える人々
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑大きな台車を押して国境を越える人たち。なにを運んでいるんでしょうね?

 余談ですが、ここ、タイとの国境だけでなく、ベトナム側との国境にもカジノがあります。しかし、中に入ると分かるのですが、非常に場末感というか薄暗いというか、ラスベガスやマカオのような明るさはないんです。あまり健全とは言えない雰囲気なのでカジノ目当てで行くことはオススメはしません。

ベトナム国境のカジノ
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↑ベトナム国境側にたっていたカジノホテル。建物は立派。
タイ国境のカジノ
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑こちらはホテルが併設されたポイペトのカジノ。ポイペトには数件あります。

 ただ、ちょっとおもしろかったのが、カジノ内で客がいないのにディーラーだけが黙々とゲームを進めている、立ち入り禁止区域があったこと。立ち入り禁止といっても柵で区切られているだけなのですが、テーブルのまわりにはウェブカメラがセットされています。

 どうやら、生中継でプレーできるオンラインカジノのスタジオになっているようで、オンラインカジノ自体の合法・非合法の判断は別として、こういうところから中継しているのかと感心しました。

 というわけでカンボジアは終了。5ヵ国目のタイに入国です。そのまま国境を通過して待っていた同じバスに乗り込んで、首都バンコクを目指します!

今回のルート
SIMフリースマホと香港〜シンガポール縦断バスの旅3
↑ホーチミンから国境を越えて、カンボジアを横断。シェムリアップで2泊したので3日間の滞在でした!

 Googleのマイマップでのルートも公開しておきます。(関連サイト

旅費メモ(カンボジア滞在3日/累計13日
●交通費
(長距離のみ)
ホーチミン~プノンペンバス代 20万9000ドン(約1045円)
プノンペン~シェムリアップバス代 15万1000ドン(約755円)
シェムリアップ~バンコクバス代 28ドル(約2800円)
合計 約4600円
(累計 2万9550円)

●宿泊代
シェムリアップ2泊 24ドル(約2400円)
合計 2400円
(累計 8800円)

●通信費
Metphone SIM&チャージ 13ドル(約1300円)
合計 約1300円
(累計 約1万1480円)

■関連サイト
TheSinhtourist 
Metphone 

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