2013年10月15日20時00分

WindowsPhone8“GDR3”アップデートでフルHDや画面回転ロックに対応

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 10月14日、米マイクロソフトはWindows Phoneの公式ブログにて、Windows Phone 8の最新アップデート“Update 3”を発表しました。

 このアップデートは、これまで“GDR3(General Distribution Releases 3)”と呼ばれていたもので、最終的なビルドは“8.0.10512”となります。

■アップデートは数週間後から配布開始、数ヵ月以内に配布完了へ

 Windows Phone 8 Update 3の配布スケジュールは、数週間後に始まり、数ヵ月以内に配布を完了すると発表されています。キャリアやメーカーによって差はあるものの、年末年始にかけて受け取ることができそうなスケジュールと言えます。

 また、Windows Phone 8 Update 3をプリインストールした新端末も発表されるとのこと。直近では10月22日にノキアがアブダビ(Abu Dhabi)で発表会を予定しており、Update 3適用済みの最新機種が登場するものと見られます。

■フルHD、クアッドコアの“ハイエンド”WP8端末が実現可能に

 Windows Phone 8 Update 3の開発チームは、アップデートで達成したい目標として「これまでにない最強端末の実現」、「既存端末向けの機能追加」、「全体的な品質向上」の3点を挙げています。

 特に注目したいのが、近い将来発表される予定の5インチまたは6インチのディスプレーを搭載したWindows Phone 8端末のサポートです。Update 3では、新たな画面解像度として1080p(フルHD)に対応。さらにスタート画面も3カラム構成が可能になり、従来よりも多くのタイルを並べることができるようになります。

Windows Phone 8“GDR3”アップデートでフルHDや画面回転ロックに対応
↑新たに対応した1080p画面のスタート画面。

 これまでのスタート画面では、中サイズのタイルを2枚、または小サイズのタイルを4枚配置することができました。これは3種類の画面解像度で共通の仕様です。これに対して1080pでは、中サイズのタイルを3枚、または小サイズのタイルを6枚並べることができるようになります。

Windows Phone 8“GDR3”アップデートでフルHDや画面回転ロックに対応
↑1080pではスタート画面により多くのタイルを配置できる。

 これにより、5~6インチクラスの“ファブレット”の大画面をフルに活用することができるようになります。

 なお、Windows Phone 8 Update 3のUIに関するアップデートは既存のWindows Phone 8端末にも有効ですが、このスタート画面のタイル数増加については、1080pの新端末でのみ可能とのこと。試してみたい人は、新端末をゲットするしかなさそうです。

■クアッドコアのSnapdragon 800をサポート、ハイエンドWP8が可能に

 Windows Phone 8は、カーネルレベルでは4コア以上のプロセッサーをサポートしています。しかし現在の実装は2コアを想定したものとなっており、Windows Phone 8端末は最新のLumia 1020を含め、すべてデュアルコアのCPUを搭載しています。

 しかしUpdate 3では新たにQualcommのSnapdragon 800(MSM8974)をサポート。クアッドコアCPUのWindows Phone 8端末が実現可能となりました。

 このように“フルHD”と“クアッドコア”に対応したことで、ついにWindows Phone 8でも“真の”ハイエンド端末が実現できるようになったと言えます。

■画面の回転ロック、ドライブモード、アクセシビリティー強化など新機能が追加

 ほかにもWindows Phone 8 Update 3には、既存のWP8端末でも利用できる様々な機能追加や改善が含まれています。

 “画面の回転ロック”機能では、ベッドに寝転がってスマホをいじるような場合に、画面が勝手に回転するのを抑止する設定が可能となります。

Windows Phone 8“GDR3”アップデートでフルHDや画面回転ロックに対応
↑画面が勝手に回転しないようロックできる。

 “ドライブモード”では、自動車の運転中にBluetoothデバイスと連動することで、電話やSMS、アラートなどの通知を抑制し、自動で応答を返すことが可能になります。

Windows Phone 8“GDR3”アップデートでフルHDや画面回転ロックに対応
↑ドライブ中に様々な通知を抑止する安全運転のためのモード。

 アクセシビリティーサポートも強化され、視覚障害者の人でも電話や連絡先アプリ、SMSやメールの送信、SkypeやLyncの発信といった機能が使いやすくなります。

 インターネット共有の改善では、Windows 8.1デバイスとBluetoothで接続することで、テザリングを利用できるようになります。これにより、パスワードを入力したり、WP8端末側でインターネット共有をオンにする手間が省けるようになるとのこと。

 カスタム着信音が使える場所が増え、メールやボイスメール、リマインダーなどに設定できるようになります。特定の連絡先にカスタム着信音を設定することで、誰があなたにメッセージを送ってきたのか、画面ロックを解除することなく音で判別できるようになります。

 アプリ切り替え画面には、アプリを終了するための“×”ボタンが追加されます。これにより、“戻る”ボタンを連打しなくても、アプリ切り替え画面から特定のアプリだけを終了させることができるようになります。

 ほかにもストレージ管理機能の改善、端末セットアップ中のWiFi接続、Bluetooth接続の改善といったアップデートが含まれているとのことです。

■開発者向けのプレビュープログラムも開始

 Windows Phone 8のアプリ開発者向けに、Update 3を端末にインストールするためのプレビュープログラムも始まっています。

Windows Phone 8“GDR3”アップデートでフルHDや画面回転ロックに対応

↑Update 3のプレビュー版をWindows Phoneストアからダウンロードできる。開発者向けなので注意。

 このプログラムに参加することでWindows Phone 8 Update 3のプレビュー版を端末に適用することができます。しかしプログラムの位置付けは開発者向けであり、様々な条件が付けられていることから、一般ユーザーが導入するには敷居が高いので注意が必要です。

 また、Update 3のプレビュー版を入れるとメーカーやキャリアの保証が無効となります。元に戻す方法も提供されておらず、より新しいアップデートを適用することしかできなくなります。そのため、日常的に使用しているWP8端末については、正式なアップデート配布を待つことをおすすめします。

 Windows Phone 8 Update 3では新しいAPIの追加はなく、既存のWindows Phone 8アプリがそのままUpdate 3でも動作します。そのため大部分のアプリ開発者は、何もしなくてもそのままUpdate 3に対応できるとされています。ただし、今後は画面解像度が1080pの新端末が登場するため、高品質なリソース画像などを用意したい場合は対応が必要になります。Windows Phone 8 Update 3相当のエミュレーターについては、3週間以内に提供される予定とのことです。

■次はWindows Phone 8.1?

 なお、今回のアップデートはあくまでWindows Phone 8の機能向上であり、次期バージョンと噂されている“Windows Phone 8.1”ではありません。本格的なバージョンアップとなるWindows Phone 8.1は、2014年の早い時期に発表されることが期待されています。

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