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TITANを越えるポテンシャル!? 『RADEON R9 290X』の詳細が判明

2013年10月24日 13時01分更新

 『RADEON R9 280X』などの発表から遅れること約2週間、コードネーム“Hawaii”を採用するハイエンドGPU『RADEON R9 290X』の詳細と性能が判明した。下位機種と同様に、Graphics Core Next(GCN)を4K出力などに対応した強化版で、まったく新しいアーキテクチャーでなはい。今回は下位のRADEON R9 280Xのほかに、ライバルのNVIDIA製ハイエンドモデル『GeForce GTX TITAN』と『GeForce GTX780』も合わせて検証した。

RADEON R9 290X
RADEON R9 290X
製品名 RADEON R9 290X RADEON R9 280X RADEON HD7970
GHz Edition
製造プロセス 28nm 28nm 28nm
SP数 2816基 2048基 2048基
コアクロック 最大1GHz 最大1GHz 1GHz(最大1.05GHz)
メモリー 4GB GDDR5/5GHz相当 3GB GDDR5/6GHz相当 3GB GDDR5/6GHz相当
補助電源 8+6ピン 8+6ピン 8+6ピン

 

※検証環境は、CPU:Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ASUS『Z87 GRYPHON』(Intel Z87)、メモリー:PC12800 DDR3 8GB×4、ストレージ:インテル『SSD 335 240GB』、電源ユニット:850W(80PLUS GOLD)、OS:Windows8.1 Pro(64ビット)、ドライバー:Catalyst 13.11 Beta V5、GeForce 326.80(beta)

●ゲームによってはTITANすら越える性能

RADEON R9 290X
RADEON R9 290X

 最適化が進む3DMarkではTITANを越え、新生FFXIVでは、GTX TITANとGTX780の中間という結果になった。ほかにも、『Tomb Raider 2013』ではTITANを越えることもあるが『ARMA3』では負ける、といったケースも見られ、最適化勝負といった様相になってきた。


●弱点は消費電力

RADEON R9 290X

 あくまで今回用意した環境とベータ版ドライバーでの結果という条件付きではあるが、TITANをも越える消費電力はある意味衝撃的だ。また、温度が非常に高いように感じた。これについてAMDは「95度で動作するように設計しているので問題がない」と説明しているものの、やや不安な結果だ。

●GTX780Tiと“Mantle”次第か
 NVIDIAは、早速『GeForce GTX780Ti』を11月にローンチすると発表している(関連記事)ため、再度GeForceが首位を奪い返す可能性がある。しかも、AMDがアピールする臨場感あるゲーム音が実装できる“True Audio”機能より、NVIDIAが発表した描画改善機能の“G-Sync”のほうが、ユーザーにとっては魅力的に見えてしまう。とはいえ、RADEONだけの特権として、Direct3Dを置き換えるようなAPI“Mantle”がある(関連記事)。超人気タイトルのバトルフィールド 4のMantle対応版が年内にリリース予定という情報もあり、対応ゲームでの圧倒的なパフォーマンスに期待したい。

 ちなみに、メーカーの希望では549ドル(約5万5000円)で販売されることを希望しているとの情報もあるが、R9 280Xが299ドル(約3万円)希望で実際には4万円~5万円で販売されているという実情がある。また、日本ではGTX780が9万円前後で販売していることも考えると、高額な製品になるのは間違いないだろう。

■関連サイト
AMD

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