2013年11月07日13時45分

isai発売直前記念企画 携帯研究家山根博士がLGスマホの歴史を振り返る

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 ハイスペックスマートフォン、Optimus Gシリーズがグローバル市場で話題のLGエレクトロニクス。KDDIとの本格的な共同開発モデルであるisai LGL22がまもなく日本で発売が予定。曲面ディスプレー搭載のLG G Flexなど特徴的なモデルの投入にも意欲的で、世界中から同社の最新製品への注目が高まっています。

 日本における同社のスマートフォンの歴史はまだ数年ですが、海外ではAndroid黎明期、そしてそれ以前のスマートフォンOS製品も多数リリースしていました。そのLGエレクトロニクス製スマートフォン、10年弱の歴史を振り返ってみましょう。

2007年、Symbian OSでスマホに参入
LGエレクトロニクスのスマホの歴史を振り返る

 スマートフォンと呼ばれる製品が初めて世のなかに出てきたのは2000年代前半のこと。そのスマートフォン黎明期はSymbian OSがシェアの大多数を握り、次いでWindows Mobileが追いかける状態でした。そんななかでLGエレクトロニクスの本格的なスマートフォン参入は他社よりじゃっかん遅れての2007年になってから。当時のその2大メジャーOSを採用した製品を発売しました。KS10はSymbian OSを採用、スライド式10キーを搭載した携帯電話ライクなスタイルはフィーチャーフォンユーザーでも違和感なくスマートフォンに乗り換えができるモデルでした。

同年のKS20はプラダなデザイン
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 また同年後半に発売されたKS20はWindows Mobile 6.0 Professional OSを採用し、ディスプレー解像度はQVGAながらもスタイラスペンによるタッチ操作が可能なモデル。そののLGエレクトロニクスはフィーチャーフォンの初代PRADA Phoneが海外で大ヒットしたころでした。このKS20もPRADA Phoneライクなピアノブラックと、メタリックな側面のモールド仕上げが美しく、スマートフォンとは思えぬ上品なデザインでした。

ソーシャルスマホの元祖が2008年に登場
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 2008年もLGエレクトロニクスはまだまだフィーチャーフォンが売れまくっていました。特に2006年のチョコレートフォン、2007年のViewty、2008年のSecretなど美しいデザインとおしゃれなニックネームの携帯電話が世界中でヒット。スマートフォンへはまだあまり深く注力はしておらず、この年に一番目だったのは横に開くQWERTYキーボード搭載のSymbian端末、KT610でした。このスタイルはノキアの製品がビジネス層を中心に人気でしたが、KT610は若年層を狙った端末。ジーンズのうしろポケットに入れておき、メールの返事をしたいときはさっと取り出してキーボードを開いて入力。いまで言えばソーシャルサービスの利用を手軽にしてくれる製品だったのです。

Android元年となった2009年
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 2007年の初代iPhone、そして2008年に登場したiPhone 3Gはグローバルの携帯電話市場に大きな激震を与えました。iPhoneに対抗すべく、グーグルも2008年にAndroid OSを発表し最初の製品であるT-Mobile G1を発売しましたが、LGエレクトロニクスの同OS採用端末の導入は2008年から。最初の製品のGW620はG1譲りのスライドキーボードを搭載しており、ディスプレーはHVGA、Android 1.5を採用していました。この時代はもちろんまだOptimusブランドではなく、同社のスマートフォンは型番にGWをつけて区分されていました。

ブラックベリー対抗製品も登場
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 iPhoneが音楽やゲームなどアプリ利用の楽しさを多くの消費者に浸透させていった一方で、ビジネスユーザーにはブラックベリー人気もこの頃は絶頂でした。その影響を受け各社からはブラックベリースタイルな縦型QWERTYキーボード搭載端末が次々にリリースされていました。LGエレクトロニクスもGW550を投入し、OSはWindows Phone 6.5でビジネス層への拡販を本格的に目指した製品だったのです。

Optimusブランドがついに登場した2010年
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 2010年はスマートフォンラインナップを一気に入れ替える年となりました。いまではおなじみとなったOptimusのブランドもこの年から登場。その最初の製品はOptimus GT540。ピンクを含む4色のカラバリや曲面を大きく取り入れたカジュアル感ある本体デザインはスマートフォンユーザーを大きく広げました。

Windows PhoneもOptimusブランドで投入
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 またこの年は同社初となるWindows Phone端末、Optimus 7も発売。OptimusはAndroid OSだけではなくスマートフォン全体のブランドとして利用されていたのです。

世界初のデュアルコアCPU搭載、Optimus 2Xも登場
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 2010年末にはCPUにTegra 2を搭載したOptimus 2Xが発表されました。スマートフォンもついにPCのようにCPUの性能が重視される時代が早くもやって来たことになります。Optimus 2Xのデュアルコア1GHzのCPUには無限の可能性が感じられたものです。

ブランドスマホを強化した2011年
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 スペック競争がだんだんと激しくなってきた2011年、LGエレクトロニクスはスマートフォンラインナップの横方向への展開を強化する製品を投入します。それがブランドスマートフォンです。人気が続いていたPRADA Phoneをスマートフォン化したPrada 3.0や、Windows Phoneでは初となるブランドコラボ製品のLG Jil Sander Mobileは、スマートフォンをスペックではなくデザインで選びたいという、流行に敏感な層に大きな人気となりました。

初物づくしの2012年、4:3画面のOptimus Vuが話題に
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 2012年は同社として初めての試みを製品化した製品が次々と登場しました。ファブレットブームが流行の兆しと見るや、4:3のアスペクト比で電子書籍が読みやすく画面をワンタッチでキャプチャーし手軽にメモを書き込めるOptimus Vuを発売。日本では漫画とのコラボモデル、Optimus Vu L-06D JOJOも登場するなど大きな話題になりました。

初のNexusシリーズが登場
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 そしてグーグルのNexusシリーズの最新モデル、Nexus4がLGエレクトロニクスから登場しました。同社のフラッグシップモデルとしてこの年登場したOptimus Gをベースにした製品だけに、高速できびきびとした動作や高画質なカメラは使い勝手がよく、いまでも十分使えるハイパフォーマンスモデルと言えます。

2013年ベストスマホの声が高いLG G2
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 LTE対応のスマートフォントして世界初のSnapdragon 800 2.26GHzを搭載したLG G2は、ハイスペックであることはもちろんながらデザインや操作性にも大きく力を入れた2013年のフラッグシップモデル。世界各国のIT系メディアでの評判も高く、今年のベストモデルとの声も多くあがっています。

KDDIとの本格的な協業モデル、isaiが新たな時代を作る
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 そして日本でこの冬登場となるisai LGL22は通信キャリアのKDDIとグローバルメーカーのLGエレクトロニクスが本格的に協業を行なった初の製品となります。海外の事例を見てもデザインやユーザーインターフェースまでも協業を行なった製品は珍しく、ユーザー体験を第一に開発されたisaiは世界各国からも大きな注目を集める製品となることでしょう。

 駆け足で振り返ってみたLGエレクトロニクスのスマートフォンの歴史ですが、最新の技術の導入だけではなく消費者のニーズや流行にマッチした製品を多数開発してきたことがわかります。グローバルでは堂々の世界3位のシェアを誇りますが、日本でも魅力ある製品をこれからも次々に投入して欲しいと思います。2014年のLGエレクトロニクスの動きにもぜひ注目したいところです。

(2013年11月7日17時20分追記)LG G2の製品名を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします。

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